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これはヒロヘリアオイラガ
博物誌も読んでみてくださいね
上の写真はヒロヘリアオイラガ。ヒロヘリはどこにでもいます。でも見たいのは「イラガ」なんです。たまに「イラガを見たいんですけど」という問い合わせが来ますが、わたしは東京で見たことないので「ごめん、知らない」としか答えられません。
イラガだとほかのイラガと紛らわしいので、ここでは並イラガと呼ぶことにしますが、並イラガを見たことがないかっていうと、群馬に住んでいた頃に普通に見てたのは並イラガのほうなんです。
並イラガはこっち
へたくそなイラストですが、並イラガっていうのはこういうやつなんです。柿の木によくついてました。白と茶色のマーブル模様の繭も、昔はとても見慣れたものでした。
東京に来てから見たことがないので、てっきり「群馬にしかいないのね」と思いこんでたんですけど、たまに群馬に遊びに行ってあちこち見ても、見かけるのはヒロヘリアオイラガの薄汚れた繭なんです。並イラガのものはほとんど見ません(もっと真剣に探せばいるのかもしれないけど)。
ちょっと調べてみたら、わたしが住んでる葛飾区からそう遠くない市川市では、ヒロヘリアオイラガの初記録が平成元年だっていうんですよ(参考>自然博物館だより)。ヒロヘリアオイラガは帰化昆虫で、わりと最近になって入ってきたものらしいんです。今やイラガといえばヒロヘリだっていうくらい幅をきかせているのに、たった17年の歴史だなんて!
ヒロヘリアオイラガも、並イラガも、幼虫は同じような広葉樹の葉を食べるので、住み処を争った結果、並イラガが負けたということなのでしょうか? 捕食者と獲物の関係ならともかく、ヒロヘリと並イラガは互いに攻撃しあったりはしないと思います。それでもどちらかが消えていったりするものなんでしょうか。このあたりがどうも解せません。
みなさんの家のまわりには、並イラガはいますか? もしいるとしたら、どのへんで見ましたか? 並イラガについてのコメント、トラックバック、なんでも募集中です。