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赤トンボのいろいろ(4)
和名 ナツアカネ
学名 Sympetrum darwinianum
科名 トンボ科
出現期 夏から秋にかけて
食性 成虫は飛びながら別の虫をとらえて食べる
幼虫は水の中で虫や小魚などをとらえて食べる 
採集地 東京都葛飾区


 
ナツアカネのオス
2005年10月13日撮影
ナツアカネのオス

 赤とんぼシリーズその4はナツアカネです。夏に見られるトンボですが、秋になっても飛んでます。なぜナツアカネというかというと、同じ属のトンボにアキアカネというのがいまして、こちらは夏の間は山で過ごし、秋になると平野部に渡ってくるトンボなのでアキアカネ。ナツアカネのほうは夏からずっと同じ場所にいるからナツアカネというわけです。

 アキアカネとの違いは、成熟したオスならば色を見ればわかります。ナツアカネは写真のように顔まで真っ赤になりますが、アキアカネの顔は赤くなりません。

 
ナツアカネのオス
2005年10月13日撮影
ナツアカネのオス

 色がショウジョウトンボに似てますが、ショウジョウトンボは翅の付け根に色がついていて体が一回り大きいです。ナツアカネは翅の付け根まで透明です。ノシメトンボとも似てますが、こちらは翅の先に色がついているので見分けられそうです。

 
ナツアカネのオス
2005年10月13日撮影
ナツアカネのオス

 胸の模様にも特徴があります。ナツアカネは胸を横から見ると三本の黒い筋があって、真ん中の筋が途中で立ち消えたようになってます。

 
ナツアカネのメス
2003年8月20日撮影 
ナツアカネのメス
(クリックで引いた写真)

 こちらはナツアカネのメスです(若いオスかもしれないんですけど)。メスはオスと違って色が白っぽいのです。成熟しても赤くはなりません。若いオスも最初はこんな色をしてるらしいです。色は違っても胸の模様がオスと同じなのがわかるでしょうか。三本の黒い筋の真ん中が立ち消えたように短くなってます。

 

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