ツチノコ
蛇に似ているのに体が短くて、蛇行できないので体を丸めて山の斜面をころがり落ちる……その目撃報告は神話時代にまでさかのぼると言われているのに、いまだに誰も捕獲したことのない幻の生物ツチノコ。ここでは掲示板のログから、ツチノコ関連の話題をおとどけいたすのです。ツチノコの正体はなんなのか、海外での目撃例、アフリカに実在するツチノコに似た蛇の話、日本で捕獲されたツチノコの新聞記事、ドラえもんやポケモンにも出てくるツチノコ……などなど、話題は多岐にわたっています。
なお、気になるツチノコの正体として、候補に上がっているのは、こんな感じ。1.センザンコウ・アルマジロ説なかでも新しいのはセンザンコウ説。これは珍獣も思いつかなかった! |
センザンコウ 投稿者:涜神犯人投稿日:2001/04/08(Sun) 10:41:57
センザンコウの記事を参考にさせていただきましたツチノコの正体はアルマジロの類だと思って
証拠を探しているのですが
貧歯類に資料が少なくて、、、、Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/08(Sun) 22:20:59なるほど、アルマジロはたしかにツチノコに似ているかも。Re: センザンコウ 投稿者:涜神犯人 - 2001/04/09(Mon) 11:49:16
ただ、アルマジロは南米にしかいない生き物なんですよねえ。
江戸時代以降になら、南米の生き物が日本に連れてこられてもおかしくなさそうだけど、
日本全国あちこちで目撃されすぎてるのがちょっとねー。たとえば、実物が来ていなくても、
アルマジロの図版とか、解説やなんかが、日本に入ってきていたら、
ツチノコのイメージを作るのに一役かってる可能性もありそうだけど……アルマジロはいないけどRe: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/09(Mon) 13:48:48
センザンコウは東アジアにいますので
小型で未発見の亜種が日本にいるのでは?と
おもっているのですが、少し矛盾もありますアルマジロは丸くなるけど
センザンコウはあまり丸まらない
ツチノコは丸くなったまま転がるけど
アルマジロの類は丸くなるけど
そのまま転がることはない等々
アルマジロはいないけど
センザンコウは東アジアにいますので
小型で未発見の亜種が日本にいるのでは?と
おもっているのですが、少し矛盾もあります
アルマジロは丸くなるけど
センザンコウはあまり丸まらない
ツチノコは丸くなったまま転がるけど
アルマジロの類は丸くなるけど
そのまま転がることはない等々でも貧歯目はツチノコの特徴とよく似ているので
証拠を漁っているのですが
なかなか資料が少なくて
うーん、実際にころころと転がることはなくても、Re: センザンコウ 投稿者:涜神犯人 - 2001/04/09(Mon) 16:54:58
丸くなってるところを見れば、転がるんじゃないかという連想につながりそうな気がします。
でも、涜神犯人さんもおっしゃってるように、
センザンコウはアルマジロほどきちんと丸くなりませんねえ。
尾もかなり長くて、丸くなるには邪魔そうだし。未発見の亜種の証拠にはならないけど、
センザンコウらしきものの目撃例ならけっこうあるみたいですよ。
・淀川の豊年魚
前身に鱗があって、獣のような手足があり、長い尾があって、
体の長さは七尺五寸程度の「魚」だそうです。
古い図版が残ってるんだけど、いつの時代のものか珍獣にはちとわからない。・紀州熊野の豊年魚
同じ「豊年魚」という名前のものが、紀州熊野で生け捕りにされてます。
天保十?年七月十四日という日付のはいった図版があって、
こちらは体は亀で人面で頭につのがはえてる。
甲羅を背負ってるところがかなりアルマジロっぽい。このほかにも人面の亀のたぐいならあちこちで目撃されてるらしいです。
ただ、どれも水に住むものだってことになっていて、
とても生きたセンザンコウ(もしくはアルマジロ)を知ってる人の発想ではない気がするんです。
山海経動物記にも書いたと思うのですが、
センザンコウは薬として使われてた時代があるので、
死体が中国から輸入されてたんだと思うんです。
日本に未発見の亜種がいた……というのはかなり魅力的な発想だけど、
鱗のある獣の死体から想像したものだというほうが、より自然な気がします。水とは関係なさそうなところではこんなのも。
・因幡国の雷竜
寛政三年五月に、因幡国城下に落ちてきた謎の生き物で、
前身に鱗があって、後ろ足がなく、
前足はちょうどセンザンコウみたいに長い爪がはえてる。
大きさ八尺くらい。これも図版が残ってる。足がないっていうと、極楽鳥(フウチョウ)を思い出すのですが。
極楽鳥は羽根が美しいので、
ヨーロッパ諸国では死体が輸入されてたみたいなんですけど、
何かの理由で、現地では鳥の足を切ってしまうので、
ヨーロッパ人はこの鳥が一生跳び続ける天国の鳥だと思いこんでたとかいうやつです。センザンコウ=ツチノコ説を考えるなら、
センザンコウがどんな形で日本に輸入されてたか調べるとおもしろいかも。
ところで、聞いてるとずーっと「貧歯目」っておっしゃってますが、
最近だとセンザンコウは貧歯目なんですの?
