頭と脇と股に毛が生えているわけ
出典不明
昔、人間には、唇と、てのひらと、足の裏に毛がありました。
唇に毛があるとご飯が食べづらいので、神様にどうにかしてくださいとお願いしました。
神様は世界中からくだらない悩みをおしつけられて疲れきっていましたから、
「今はいそがしい。またにしてくれんか」
と、言いました。
すると、唇から毛が消えて、股に生えてくるようになりました。
次に人間は、てのひらの毛がじゃまになって、神様にどうにかしてくださいとお願いしました。
けれど神様は今日も大忙しで、まともにとりあってくれません。
「すまんがすぐには対応できん。わきにいてくれんか」
神様がそう言うと、てのひらから毛が消えて、脇の下に毛が生えてきました。
最後に人間は、足の裏の毛がじゃまになって、神様にどうにかしてくださいとお願いしました。
何度も同じような悩みをもちこまれて、さすがの神様もすっかり怒ってしまい、
「ええい、うるさい人間どもめっ、わしは頭にきたぞ!」
と、叫びました。
すると、足の裏から毛が消えて、頭から毛が生えてくるようになりました。
こうして人間には、頭と脇と股に長い毛が生えるようになったのです。
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この話はテレビ東京(当時は東京12チャンネルだったかも)の「おはスタ」という番組で聞いたものです。おはスタといってもヤマちゃんがやってるやつじゃありません。シガちゃんっていう歌手がやってた別の番組です。といっても、ノリはほとんど同じですけど。
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ちなみにシガちゃんは歌手なんですよ。フルネームを調べ直そうとして検索かけたら「歌はうまくなかった。司会者なの?」って書かれてて爆笑しましたが、彼はフォー・セインツというグループのメンバーで『小さな日記』という名曲を歌ってたれっきとした歌手。フルネームは志賀正浩でございます。
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あ、話がそれた。
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シガちゃん版の「おはスタ」で、脇や股に毛が生えてるのはなぜよって話で盛り上がったことがあったんですが、その時に読まれた視聴者からのハガキにこの話がありました。 ハガキの人も「理科の先生から聞いた話。昔話なのか誰かの創作なのかわからないけど、毛の役目をわかりやすく説明してて面白かった」というようなことを書いてたと思います。
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股や脇は皮膚のこすれ合う部分なので、滑りやすくするために毛が生えてるんだと思うんですよ(頭はぶつかった時の緩衝材かな?)。もし足の裏に生えてたら滑って歩きにくいでしょうし、てのひらに生えてたら物がつかみにくいですよね。唇に生えてたら食べ物が絡みついて不潔になるでしょ。
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そういう生物学的(?)な解釈をつけくわえつつ話すと授業が盛り上がるんでしょうねえ。テレビの前でもみんな大爆笑してたと思います。
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関係ないけど、シガちゃんって今なにやってるのかなー。まだラジオの
DJ とかやってるのかしら。…と思って検索したら(便利な世の中じゃのう)、テレビ東京の旅番組でレポーターとかやってるらしい。写真もあったよ。シガちゃん、オッサンになったねー。
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http://www.tv-tokyo.co.jp/sat/backnumber/030712.html
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北海道で毛蟹食ってるのが現在のシガちゃん(志賀正浩)。
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