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和名 アロエ(蘆薈)
別名 ロカイ(蘆薈)
医者いらず
学名 Aloe arborescens(キダチアロエ)
Aloe barbadensis または Aloe vera(アロエベラ)
科名 ユリ科
沖縄口 ルグヮイ ドゥグヮイ(蘆薈)
アイヌ語  
中国名 蘆薈
英名 aloe
エスペラント aloo
その他  
秋・冬とする本も多いが、春先から夏にかけても咲く
原産地 南アフリカ、喜望峰周辺
西インド諸島バルバドス(アロエベラ)
 
 
アロエにまつわるいろいろ
 アロエは、アフリカ原産のユリ科アロエ属の植物の総称で一種類ではない。食用・薬用にするものは、アロエベラ(A.barbadensis)、キダチアロエ(A.arborencens)が主なものである。サボテンに似た多肉植物で葉にトゲがあるがサボテンの仲間ではない。

 食用にするのは葉肉の部分で、葉の皮をむくとゼリー状の葉肉がある。これをヨーグルトに混ぜたり、天麩羅や刺身にして食べる。
 薬にする場合は葉の皮をむき、ぬるっとした葉肉を虫さされや、手足のひび、あかぎれ、切り傷などに塗る。また、葉をジュースにするなどして飲めば便秘にも効果がある。

 キダチアロエは園芸店などで簡単に買えるが、もしアロエを育てているお友達がいたら、わざわざ買わなくとも挿し木で増やせる。アロエを育てていると、根元近くから脇芽が出てくるので、これを折り取って一週間ほど放置する。この時、水を与える必要はなく、切り口は乾かしてしまってよい。そのうち根が生えてくるので水はけのよい土に埋めておけばかなりの確率で根付く。

アロエにまつわる言葉
ロカイ(蘆薈)
 アロエの属名である aloe を江戸時代の蘭学者がロエと読んで「蘆薈」の字を当てたことが始まりだというが(参考[広告]>『花ことばicon(上)』)、『本草綱目』にも「廬會」の名で出てくるし、現在の中国でも蘆薈と呼んでいる。北京語の発音はルーフイ。アロエと読むには無理があるので、やはり日本で作られた名前なのだろうか。
 

Aloe arborescens(キダチアロエ)
Aloe barbadensis または Aloe vera(アロエベラ)
 aloe はアラビア語でこの植物を意味する単語である。arborensens は亜高木という意味。木のように立ち上がることから和名でもキダチアロエ(木立アロエ)という。
 barbadensis は、バルバドス(西インド諸島)の、という意味で、原産地をあらわしている。
 Aloe vera は真実のアロエという意味だが、学名の提唱者であるリンネが名づけたもので、現在は学名としては使われないものの、和名のアロエベラはこの名前がもとになっている。
 

医者いらず
 アロエの別名。薬効がすばらしいことから医者が不要になるという意味。
 

アロエにまつわる伝説
アロエの子孫
 アフリカのある地方には、アロエと人間が結ばれて子供ができたという伝説があるが、それについては ここいらへん をお読みいただきたい。いくらか大人向けの読み物なので、自分のことをいたいけな子供だと信じている人は、まずご両親か先生に読んでもらい、読んでも大丈夫か見てもらってからどうぞ。
  
 
珍獣様が食したアロエたち