珍獣の記憶だと、オオアリクイとアルマジロは貧歯目ですが、
センザンコウは有鱗目に分類されてる気がするのですが。
(分類学も日々変わっていたりするので、いまいち自信ないです)
とりあえず、動物関係の詳しいことを聞いてみたいなら、
上野動物園か多摩動物園あたりへゆくと、
動物についての質問に答えてくれる事務所がありますよ。
大きめの動物園になら、そういうところは他にもあるかも。最近はセンザンコウだけ有鱗目になっていますねRe: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/09(Mon) 18:31:59
でも、爬虫類にも有鱗目という分類があるので
別の名前にしてほしかったなるほど、もともとセンザンコウは貧歯目だったんだけど、Re: センザンコウ 投稿者:まさかげ - 2001/04/10(Tue) 22:32:42
有鱗目に分類しなおされたのですね。
そういえば有鱗目って検索すると爬虫類もたくさんひっかかりますね。たしか最近は目の名前がまた変わってて、
その目の代表種の名前で○○目っていうようになってません?
食肉目でなくネコ目とか。有鱗目も、センザンコウ目とかいわれるのかしら。ツチノコが実はアルマジロの類だというのは面白いですね!Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/11(Wed) 09:35:11
アルマジロの仲間はアジアにはいませんし、丸くなるのはミツオビアルマジロ属の2種だけですから、やはり可能性としてはセンザンコウでしょう。世間ではツチノコというとヘビというイメージが強いようです。しかしヘビの仲間だとすると、ヘビは日本では一般的な動物ですから、仮にツチノコが発見されてもツチノコという和名にはならず、××ハブとか、××マムシといった「地域名+近縁の種」という面白くも何ともない名前になりそうです。
それよりはセンザンコウのように日本には近縁な種が生息しない動物か、できれば世界中に近縁な種が存在しないツチノコとしか言いようがない動物が発見され、Manis tuchinokoとか、Tuchinoko tuchinokoなんていう学名が付いて欲しいものです。
たしかに面白いんだよねえ、ツチノコ=センザンコウorアルマジロ説。Re: センザンコウ 投稿者:涜神犯人 - 2001/04/12(Thu) 18:01:46
古生物学の資料はあたってみたのでしょうか。
日本でどういう哺乳類の化石がでてるのか調べてみるとか。
(恐竜とちがって、哺乳類の資料って少なそうですけどねえ)
それと、ひょっとして薬の材料として日本で飼われていた時代はないのかも。
飼育されてたものが野生化してた時代があるかもしれないし……やはり「ツチノコ」の名前を出すとRe: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/12(Thu) 19:23:37
どこの博物館もあまり好い顔をしませんね
一万年くらい前にアメリカに超巨大な
アルマジロがいたことだけはわかりましたが、、、
ふぅ〜っや〜ん、そういうときはツチノコはふせといて、Re: センザンコウ 投稿者:まさかげ - 2001/04/13(Fri) 01:38:24
「日本にセンザンコウが棲息していた可能性はありませんか」
と聞くんですぅ。
「江戸時代に豊年魚という鱗のある獣のようなものが目撃されたと聞くのですが、正体はセンザンコウじゃないかと……」
とかなんとか(^^;
ところでこんなの知ってます?
