引っ越したので下のバナーから移動してねん。
音声ファイルはこちら
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/pc0011.mp3
(ポッドキャスト配信にも対応してます。iTunes をお持ちの方は Music Store にて「日本みじかい昔話」を検索してみてください)
「今昔かたりぐさ」ではこういう話も紹介しました。
養老の滝
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/0915.htm
貧しい樵は父親のために酒を買うのを日課としていたが、ついに酒も買えないほど生活に困るようになった。ある日、山奥でみつけた滝の水を飲んでみると、流れているのは美味しいお酒だった。この話が帝の耳に入り、樵は出世して美濃守(みののかみ)に、年号も養老と改められた。
蜻蛉長者(だんぶりちょうじゃ)
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/0905.htm
蜻蛉(だんぶり)が教えた泉は酒の泉だった。この酒を売って長者になった男には子供がなく神仏に祈願して美しい姫をさずかった。姫は都の天子様に望まれて后になったが残された長者は寝込んでしまった。長者が死ぬと酒の泉は涸れてしまった。
はなたれ地蔵
あるところに、たいそう働き者のお爺さんがおりました。ある日お爺さんは、山で見慣れないお地蔵さんをみつけました。不思議なことに、そのお地蔵さんはしきりに鼻水をたらしておられます。鼻水が地面に落ちて、小川になっていました。
お爺さんが、川の水をすくって飲んでみると、その美味いこと。仕事の疲れがすっかりとれてしまいました。お爺さんはお地蔵さんを担いで帰り、奥の間にすえると、鼻水を丼で受けて、毎日一杯ずつ飲みました。するとどうでしょう。お爺さんは日に日に若返って元気になっていきました。
それを見ていたお婆さんは、お爺さんが奥の間に何を隠しているのか知りたくなってのぞいて見ました。すると、そこにはお地蔵さんがいて、足元に置いた丼の中に鼻水をたらしておられます。
その鼻水を飲んでみると、曲がっていた腰はしゃんとのびて、こころなしか手足のしわも少なくなったような気がします。それに、なんて美味しい水でしょう。お婆さんは丼の水を全部飲んでしまいました。
お婆さんは、もっと水が欲しくなって、お地蔵さんの鼻に焼け火箸を突っ込みました。鼻の穴を広げたら、もっと鼻水が出てくるんじゃないかと思ったのです。
すると、お地蔵さんは半眼につぶった目をかっと見開いてビョーンと跳びあがり、屋根を突き抜けてどこかへ飛んで行ってしまいました。お爺さんが山へ様子を見に行くと、お地蔵さんはもとの場所に立っていましたが、もう鼻水をたらすことはありませんでした。
おおかきくまの