新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

No.985の記事

漢方療法もあるんだって言われたんだけど

 大した副作用もなく、あと一回で抗癌剤治療が終わるんだけれど、今頃になって爪に影響が出始めたみたいです。今のところ剥がれちゃうような強烈な影響ではないけど、色艶が悪くなって指先の作業をすると違和感がある。たとえば缶ジュースのプルタブを開ける時や、お菓子の袋を開けようとすると力が入りにくい程度なんだけど。

 わたしは爪が弱くなってるせいだと思うのね。でも医師は末梢神経障害(これも抗癌剤の副作用)だと言ってる。たしかに握力が落ちてる感じもするから末梢神経も弱ってるのかもしれない。で、そういう副作用を緩和するための漢方薬があるというのよ。

 そこで額にしわが寄っちゃうわたくしだよ。だってさー、どうせ病院で出る漢方薬なんてツムラとかの既製品じゃーん。既製品だから割と万人向けに調合されてるんだろうけど、たまたま「万人」から外れてたら効かないんじゃん?

 ということを説明するのもめんどくさいので、額にしわ寄っちゃってる状態で、
「あのー、それなんていう薬ですかぁ?」
と聞いたら、
「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)というもので、漢方薬なので必ず効くというものではないですが、まあ、そういうのがあるってことも覚えておいてください」
だって。

 いや、漢方薬で抗癌剤の副作用を緩和できる可能性があるのは知ってるんだけどー、ちゃんと証にあったものを調合してもらおうとしたら保険がきかないでしょー。と、説明するのがめんどうくさくて、結局最後まで額にしわが寄ってるわたくしだったりして。

 家に帰って調べてみたら、牛車腎気丸は手足に冷えがあって体力がない人向けらすぃのよ。わたしは体力はそれなりにあるし、冷えよりのぼせが出ちゃってるタイプ。冬で気温が下がってきたから多少は冷えもあるけれど、夜なんか布団かぶってしばらくすると寝汗かいちゃうんだよー。副作用緩和のための漢方薬でのぼせの副作用が出るとか、あまり想像したくないんですけどー。

 日本の医療ってまだまだだって気がする。せっかく身近なところに東洋医学という患者個人の体質を考えたきめ細やかな医学の伝統があるのに、「万人向け」に作られたものにしか保険がきかないんだものねー?

# ちなみに、漢方外来をやってる病院があるのも知ってるんだけど、そこに行くのに混雑した電車を乗り継いだりするのは避けたいんです。

珍獣ららむ〜 2007年01月11日(木)12:28

 薬剤師をやっているおともだちにメールして聞いたけれど、漢方自体は保険のきくものがかなり沢山あるんだけれど、保険診療で処方してもらいたかったら、やはり漢方外来のある病院に行くしかないようだ……orz しかも、そういう病院ですら「自由診療のみ」である可能性があって、その場合は保険はきかないと。うっ、ううう。