◎オナガセンザンコウ
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/Syuzo/010000/VM0000124.html
ぶらさがってます。かつてアメリカにいた巨大アルマジロは、国立科学博物館の特別展「絶滅した大哺乳類たち」で化石を見ました。プロプラオプスというやつで、目方が50kgにも達したそうです。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/15(Sun) 00:35:15
アルマジロの祖先に当たるグループから進化したグリプトドン類には、ドエディクルスという体長が4mにもなる動物がいました。ドエディクルスは尾の後方1mぐらいが太い棒状で、その先に大きなトゲが多数付いているという大変素晴らしい動物で、絶滅してしまったことが本当に悔やまれます。特別展「絶滅した大哺乳類たち」は体重が3tもあるナマケモノとか、巨大ネズミの頭などがあって面白かったです。またやらないものだろうか…。
あー、なんかその3トンのナマケモノの話は聞いたことあるですわー。Re: センザンコウ 投稿者:まさかげ - 2001/04/16(Mon) 12:09:34
今のナマケモノは本当にじーっと動かない生き物だったりするけど、
その頃のナマケモノもちゃんとなまけていたのかしら、なんて
しょーもないことを考えてしまったり。
3トンっていうとゾウよりは軽くてサイよりは重い感じかなあ。
うーん、でっかい。世の中にはナマケグマのように、名前に"ナマケ"と付いているだけでちっとも怠けていない連中もいます。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/19(Thu) 09:45:42
しかしメガテリウム(体重3tのナマケモノ)は、人間に狩り尽くされて滅びたという説があるくらいですから、怠けていたのではないかという気がします、……と言うか、体重3tの地上性ナマケモノ、しかし機敏で勤勉というのは何かイヤなので、彼らは怠けていた動物であって欲しく思います。サイと言えば、特別展「絶滅した大哺乳類たち」の目玉はインドリコテリウムという体重15tの巨大なサイでした。これは地上にいる哺乳類では最大の大きさであったとか。サイと言っても角はなく、現生のサイよりもスマートな体形で、わりと速く走れたのではないかと言われています。
サイの仲間はかつてはケサイやエラスモテリウムといった立派なものがいましたが、みんな滅んでしまいました。
バクなどの現状を見ても、人間による自然破壊を割り引いて考えても奇蹄目は斜陽の動物であるようです。肝心のセンザンコウですけれど、こちらはドイツの始新世の地層から、エオマニス・ワルディという甲をもったセンザンコウの化石が出るという話があったぐらいで、進化や分布の過程はよくわからないです。
昨日買ってきた パンク町田 著「飼ってはいけない(禁)ペット」(どうぶつ出版) って本に、ココノオビアルマジロの話が出てくるのですが、こいつかなり飼いにくいらしいです。環境に順応しにくいらしくて、輸送中に体長をこわして、すぐ死んじゃうのが多いんだとか。Re: センザンコウ 投稿者:涜神犯人 - 2001/04/19(Thu) 11:10:50
飛行機のなかった時代に日本や中国に持ち込むのは無理そうねえ。死体や図版ならばともかく、生きたアルマジロが日本にいた可能性はさすがになさそう(もうアルマジロはどうでもいい(^^;?)。ムツオビなら飼ってる人のHPがありましたRe: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/19(Thu) 11:30:55
http://village/infoweb.ne.jp/~fwin8514/
アルマジロはたしかに適応力が低いようです
最初、南米だけに棲息していたのが、パナマ運河
のところがつながったときに中米まで進出したそうです
でもそれ以上は広がることができなかったらしいセンザンコウも台湾にいるんだから琉球にいても
おかしくないんだけど琉球列島が一度、水没したとき
全滅したのではないでしょうか?
アルマジロもセンザンコウも国内での
化石の発掘例はないそうです
中国では化石が出ているのか出ていないのか
何も資料がないのでわからないそうです
いずれにしても国内での自然繁殖は(既知の種では)
困難とのことでしたそうかあ、結局よくわからないか〜。Re: センザンコウ 投稿者:ひろこ - 2001/04/19(Thu) 14:43:46
こないだなんかで読んだんだけど、
江戸時代の、徳川家に関係してる誰かだったと思うのですが、
すごく珍しい生き物をたくさん飼ってた人がいたらしいんですよ。
どこで読んだんだったかしらねえ。
薬草園を作るみたいに、動物も集めてた人はいそうな気がするし、
生きた穿山甲が日本に来てても不思議はないような気がするんですー。
ただし、野生化してそこらじゅうにいたかどうかは別の話ですが。象でさえも、Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/19(Thu) 16:06:50
応永十五年(1408年)スマトラ島(インドネシア)のパレンバンから小浜に上陸、三代将軍義満に献上。
享保十四年(1729年)、広南(ベトナム) から唐津に上陸、
八代将軍徳川吉宗公に献上。
と言う風な記録が残っていますね。
ん?吉宗って、小石川養生所とか作ったんですよね、
と言う事は、アカデミックな物に対する理解と興味が?もう1人クサイのが、
綱吉かな・・・。誰だったかはやっぱり思い出せないのですが、Re: センザンコウ 投稿者:涜神犯人 - 2001/04/19(Thu) 23:19:55
吉宗、綱吉……たしかにそこらへんの時代の人のような気がします。
なんにしても、ちょっと学のある人なら穿山甲の名前くらいは知ってると思うんですよねえ。ある博物館からの情報ではRe: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/20(Fri) 00:18:07
日本で人がいた時代の地層からワニ(の化石)が出てきたそうです
ワニはあまり寒いところにはいないから
同時代にセンザンコウも棲息していた可能性は否定できなくなります
縄文人はセンザンコウを食べていたかも、、、穿山甲の生体を輸入するような物好きは光國じゃないかな?
