新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

No.549の記事

ダチョウ王国

 東京ドイツ村の近くにダチョウ王国というところがあると聞いて、そっちも寄ってみました。看板だけは立派だったけど、県道からそれたあたりから車が一台やっと通るような細い道を通って、たどりついたのは農家の庭先みたいなところにダチョウとアルパカとヤギとニワトリとホロホロチョウとシチメンチョウが飼育されている小さな牧場でした。

 30分もあれば見てまわれてしまうようなところなんですけど、正直こっちのほうがドイツ村より面白かった。入園料(600円)を払うと、すべての動物が食べられるという麩菓子みたいな餌がついてきて、もちろんダチョウにもあげられるわけですよ。

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ダチョウ

 ダチョウってデッカイ! 大人のダチョウは頭をあげると人より背が高くなる。ピンポン玉みたいなでっかい目玉をギョロつかせて、ときおり、まぶたではなくて、半透明の瞬膜がヒュンヒュンと眼を覆うのがキモチいいやらワルイやら(笑)

 足なんか、太い二本の指に鱗みたいな刻みが入ってるし、こんなのに蹴られたらイチコロだねって感じ。そういう生き物が、人を見るとわらわらよってきて「餌あるんだろ」「最近お客少なくってさびしかったわ」「餌だよ餌。早くよこせよ」「ねえゆっくりしてってよ。餌ならそっちの自販機でも売ってるから☆」ってな感じでオネダリするわけです。可愛いやら可愛くないやら、もう大変。

 手のひらに餌をのっけて差し出したら、長い首が柵をこえてニューっとおりてきて、巨大なくちばしがバクーッと餌を持っていくのですが、たまに力加減のへたくそなやつがいて、手の上で餌の麩菓子を粉々にしてみせてくれるのが超スリル!! すげーよ、ダチョウすげー。ダチョウ最強!!! 今回はやらなかったけど、追加料金を500円はらうと、バケツ一杯のニンジンを買えるんです。あのバケツをダチョウのまえに差し出したら、どんなにものすごいことになるかと思うと悪夢を見そうな気さえする。

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禿げ上がったお尻

 狭いところにたくさんいるせいか、お互いにお尻をつつきあってしまうらしく、どのダチョウも尻が禿げ上がってる。ゴツゴツした肌がむき出しになって、体液なんかもにじみでてたりして、これがまた激しいんだ。もー、ダチョウ最強。

 ダチョウの糞もすばらしいですぞ。固形物と液体がビシャーという音とともに地面にたたきつけられます。すげーよ、ダチョウ最強。

 売店ではダチョウの肉やダチョウの卵、オーストリッチのハンドバッグなどの販売をやってます。ちなみに、ダチョウ王国は千葉のほかに茨城県にもあるそうで、潰して肉にしているのは茨城県で飼ってるやつだそうです。ダチョウ肉は(部位によって違うんだけど)100gで500円程度でした。ちょっと高い。

 ダチョウのフィレ肉と、荒れた肌に塗るダチョウの脂を買いました。ダチョウ脂は添加物を加えていない、本当に脂を精製しただけのもので、手に塗るとあっというまに吸収されてサラサラになります。これっぽっちもベトつかない。軽く皮革製品みたいな香りがするけど、かなりの優れものです。

ダチョウ王国公式サイトはこちら
http://www.dacho.co.jp/

 袖ヶ浦ファームも面白かったけど、ちゃんと商品になるダチョウを飼ってるという茨城の石岡ファームに行ってみたいなあ。