新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

最近の日記

三郷市最強伝説

 今日は三郷市の彦成通りというところを歩いてみた。普通車がやっとすれ違うようなところをバス(小型だけどマイクロじゃないやつ)が対面で走っているところだった。一時間に二本しかないのですれ違わないのかもだけど。

 そんなことより、ねえちょっとそこのあなた、聞いてくださいよ。どこのバス停だか忘れちゃったけど、バス停の足元に墓石らしきものが転がっているんですよ。墓石ですよボセキ。道端に立ってるんじゃなくて、本当に転がしてあったのですよ。見ると近くに寺らしきものが。まさか寺で放棄した? そ、そんな殺生な。いやもう死んでるかもしれないけど、三郷市コワイ。

 さらに歩いていくと、今度は畑とも更地ともつかない何もないところに寺か神社にあるような手水鉢が二個も落ちているじゃありませんか。いや、基礎があったから設置してあるのかもしれないけど、あたりを見回しても寺も神社もなさそうです。元治何年だか書いてあった。元治は一年しかないはずなのに四年とか書いてあったような気がする……見間違いじゃなければ。一体なぜ? っていうか、元治ならギリ江戸時代。その手水鉢が設置されていた寺か神社もそれなりに古いはず。手水鉢だけ残して一体どこへ消えたのー!! 三郷市コワイ。

 あ、ちがう。間違い。残ってるの手水鉢だけじゃないし。かたわらに力石が三個くらい転がってた。昔の男たちが力比べに使ってたこういうやつ。これが常備されてた寺だか神社だかは、一体どこに消えた。三郷市コワイ。

 っていうか三郷市、彦ありすぎ。彦成、彦倉、彦川戸、彦名、彦糸、彦江、彦音、彦沢、彦野。すべて三郷市の地名。ありえない。三郷市コワイ。

 で、何しに行ったかというと、彦倉にある郷土資料館を見に行ったんだけど休館だった。火・木・土・日しかあいてないらしい(しかも祝日だと無条件で休みになってしまう)。ゴールデンウィークに休館して、一体誰が行くんじゃボケェっていうか三郷市コワイ。半日無駄足(調べてから行けよ>わたし)。

珍獣ららむ〜 2006年05月03日(水)19:59

元年しかないはずの元治に四年がある理由

中国新聞山口版
http://www.c-spice.co.jp/cgi-bin/sc/hn?C=sc/sc_kiji.cgi&Y=&R=D&KJD=20020522-2770&DBG=2&PHPSESSID=b1b506ec599af07b96d7a7b3780600fc

 なんか小難しい話だけど、すごーく平たく言うと、元治を慶応に改めた徳川慶喜は、長州藩と同じく尊皇攘夷派だったのに、長州藩を裏切ったので、長州藩の仲間の人たちが「慶喜が決めた元号なんか使えるか。ずーっと元治のまんまだもんね」と言い張って明治までがんばった、ということらしい。慶応を使わないのは「慶(喜)には応じない」という意思表示だと書いてるサイトもあった。

 三郷市と長州藩になんの関係があるのかよくわかんないけど、尊皇攘夷派と関係のある寺だか神社だったってことなのかなあ。で、どこへ行っちゃったんでしょうねえ、寺だか神社だかは。

日本みじかい昔話「鬼と若者」

音声ファイルはこちら
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/pc0010.mp3
(ポッドキャスト配信にも対応してます。iTunes をお持ちの方は Music Store にて「日本みじかい昔話」を検索してみてください)

 今日のは種子島の昔話で、端午の節句にショウブやヨモギを軒先につるすのはなぜか、というお話。

 端午の節句は中国から来た行事で、日本には奈良時代に伝わったそうです。もとは季節のかわり目に邪気をはらって健康を祈る行事でしたが、鎌倉時代から江戸時代につづく武家社会の中で、ショウブが尚武(武道を重んじること)や勝負に通じることから、男の子の武運を祈る行事に変わりました。こいのぼりを飾るようになったのも江戸時代からだそうです。

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珍獣ららむ〜 2006年05月06日(土)00:45

怪異・妖怪データベース
http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/index.html
ここで「菖蒲」を検索してみたのですが、
薮に逃げ込む話には下のようなバリエーションがあるようです。