朝鮮人参の栽培実験をやってなかったかしら?
そうそう、たしか朝鮮人参の栽培なんかしてたきがする>光圀Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/20(Fri) 10:07:28まあその、珍しい生き物を集めてた人っていうのが、
穿山甲を飼ってたかどうか、ちょっとわかんないんですけどねえ。
飼っててもおかしくないような品揃えだった気がします。和漢三才図会とか調べてみました?
ああいうのに穿山甲が載ってると、
バケモノのモデルになりやすいかもですよ。そういえば、ツチノコの伝説っていつごろからあるものなんでしょう。Re: センザンコウ 投稿者:まうご犬 - 2001/04/20(Fri) 23:49:17もし、穿山甲が古代から日本にいて、その生き残りがツチノコだとしたら、
そういうバケモノの伝説が千年単位の大昔からあってもよさそうな気がするんです。もし、ツチノコの伝説がここ2〜300年くらいの新しいものだとしたら、
その正体になったものも、新しく日本にやってきた(連れてこられた)ものじゃないかと疑いたくなります。光國が生体のハリネズミを飼っていた話は読んだことがあります。最古のツチノコ記述 投稿者:骨月伝吉郎 - 2001/04/21(Sat) 00:12:42
(出典わすれた、ごめんなさい)
しかも、そのハリネズミは最終的に山に放したらしいです。
もし、穿山甲も飼っていたとしたら、同じように山に放したかも。>ツチノコの伝説っていつごろからあるものなんでしょう。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/21(Sat) 01:22:34
常陸風土記の中に
“6世紀初頭、ヤハズ氏の麻多智が行方郡の谷にいたツチノコを退治した”
という記述があるようです。
行方郡というのは、茨城県の地名に残ってますね。
行方郡には玉造町というのがあって、大和朝廷の時代に勾玉を造った玉造部が
住んでいたことから生まれたと伝えられているそうで、歴史がありそう。風土記自体、現存する日本の文献としては最古の部類ですし、
相当古くから「ツチノコ」と呼ばれる存在はあったということでしょうか。
ただ、わざわざ退治しに行くぐらいですし、
このツチノコが現在呼ばれているツチノコと同一かは不明。
特定の部族を指す言葉だったかもしれません。あと、ツチノコは韓国でも目撃例があるようですね。
なにゅ、韓国でも目撃例?!ツチノコの分布 投稿者:骨月伝吉郎 - 2001/04/21(Sat) 02:17:56
なんという名前のどういう形のものなのですかっ。そういえば、沖縄など南のほうの島には
足のない豚のお化けがいるらしいんですよ。
足がないのにごろごろ転がってすばしっこく動くんだそうです。
蛇ではないけど、手足がなくて短くて転がるってところはツチノコと似てるかもよ?>なにゅ、韓国でも目撃例?!出よっ、ハギハラウワークワ! 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/21(Sat) 09:42:23
>なんという名前のどういう形のものなのですかっ。
韓国でも目撃例があると簡単に書いてあっただけなので
詳細は分かりません〜。以前、特命リサーチでやっていた
「ツチノコはヤマカガシがウイルスによって変異した?!」
ってのがイイ線いってるとすれば、ヤマガガシの分布域、
日本だけではなく朝鮮半島、中国、沿海地方などでも
ツチノコ風の生き物が目撃されてもおかしくないのでは、と思うわけです。>足のない豚のお化け
なんだか面白そうなお化けですのう。
名前とかはついてないんでしょうか。
あちらの豚は、手足もしっかり食べられてしまいますから、
その怨念だったりとか。
ジュゴンなんかは、足のない豚っぽいです。
八重山のパナリ島にジュゴンを祀った神社がありますな。
ジュゴン肉、美味しくて日持ちするので当地でも好まれたそうですよ。ざっと調べた限り、沖縄でのツチノコ目撃例は見あたらず。
ならば召還しておみせいたすのです。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/21(Sat) 09:53:22
出てこいブ〜。
こういう豚です。名前はハギハラウワークワ。
沖縄じゃなく徳之島の謎生物でした。
足がなく、俵みたいな体つきで、ごろごろ転がって動くのです。徳之島だけじゃなく、あのへんの南の島にはこういう豚の妖怪が多く、
奄美大島には片耳のないカタキラウワと、両耳のないミンキラウワがいるのだとか。沖縄にも近縁種のウワーグワマジムンがいて、
こいつはとくに欠けた部分のない豚の姿をしているんだけど、
明るいところにいても影が出来ないので普通の豚と見分けがつくらしいです。どれもすばしっこく動いて人の足の間を通り抜ける性質があるんだけど、
こいつらに通り抜けられると殿方は大事な部分がふぬけになって
廃人のように暮らす運命だということですじゃ。
韓国でのツチノコの目撃例なのですが、そりは最近のことなのでせうか?Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/21(Sat) 09:59:16
それとも神話に出てくるとか?あるいはそういうことも書いてなかった?
