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親御さんです 1999年9月19日撮影  
 
 こちらがアゲハの親御さんなのです。お亡くなりになって道ばたに転がってるところをモデルになっていただきました。生きてるのは動き回るので、珍獣様のカメラ小僧レベルでは撮せそうもありません。

 でも、生きてるものをおっかけるだけが観察ではありません。死体は動かないので、落ち着いて図鑑と見比べることができるし、普段は見えないようなところまで見ることもできるのです。

 道ばたに転がってる死にものに出会ったら、立ち止まってつつきまわしましょう。死んでるものは通常ならば襲いかかってきませんから、虫ぎらいの人でも安心です(?)

 
 
 
 ところで、アゲハの芋虫がクロアゲハに似てるのは前に書きました。実は大人になってもそっくりさんがいるのです。下の絵をごらんになってくだいませ。
アゲハ(左) と キアゲハ(右)
右がアゲハ/左がキアゲハ
 
 このように、アゲハはキアゲハとそっくりです。
 見分けるコツは、羽の模様です。前翅に黒いスジがあるのがアゲハ。キアゲハは同じ部分が黒っぽく塗りつぶされています。
 死んだアゲハの写真を見てください。ちゃんと前翅にスジがあるのがわかるでしょうか。
 この違いがわかれば立派なアゲハ通。自慢していいですよ。

 ちなみに、珍獣様ご愛用の図鑑『原色学習ワイド図鑑 昆虫1』(学研)によると、アゲハは標高の低いところに多く、高い山の上にはいないそうでございます。キアゲハのほうは、低いところにも高いところにもいると書いてあります。ということは、山へ行ったときにこういうのを見たら「あ、キアゲハだ」と言うと、通っぽいのでしょうか?
 でも、ほんとに山の上にはアゲハはいないのかしらね(珍獣は確かめたことはない)。それに、どのくらいの標高からアゲハがいなくなるのでしょう。

 

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