◆飯食わぬ女房型
・けちな男が飯食わぬ女房を嫁にするが、その正体は頭に口のある鬼婆だった。
・正体がばれた鬼婆は、男を桶(または臼、風呂桶など)に入れてさらっていく。
・男は途中で木の枝につかまって桶から抜けて、菖蒲やヨモギの茂みに逃げ込む。
(1)菖蒲とヨモギの匂いで鬼婆が近づけない。(2)菖蒲やヨモギにふれた鬼婆は溶けて消えてしまう……など。


◆鬼と若者型
・男、または娘が山で鬼に会う。
・(偶然逃げ込んだところは鬼の家だったが老婆がかくまってくれる。しかし翌日鬼に気づかれてしまい……)
・菖蒲やヨモギの茂みに逃げ込む。
(1)匂いで鬼が近づけない。(2)菖蒲のとがった葉が鬼に刺さって鬼が死ぬ。……など。
※鬼に追われて逃げた人を豊臣秀吉のような有名人に設定してあることも。


 どちらの話も「以来、端午の節句にヨモギや菖蒲を軒につるすようになる」という話が続きます。蛇婿型と違って堕胎話がついてこないので、菖蒲湯や菖蒲の酒は出てきません。



 ほかに、岩手県では5月4日は山のバケモノがどんな悪事をしても許される日だということになっていて、だからって悪さをされても困るから、牧場の馬を厩に入れて、菖蒲やヨモギを家のまわりにさして魔よけにしたという話もあるそうです。

ユウ URL 2006年07月15日(土)11:48
晴れ

ヨモギが炎だったとは、意外でした!
面白いです!
いま東京の片田舎に住んでいるのですが、散歩するとヨモギがあちこちに生えていて、こんどヨモギ餅でも作ろうかな・・・なんて思っていたのですが、こんどは別の見方で見てみます(笑)
昔話って、その背景を探っていくと、興味が尽きません。ありがとうございました。

珍獣ららむ〜 2006年07月20日(木)20:29

 ユウさんこんにちは。昔の人は、生活の中で自然とお付き合いしているので、さりげなくて、しかも鋭い観察眼を持っていたのだと思います。ヨモギが炎に見えるなんて、ポエムですよねー?

 長らく更新がとまってた「日本みじかい昔話」ですが、また再開してみました。よろしくお願いします。

日本みじかい昔話「菖蒲湯のはじまり」

音声ファイルはこちら
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/pc0009.mp3
ポッドキャスト配信もしています。iTunes をお持ちの方は Music Store にて「日本みじかい昔話」を検索してみてください。

 それはともかく追加情報です。沖縄あたりだと、ほぼ同じあらすじでヨモギ餅を食べて蛇の子を下ろすってことになってます。しかも端午の節句ではなく桃の節句に由来した話になってます。桃の節句は、もともと旧暦三月上旬の巳の日の行事なので、通ってくる婿殿が蛇なのはそのせいかも知れません。

 それと、チラッと触れたオオモノヌシが通ってくる話ですが、『古事記』のほかに『日本書紀』にも出てきます。こちらはまたストーリーが違ってまして、婿殿がいつも暗闇にまぎれて通ってくるので「明るいところで姿を見せてほしい」と頼むという、エロスとプシュケみたいな話になってます。

参考>『日本書紀』の蛇婿入り
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/otona/0020.htm

 『古事記』にしても『日本書紀』にしても、神様と交わったという話なのですが、時代が少し下って仏教が定着してからだと↓みたいな話になります。

参考>『日本霊異記』の蛇の子を堕胎する話
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/otona/0002.htm
 堕胎シーンが少々エロいです。

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ぱの字 URL 2006年05月05日(金)00:03

このお話には、ご存じでしょうが別バーションがありますね。
広島に伝わっているのは、「三月のひな祭りの桃酒、五月の御霊会の菖蒲酒、九月には菊の花祭りの菊酒を飲めば、大丈夫」
という話になってます。
三月と五月と九月にそれぞれ飲む、と言うお話と、三つ纏めていっぺんに飲む、というお話の二通りが伝わっていますが、どっちが元かは私にも解りません。

色々調べていくと、地域差が見えて面白いかも知れませんね。

珍獣ららむ〜 2006年05月05日(金)08:13

 菊の節句にも似たような話があるというのは初めて聞きました。やはり「大丈夫」の内訳は、見知らぬ男にはらまされてもおろせるから……なのでしょうか(^^;?