ここらへんの情報が、この話の流れではかなり役立つと思われるのです。
ヤマカガシのウィルスによる変異が引き合いに出てくるところを見ると最近のことなのかな?風土記に出てくるというのもおもしろいのですよねえ。
もっとも、「ツチノコ」は「ノヅチ」「ミヅチ」と近い言葉って気がするので、
名前だけでは寸詰まりの蛇と一致しないのがちと残念、ぎゅー。
ツチノコ=センザンコウ説の資料としては
名前も重要だけど、形がもっと重要なんだよねえ。Re: センザンコウ 投稿者:まさかげ - 2001/04/21(Sat) 13:02:55
カオルさん見てますか〜?
日本には上の絵のような妖怪がいるといわれてます。
名前はツチノコといって、胴の短い蛇のような姿をしています。
蛇行することはできませんが、体を丸めてころがって動くと言われています。
ツチノコに似た妖怪は台湾にいますか?珍獣様の絵を見ますと、Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/21(Sat) 14:55:13
・体が鱗に覆われている
・しかも腹板がある
・舌の先が2つに分かれている
といったことから、やはりヘビに見えるんですよね。ツチノコに似ていると良く言われるのがヒメハブです。
http://www.cosmos.ne.jp/~tera/z-oo.html
これの若齢の個体が腹一杯に餌を食べたときの様子は、まさに珍獣様の絵のようになります。実際、私は沖縄で初めてヒメハブを見たとき、「これぞツチノコ!」と思いました。
しかし「ツチノコの正体はヒメハブの見間違い」では少しも面白くないので、これは却下なのです。うーん、珍獣が描いたツチノコは、Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/21(Sat) 14:58:38
「蛇に似ている」という目撃例をもとにしているので、
かなり蛇っぽく描いてしまってるし、
本当に姿をしてるとしたら、ヒメハブ説もかなり信憑性あると思う。
でも、昔の人が描いたツチノコの絵はもっと違うんじゃないかと思うのよ。ええと、『幻想世界の妖怪たち<日本編>』によれば(手軽なのでついこればかり引用してしまう)、
『和漢三才図会』にノヅチが出てくるんだそうです。
それは「山に棲み、木や藪にひそんでいて、頭と尻は同じ大きさで、尾は尖っている。体全体は柄のとれた槌に似ている」んだそうです。
それを参考に鳥山石燕が『今昔続百鬼』というものに、ツチノコの絵を描いてるらしいんです。
残念ながらその絵は載ってませんでした。これはかなり現在知られてるツチノコに似てそうだけど、
少なくとも『幻想世界の妖怪たち』には鱗があるとは書いてなさそう。
『和漢三才図会』って、たしか東洋文庫に入っていて、
置いてる図書館にも心当たりがあるんですが、
ちょっと遠いので、すぐ見に行くってわけにもいきましぇぬ、ぜえぜえ。
(最近なんだか手広くやりすぎて息切れぎみ)ツチノコって妖怪は、昔から知られていたけど、Re: センザンコウ 投稿者:まさかげ - 2001/04/21(Sat) 18:37:33
ブームが起こったのは昭和に入ってからでしょう?
