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ピーマン
 
ピーマンと赤ピーマン
 
 ピーマンと赤ピーマン。赤いのは品種が違うわけじゃなくて、緑のを完熟させて作るらしい。木からもいでしまったピーマンでも、常温で暗い場所に放置しておくと赤くなる。写真の赤ピーマンように真っ赤にするのは難しいが、実験してみると同じものだと実感できる。
 完熟しても赤くならずに黄色くなる品種もあるらしいが、まだ見たことはない。
 
 
パプリカ
 
パプリカ
 
 ピーマンよりずっと大きくて肉厚なのがパプリカ。ピーマンの仲間はヨーロッパでも呼び名がいろいろあるので、日本に入ってきたばかりの頃は、ピメント、ジャンボピーマン、カラーピーマンなどと、さまざまに呼ばれていた。。最近はパプリカで落ち着いているようだが、これだとスパイス売り場にある粉末のパプリカと紛らわしい気がする。

 ピーマンより甘みがあるので生で食べると美味しい。もちろんピーマンと同じように加熱してもいい。

オレンジ色のパプリカ
 赤と黄色のものをよく見かけるが、緑、白、紫(黒)、オレンジなどのパプリカもある。外国からの輸入品が多く、1 個 100〜150 円くらいする。これでもかなり安くなった。最初の頃はどんなに安くても 200 円以上したから。

 ニュージーランドや韓国で盛んに栽培・輸出されている。上の写真は韓国産。左のオレンジ色のはオランダ産。

 パプリカの切り口。ピーマンにくらべて分厚い果肉。甘みがあってみずみずしい。 パプリカの切り口
ピーマンの切り口
 こっちはピーマン。
 これはこれでおいしいんだよ。
 
 
バナナピーマン [関連記事]
 
バナナピーマン(ハニーティム)  この長いのはバナナピーマンという名前で売られていたもの。ハニーティムと呼ばれてることもある。

 長くて赤いのは、どうやら黄色いものがさらに熟したものらしい。写真のものは赤と黄色のセットで 198 円だった。

 ちなみに、一緒に転がってる緑色のものが普通のピーマン。赤くて小さいのは普通のピーマンが熟したもの。

 写真のバナナピーマンは長さ 15cm くらい。普通のピーマンより甘みがあって、これも生でいける。
 
バナナピーマン
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 これもバナナピーマン。地場野菜として売られていたもので、あまり型のよくないものを安売りしていたようだ。写真でも一分がほんのり赤くなっているが、さらに熟れると真っ赤になる。別の日に同じ売場に真っ赤に熟れたバナナピーマンも並んでいた。

 
セニョリータ[関連記事]
 
 えっ、トマト?
 
 これね、どう見てもトマトでしょ。絶対にトマトだと思わない?
 でも裏返すと…
 
 あれ、なんか変だ…
 あら、なんか変よ、これホントにトマト?
 
 切ってみたら…
 なんじゃこのスカスカのトマトは。責任者を呼べ、責任者を!!!
 
 切ってみたら…
 これはフルーツパプリカのセニョリータである。
 パプリカということは、トマトじゃなくてピーマンの仲間?

 色や形はトマトそのもの。でも味はパプリカという奇妙な娘さん(セニョリータ)はサカタのタネが開発した新品種だそうである。ちまたでは「トマトとピーマンを交配させたハイブリッド野菜」という噂がまことしやかに流れているが、この件に関しては眉唾である。トマトとピーマンは属レベルで違う別種であるため交配させるのは難しい。そんなあやしげな噂がながれるほど、セニョリータがピーマンの常識をぶち破った野菜だということだ。

 普通のピーマンよりベータカロチンが 2.4 倍、ビタミンCは 1.6 倍というすぐれもの。パプリカ同様甘みもあって、生でバリバリ食べたい野菜である。
 

 なお、セニョリータに似たものでトマピーというのがあるが、こちらは日本農研で開発した別の品種である。

 
 
珍獣様が食したピーマンたち2