ぱの字 URL 2006年05月05日(金)09:44

やはり蛇に孕まされるのですが、この三つの酒を飲むと、お腹の子が溶けて出てくる(堕胎する)話になっています。
似たような話でも、いくつかバリエーションが存在するようなので、こういう話は結構あちこちで語られていたのかも知れません。
三つのお酒を飲むと良い、というのを教えるのがカエルとか、蛇の独り言とか、寺の住職とかと様々です。

他の地域ではどうなのでしょうかね?

珍獣ららむ〜 2006年05月05日(金)14:13

 わたしが知ってるのは(たぶん群馬の昔話だと思うんですが)

・いつの間にか通ってくる男の正体が蛇だと気づく
・母親が堕胎法を知ってていきなり菖蒲湯の桶をまたがせる

ってな感じで、理由をまったく説明してなかった気がします。各地のバリエーションを調べると確かに面白そうですね。他のを知ってる方が現れないかしら。

 そういえば、中国では桃の節句を上巳節といって、もともとは旧暦三月上旬の巳の日の行事で……っていうのは記事本文に書いたんですが、その行事というのが「若い男女が河原に集まって身を清めてから楽しく過ごす」というものらしくて、そこでは当然、行きずりの男女がゴールインしてしまうこともあったようです。

 ひょっとしたら、そういう背景も関係してるかもしれませんね、この話。

珍獣ららむ〜 2006年05月06日(土)00:33

怪異・妖怪データベース
http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/index.html
ここで「菖蒲」を検索してみたのですが、
蛇婿系の話だと、下のようなバリエーションがあるようです。


◆通い婚型
・見知らぬ男が通ってきて娘がはらむ。男の正体は蛇。
・正体の暴き方は、(1)単純に尾行 (2)針を刺して血のあとをたどる (3)糸のついた針を刺して糸をたぐる……など
・堕胎の仕方は (1)菖蒲やヨモギの湯に入る (2)菖蒲の酒を飲む……など

・蛇に刺した針自体が武器になる場合がある。(1)針を抜いてやるかわりに堕胎のしかたを白状させる (2)針の鉄の毒がまわって蛇が苦しんで死ぬ……など。

・子供は無事に人間として生まれるケースもある。小さな蛇がよってきて仕方がないので菖蒲湯に入って蛇をよける。


◆水乞い型
・蛇に雨を降らせてもらうかわりに娘を嫁に差し出す。
・蛇にはらまされた娘は菖蒲湯に入って子をおろす。

※水乞い型は堕胎話がついてないのもあって、その場合は池にひょうたんを投げ込んで「このひょうたんを沈められたらお嫁に行きます」と言い、蛇が必死になってる間に大量の針を投げて蛇を殺す。菖蒲は出てこないけど小道具の「針」が共通してる。「針」はオオモノヌシの伝説にも出てくる。

ほんとうに、ただの日記

 ブログのカウンターも正常値に戻ったようで、あの程度の無料FLASHゲームに人が殺到するのは発表から一週間くらいということですな。ゲームはまったりペースでまた作ります、たぶん。せっかく買った Flash 8 がもったいないしね。次はどんなの作ろうかなあ。でも、その前に昔話を更新しないと。次の日本みじかい昔話は、端午の節句が近いので、そいう話を予定してます。

 「MOTHER 3」は7章の後半くらいをやっていて、途中でやけに敵が強いなあと思っていたら、キマイラ研究所をすっとばしてタネヒネリ島に行ってしまったのが原因でした。キマイラキマイラ……と唱えながら土星さんの谷を発見して、キマイラのことをすっかり忘れてしまったのです。ボタモチ現象です。それにしても、このゲーム、この調子で最後までドラゴンがどーのこーので終わってしまうのでしょうか。だとしたら、やはり期待しているものと違うような。とにかく最後までやってみなければ。

 あー、そういえば図書館にも行かなければ。予約してた本が来てるんだった。さっきまで雨がふってたみたいだけど、やんだのかなあ。日がさしてきてる。

珍獣ららむ〜 2006年04月25日(火)22:01

 「MOTHER 3」は、ついさっきエンディン(?)を見ました。ひねくれ者なのでバッドなやつを見てしまったようです。直前のセーブデータからやりなおそうとしたらバッテリー切れで、しょぼん。今日はもう疲れたので明日またやりなおそうっと。