近年になってから、ペットかなにかでもちこまれたヒメハブを見た人が、
言い伝えのツチノコに似てるって言いはじめたのかもしれないよねえ。
だとすれば、妖怪のツチノコ(もしくはノヅチ)と、
昭和のツチノコとでは、もともと別のものなのかもしれないし。こういうものって、この説だけが正しいっていうのはなくて、
ヒメハブ説、ヤマカガシウィルス変異説、そして穿山甲説と、
いろいろ乱立してていいんだと思うのよ。
どれも説得力のある説明ができれば、エキサイティングに面白くなると思うの。
とりあえず今は穿山甲説がかなり来てる感じ。》こういうものって、この説だけが正しいっていうのはなくて、Re: センザンコウ 投稿者:カオル - 2001/04/22(Sun) 00:18:41
》ヒメハブ説、ヤマカガシウィルス変異説、そして穿山甲説と、
》いろいろ乱立してていいんだと思うのよ。何となく「ムジナ」のようです。
分類学的には、タヌキやアナグマがいるだけで、ムジナはいないです。しかしムジナが架空の動物かというとそうでもなくて、まずムジナという概念があり、それに当てはまる動物はタヌキでもアナグマでもムジナと呼称されるわけです。
樹上性であるハクビシンがもっと昔から目に付く動物であったら、キムジナー(not キジムナー)とか呼ばれて面白かったかも。
>名前はツチノコといって、胴の短い蛇のような姿をしています。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/22(Sun) 08:21:22
>蛇行することはできませんが、体を丸めてころがって動くと言われています。
>ツチノコに似た妖怪は台湾にいますか
ないです、残念...(え?)
かわいいと思います。
漫画(ドラえもん)で出ましたか?台湾にはいないのねー(珍獣も残念(^^;)。Re: センザンコウ 投稿者:玉兎@裁縫地獄 - 2001/04/22(Sun) 17:04:42
ツチノコは、ドラえもんには出てこないねー。
ポケモンにもデジモンにも出てこないと思う。ツチノコってかわいいよね。
ツチノコは日本人に人気のある妖怪なんです。
架空のものではなく、実在すると信じて探している人もいます。
でも、まだ発見した人はいないの。ツチノコは「ドラえもん」に出てます〜>単行本9巻「ツチノコ見つけた!」Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/22(Sun) 21:13:56
未来ではジャイアンがツチノコ発見者として歴史に名を残しているので、
それを知ったのび太がその名誉を横取りしようとする、という話です。しかしツチノコ=センザンコウ説は面白いですね(^^)。
荒俣宏が「週刊プレイボーイ」で連載中の「20世紀世界ミステリー遺産」の
第17回はツチノコでしたが、それによると昔のツチノコ目撃情報には足を
有する例も多いそうです。足のあるセンザンコウは加点1って感じですよね。あとツチノコには「跳ねる」「鳴く」「毒がある」等の特徴も見られるとか。
これと同じ特徴を持つ蛇が中国の『本草網目』には載っているそうです。
合木蛇(or千歳蛇)というそうです。鳴き声は「チュオムチュオム」(怖)。
>カオルさん この合木蛇や千歳蛇のことは、知っていますか?荒俣氏が参考にしたサイト「幻のツチノコ」(↓)には、年表もありますが、
http://www.d1.dion.ne.jp/~k_nozaki/maborosi.htm
最古のツチノコ情報は縄文時代ですよ〜。(でも単に絵が下手なだけかも…)
そういえばここには『常陸風土記』の情報は無かったです。教えてあげたら
主催者さんに喜ばれるかもしれません>骨月伝吉郎さんなんてこった、ドラえもんにはツチノコが出てくるのか。Re: センザンコウ 投稿者:冬馬和樹 - 2001/04/22(Sun) 22:40:18
しかも未来でジャイアンが発見することになっているのー?!
ジャイアンって隅に置けない男だなあ。将来そんなビッグな男になるのか。縄文時代にもツチノコの絵が……するとやはり古代日本には穿山甲が?!
でもふと思ったのですが、ツチノコって小さいから胴の短い蛇に似てるけど、
もっと大きかったらワニにも似てない?
