2003年7月12日撮影 これがコアシナガバチの巣。この写真だと左上のはしっこのところで窓枠にくっついてた。つまり、そこから巣作りが始まったということ。だんだんに拡張されて、一番新しいところが写真右端の細くなってる部分。 |
2003年7月12日撮影 裏返すとこんな感じ。右端の小さな部屋には卵が産み付けられていて、真ん中あたりは幼虫が入ってる。白い蓋が被さってる部分は蛹の部屋。この写真だと裏になって見えない部分に蛹が羽化して出て行ってしまった空っぽの穴がある。 それぞれの部屋を拡大して見てみよう! |
2003年7月12日撮影 ここが卵部屋。乳白色の小さな卵が、ひとつの部屋に、ひとつずつ生み付けられている。
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卵部屋の隣は幼虫部屋。
卵から出てきたばかりの幼虫はとても小さいが、ほうっておくと成長して巣穴からはみ出してしまう。そうならないよう働きバチは巣穴を継ぎ足して、幼虫の体に合う深さにしてゆく。蜂の巣全体が新しい方から古い方へと太く、広くなっているのはそのせいだ。
幼虫の餌は虫をかみ砕いて作った肉団子である。
アシナガバチの仲間もミツバチと同じで、卵を産むのは女王蜂だけ。生殖能力のないメスが働きバチになって餌を探したり、巣を拡張したりする。ひとつの巣に、必ず一匹女王がいるはず。でも、どれが女王蜂なのかよくわからなかった。 |
2003年7月12日撮影 上の写真はもうすぐ蛹(さなぎ)になる幼虫。まるまる太って巣穴いっぱいになっている。 |
2003年7月12日撮影 いよいよ蛹になる前に、幼虫は自分で糸をはいて巣穴に蓋をつくる。白くふさがれているのがその部分だ。
カイコの繭(まゆ)を、うんと薄くしたみたい。この中で、幼虫は蛹に変身するのである。 |
2003年7月12日撮影 蛹の眠りから覚めたコアシナガバチは、白い蓋を破って外の世界へ出て行く。巣の一番古い部分はこの通り空き家になっていた。幼虫の世話をしていた働きバチは、この穴で育ったのだろう。
蜂の巣の観察も一通り終わったので巣を分解してハチの子を取り出してみよう。 |
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