 結局最後まで、ドラゴンがどーのこーのって話だったけど、ちょっぴりSFタッチにまとめてあって、まあこんなもんかなあ。最後の戦いは相変わらず物悲しいです。

 プレイ時間は28時間ちょっとでした。このくらいの長さがいいですねえ。最近のRPGは普通に解いても100時間を越えるようなのばっかりで、そんな長時間のゲームは何度も繰り返して遊べないのでかえって困ります。初回は心の赴くままに遊んで、二度目はシナリオの分岐を楽しんだり、し残したイベントをこなしたりして遊びたいです。

珍獣ららむ〜 2006年04月26日(水)11:39

 記事を立て直すほどのこともないのでこのままコメントで。「MOTHER 3」のエンディングを改めて見直したのですが、途中の会話でバッドに分岐してるわけじゃなくて、バッドな終わり方をしたと見せかけて「最後にあることをしなきゃいけない」のですな。どっちにしろ電池切れだったのでやりなおして正解でした。AボタンとかBボタンとかは押したんだけど、+字キーねー。ふむふむ。

 旧作と雰囲気が違うとか言ったわりに音楽も気に入ってます。豚マスクが出てくるところの曲が頭の中をクルクルまわってしまう。いわゆる「愛の歌」も思わず鼻歌ってます。着メロを配ってるらしいけど、うちの携帯は古いので対応しておりませんわ、ほほほほ。こういうときだけ古い機種だとさびしい。普段はカメラもなんにも付いてなくても困らないのに。

 ってなわけで、次はまったりペースで二回目プレイ。その前に昔話の更新をしなきゃだね。

ドイツ村についての書き忘れたこと

 東京ドイツ村の里山街道(遊歩道)を歩いていると、なぜか「イチイ」と書かれた樹名板が何箇所か設置されてます。樹名板そのものは珍しくないけれど、「イチイ」にだけついているのがよくわからない。

 しかも、その説明が意味不明で、イチイが「イグサ科」であること「北海道やカラフトに分布していること」などが説明されてる。ちなみにその樹名板がついてる木は広葉樹でかなりの高木。イグサ科の植物っていうのは畳にするあのイグサの仲間のことで、その植物とは似ても似つかないわけ。

 イチイと呼ばれている木は、わたしが知ってる限り二種類あって、ひとつはブナ科の広葉樹イチイガシのこと。どんぐりみたいなものが成る木。これは本州以南に分布する樹木だそうです。もうひとつはイチイ科の針葉樹のイチイ。別名アララギ。アイヌ語ではオンコというそうで、こっちは北海道やカラフトに分布するそうです。

 ドイツ村にあったイチイの樹名板には「北海道やカラフトに分布」と書いてあったから、その説明を信用するとイチイ科の針葉樹のイチイ(アララギ)のことを言ってるんじゃないかと思うんだけど、そこに立ってるのはあきらかに広葉樹。アララギじゃない。

 じゃあ、イチイガシのことかっていうと、イチイガシは本州以南に生えるそうだから、北海道やカラフトに分布という説明は変。わたしは樹木にあんまり詳しくないので、その樹名板がついてる木がイチイガシかどうかよくわからないんだけど、どの樹名板も自信満々に同じ種類の木にしばりつけてあるみたいなんです。

 っていうかイグサ科の広葉樹で高木なんてありうるの? そりゃマメ科みたいに大豆みたいな草もあればスオウやエンジュみたいな樹木になったりする多様な科もあるけど、どれもマメ特有の花の作りをしてたりして、いかにもマメ科って顔してる。イグサ科の植物はたいていツンツンした針みたいな草だから、あれの仲間が高木になるなんて想像できないんだけど。

 ひょっとしたら、イチイという名前のイグサ科の草があって、その樹名板のまわりに植えられてる可能性とかも考えたんですけど、まわりにイグサっぽい植物はなかったし、そもそも「イチイ」という名前のイグサ科の植物が検索してもみつからないんです。

 でも、単なる間違いにしては、数箇所にその樹名板(問題のブツが草なら種名板というべきかもだけど)が設置されていて、しかも手書きとかではなく、金属のプレートに刻印された立派なやつなんです。もう、わけがわからない。

 だれかイグサ科でイチイと呼ばれている植物について知りませんか? それとも、やっぱり単なる間違いなんでしょうか。写真とってくればよかったなー。