ワニって足短いし、真上から見た絵を描くとき足を省略されてしまうのかも。
そういえば、日本ではものすごく大昔に絶滅したはずのワニが
人間がいた時代まで生きていたんじゃないかという説もあるらしいんです。あと、
玉兎さんが教えてくれたサイト の一番上にある写真を見ると、
鱗が目立たないので蛇より獣っぽく見えるよね。
でも、和漢三才図会でも蛇みたいって言ってるとこ見ると、
やっぱり鱗がついてるのかなあ。ツチノコの話とは離れてしまいそうだけど、
まさかげさんのムジナの話なんかも考えあわせて、
山海経動物記・鱗のある獣たち(獺とリン) を更新しました。
センザンコウとカワウソが混じっちゃってるんじゃないかというお話。あ、そうそう、まうご犬さんの書き込み読んでたら、
珍しい生き物を飼ってた江戸時代の人は、どうも光圀だった気がしてきました。
たしか珍獣が読んだ話でもヤマアラシが出てきた気がするんです。
最近また水戸黄門をテレビでやってるので、そこらへん関連で聞いたのかもしれません。どうも、ごぶさたでした冬馬です。仕事柄休みの日にむらがあるのでここ数日パソコンはいじれませんでした。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/22(Sun) 23:16:35
しかも、窮奇ネタもつきたのでしばらく別の話題に加わります。それにしてもツチノコ=穿山甲(またはアルマジロ)という説は、すごくワンダホゥだと思います。僕なんか想像力がないもんでツチノコ=蛇・蜥蜴類以外を考えたことはありませんね。
僕の聞いたツチノコの特徴といえば
1.太い
2.短い
3.動きがすばやい
4.坂の上から丸くなって転がる
5.ジャンプする
6.変な声で鳴く
ですけれども、もしツチノコが蛇だったらば1と2が原因となって3は不可能になるんですね。確か蛇がすばやく動けるのはあの細長い体を左右に揺らしながら文字通り蛇行をしているためなんですね、実際蛇の体をかたどった機械を蛇行させてみると、電気などの動力源を使わずに動き続けたって話し聞いた事あります。で、ツチノコが蛇だと蛇行は不可能ですが、穿山甲(もしくはアルマジロ)だと四足歩行なのでこの矛盾は解消されます。
4ですがアルマジロは丸くなるものがいるが穿山甲はそんなに丸くならないとありましたが、この場合キーポイントは坂ですね。きっとツチノコは自分の意思で丸まって転がったのではなく、足(無いって)を踏み外して坂から転げ落ちたのでは・・・大体速い速度で転がっているものは丸く見えるし、きっとその時に見た村人が「すごい速さで転がってったべぇ」と思ったとか・・・
・・・寒い?寒いですか、どうもすいません・・・
で、6の鳴き声は穿山甲やアルマジロだったら鳴くと思うんです。
問題は5です。穿山甲やアルマジロでジャンプするやついませんか?
ただ、ツチノコを妖怪としてみるなら蛇は欠かせないでしょうね。和漢三才図会という本にもツチノコの元になった野槌というのが蛇の部類だと書いてあったと思う。
あ、でも鳥山石燕という江戸時代の画師が描いた「画図百鬼夜行」という本(現在でも妖怪のヴィジュアル的なものはここから引用されることが多い)では、蛇というよりも巨大な蚯蚓に口だけがついたような姿で描かれています。ただ、この本始終洒落仕立てで描かれておりきっとこれも「口」か「目が無い」を意識しているのかもしれません。
そういえば、口だけが達者な坊主が死んだあと野槌になったって昔話聞いたことあります。
妖怪の方も必ずしも蛇じゃないとだめってことは無いのかな。
そういえば、古事記に登場する、草もしくは草原を司る神様の「カヤノヒメ」の別名も野槌っていうんですが、この神様も蛇じゃなくて女神だし・・・
そうそう、余談なんですがツチノコのビール瓶体形で思い出したんですけど、拳銃の弾のマグナム弾の「マグナム」って「大きな酒瓶」って意味なんですけど、そのマグナム弾を使用する拳銃って蛇の名前がついているものがいくつかあるんですよ。「シティーハンター・冴羽」の愛銃のパイソンもスペルはPythonでギリシャ神話に登場する蛇ピュトーンと同じだし、パイソンと同じ357マグナムでキングコブラっていうのもあるし、コルト社の44マグナムでアナコンダってのもあります。本っ〜〜〜当に余談ですけど・・・
ん〜、でも穿山甲(もしくはアルマジロ)まで出たら今度はもっと他の生き物にもツチノコの「太い」「短い」「丸くなる」を当てはめて考えてみましょう例えば・・・「巨大ダンゴロムシ」とか!!・・・・・・
すみません。
いいです、その調子です。珍獣は寒いのもかなり好きです。Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/22(Sun) 23:52:55
センザンコウは、跳ねるかっていうと、どうもあの体のつくりで活発に跳ねるのは難しそうなんですが、木登りはけっこううまいらしいです。余談といえば珍獣にもあるのですが、跳ねてるセンザンコウ、みたことあります。中国のアニメで(おい)。
もうタイトルも内容も覚えてないんですが、擬人化された動物が何種類か出てきて、そのなかにセンザンコウもいるんです。日本語の吹き替えではアルマジロって言われてたけど、絵はおもいっきりセンザンコウでした。
アニメの中のセンザンコウは陽気に歌い、スキップなんかしてた気がします。珍獣としてはセンザンコウに陽気に歌い踊るイメージがどうしても湧かなくて、軽いカルチャーショックを覚えました。
ひょっとして中国ではセンザンコウというのは明るく陽気にじゃれまわる生き物なのかしら(^^;?江戸時代に目撃されたセンザンコウっぽい生き物の図版をアップしました。
(ああ、だんだん手を抜いて人様の絵が増えてゆく〜(笑))
姿はかなりセンザンコウっぽいんだけど、どれもかなりでかいです。
鱗のある獣たち<日本編>そうそう、淀川の豊年魚には絵の中に解説がぐにょぐにょっと書いてあるけど、
珍獣は昔の文字を読むのが苦手なのでなんて書いてあるかよくわかりません。
得意な人がいたら読んでください、よろしくなのよ。
※その後、珍獣様はちょっぴり修行して、上のくずし字をびみょ〜に読めるようになった!
左の赤茶けた部分は……
「背すじ黒くこけ生じ、目は鏡のごとく、形は鼬(いたち)のごとし。足は亀■ごとし、長さ■七尺五寸、目方二十■■」右の黄色っぽい部分は
「大阪淀川の辺りへ圖のごとき大魚浮み出たる由、古しへもかくなるしるしありと、■■大豊年■つづきしと■、今又かくなる大魚のいづるは、実に大豊年の吉瑞なれば豊年魚となづくるごとし■■」(■は珍獣には読めなかった文字)
スキルアップのヒミツは
『妖怪草紙 くずし字入門』
Re: センザンコウ 投稿者:カオル - 2001/04/23(Mon) 01:29:16>あとツチノコには「跳ねる」「鳴く」「毒がある」等の特徴も見られるとか。 Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/23(Mon) 15:05:52珍獣も日本人だけど、『和漢三才図会』はちゃんと読んだことないです(^^;;; Re: センザンコウ 投稿者:まさかげ - 2001/04/23(Mon) 21:08:52五歩蛇は中国名で、台湾名は百歩蛇です。和名はヒャッポダで、学名はDeinagkistrodon acutusです。 Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/23(Mon) 21:39:08ああ、五歩蛇っていうのは、百歩蛇のことだったのね。 Re: センザンコウ 投稿者:涜神犯人 - 2001/04/23(Mon) 23:34:02何だか返信が画面からはみだしそう Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/04/24(Tue) 10:08:40うちは解像度の設定を低めにしてるので、とっくに画面からはみだしてます。 Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/05/11(Fri) 01:52:03ぬおお、ポケモンにもツチノコが?! すんません 投稿者:サトチ - 2001/05/11(Fri) 07:47:00うみゅみゅ。ちんじゅう様すみません〜(^^;) Re: センザンコウ 投稿者:ちんじゅう - 2001/05/11(Fri) 19:43:36ご協力感謝なのよ。ツチノコ関係 投稿者:ちんじゅう投稿日:2001/05/18(Fri) 17:49:20 センザンコウとツチノコ 投稿者:ちんじゅう投稿日:2001/07/24(Tue) 18:48:10 前に、センザンコウは丸くならないって話をしてましたが、
Re: センザンコウとツチノコ 投稿者:ちんじゅう - 2001/08/04(Sat) 07:52:29おお、パソコン購入おめでとうなのです。 ツチノコ 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/08(Tue) 01:03:17どこで使おうか考えてるうちに出しそびれてたんですが、 Re: ツチノコ 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/08(Tue) 01:06:35残念ながら問題の洋書の内容はまるっきりわかりません。 Re: ツチノコ 投稿者:まさかげ - 2002/01/09(Wed) 00:36:20Agkistrodonということは、マムシ属のヘビなのでしょうねえ。 Re: ツチノコ 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/09(Wed) 10:16:55あ、似てる。たしかに似てるぞ。 |
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