復刊ドットコムにて『全釈漢文大系33 山海経・列仙伝』の復刊リクエストは継続中です。少しずつですが確実に投票が集まっています。みなさんどうもありがとう。100票獲得まで、もうちょっとおつきあいくださいませ。
全釈漢文大系33『山海経・列仙伝』復刊リクエスト
 特に『山海経・列仙伝』のみのリクエストです。上のリンクから入って、投票したい人は「投票する」というアイコンを、意見を書き込みたい人は、「掲示板」というアイコンをクリックしてください。

全釈漢文体系(全33巻)復刊リクエスト
 全釈漢文体系 全33巻すべてのリクエストです。こちらにも投票をおねがいします。

ウンコ猫ウンコ窓、クソげいつ〜
「新年早々クソ話で申し訳ない」
 って書こうとしたらクソ窓が凍りついたんですよ。今年の冬は厳しいからねって、それ理由になってない。どうやっても復帰しなかったので、デジカメで記念撮影してからリセット。セーブ前だったのに…

 

12月1日(日)
 大陸の背の低い馬に食べ物と水と野宿の道具をのっけて、カイラス山まで巡礼に行きたいなあ。正確に言うと、巡礼に行きたいんじゃなくて、巡礼の旅がしたいんだけど。
 乾いた草原を越えて、石ころばかりの山をのぼって、山犬の遠吠えを聞いたり、高山病になったりしながら、地平線を越えて行きたいなあ。
 今時だから、お金さえあれば、似たようなツアーがあったりすんのかもしれないけど、バスにのってシルクロードをばーんと走って行くんじゃなくて、河口慧海や玄奘三蔵みたいに旅をしたいのよねえ。
 って、言ってるだけで、財力も体力もなくて全く実行不能な妄想なんだけど。たまにそういうこと言ってみたい時ってあるでしょ。
 

12月2日(月)
 下痢ピーのがぼ様(猫)は、昼間は寝っぱなしで夜になるとにゃーにゃー言ってグズります。餌がほしいわけでもトイレが汚れてるわけでもないし、何を訴えてるのかよくわかんない。見た目は元気そうだけどやっぱり具合悪いのかな。まだ下痢止まらないし。オシッコは出てるみたいだから、まあ大丈夫だとは思うんだけど。変な時間に起こされるので生活のリズム狂いまくりです。
 

12月3日(火)
 どうも風邪をひいたみたい。鼻水が出て喉が痛い。咳も出るし。ぬるま湯でうがいをして、鼻の穴を洗ってみる。強者は湯冷ましを鼻から吸って口へ出すという荒技をやってのけるらしいですが、どうもそこまでの決心がつかないので指をつっこんで洗った。これでもやらないよりはずっとまし。
 そのあと風邪薬を飲んでトローチをなめて、ぼえーっとしてたら眠くなって、一日中ぼけぼけしてしまう。最近ただでさえ頭がぼーっとしててダメな人まっしぐらなんですけど、どうしたらいいでしょう。

 

12月4日(水)
 コンビニで買い物してたら、店内放送で『翳りゆく部屋』が流れてた。ユーミンの曲だけど、歌っているのは椎名リンゴだった。そういえば何年か前に、いろんな人がユーミンの曲を歌って自分のアルバムに入れてたことがあったわね。
 この歌、もともとメロディーがとても好きなんだけど、松任谷由美はわりとあっさり歌ってて、「わたしが今死んでも」なんてけっこう厳しいこと歌ってるのに歌の内容にまで思いが行く前に終わっちゃう。まあ、さんざん泣き明かしたあとに「そうね、死んでもどうにもなんないし」って静かにあきらめてる感じだとすれば、このくらいあっさりしてていいのかもしれないんだけど。
 ところが同じ曲を椎名リンゴが歌うと、静かにあきらめるどころか「こっち向けコノヤロー」って耳たぶ引っ張られたような思いになる。もう椎名リンゴのは見えてるものが違ってる。死んでやる死んでやる死んでやる…でも、死んでも戻らないのね、あの輝きは…って、諦めてないんだよねえ、この人は。何かこう、ものすごい未練を感じる。泣きながら一夜を過ごして、ビルの谷間から昇ってくる朝日にまっすぐな目を見開いて「輝きは戻らない 私が今死んでも」と呟く。強い決意が見えるような気がする。
 歌う人が変わるだけで、こうも違うものなのね。まあ、椎名リンゴが得意そうな曲を選んで歌ってるせいもあるんだろうけど、やっぱり上手いな、この人は。

 いつだったかな、東京FM のイベントで、椎名リンゴと宇多田ひかるがイベント用に作られた曲をデュエットしてた。ほとんどリハーサルなしで録音したものだと番組では言ってた。
 どういう曲かはもう覚えてない。ただ、椎名リンゴは自由に歌いこなしている感じで、宇多田ひかるの方は必死でついて行ってる感じだった。
 宇多田ひかるも決して下手ではないと思うんだけど、椎名リンゴみたいに曲の中で遊べるほど余裕がなさそうだった。そうなの、椎名リンゴは自分の持ち歌でもなんでもないその曲で楽しそうに遊んでた。格がぜんぜん違う。こんなに違うなんて。
 それでも宇多田ちゃんは何くそーと対抗しようとしてる。してるように聞こえた。ラジオなので表情は見えないし、もともとハスキーな声をしてるからそう聞こえるのかもしれないけれど、必死で付いてゆこうとするのがわかるような気がして、特別好きな歌手じゃないけど宇多田ひかるってちょっと可愛いって思ったりした。
 そしてやっぱり椎名リンゴってすごいなあと。

 ひょっとしてわたくし、椎名リンゴが好きなのかなあ。でも、彼女の歌はほとんど聞いたことないのよ。すごくヒットした曲の一部を知ってる程度。でも時々、街で流れてる彼女の歌に、ハッと立ち止まっちゃうことがあるのよねえ。

↑もしかして正式には椎名林檎?おもいっきりファンじゃないことを証明してしまったわね。そういえば宇多田も正しくは「ヒカル」だったりする? ええそうなの。別に宇多田のふわんってわけでもないのよ。ほほほほ。
12月5日(木)
 珍獣様は鼻洗いの効果なのか、喉の痛みも消え、咳も鼻水もおさまったようです。やはり鼻は洗うべきです。みなさん、うがいだけじゃなく鼻も洗いましょう。洗面器に水(ぬるま湯のほうが効果高いような気がする)をはって、鼻の穴がつかるくらいまで顔を近づけて、小指入れてくりくりっと洗うだけ。これだと奥のほうまで洗えないけど、入り口だけでも水洗いしておくとかなり楽になるのでおためしを。洗ってるうちに奥のほうまで潤うので思いっきり手鼻をかんでもう一度洗ったりすると鼻の通りも良くなるみたい。

 わたくしの風邪なんかより、ぼて腹のネコマタ息子のほうが困ったものなのです。
 相変わらず下痢下痢ピーのがぼ様(猫)はご機嫌に餌食って寝てるんですよ。ええ、あの男はろくに参っていないようです。むしろいつもより餌がいいので喜んでさえいるような気がする。だが下痢は勘弁してほしい。前のように形ある糞を製造するよう心から所望するのだよ。なぜってトイレの掃除が大変だから。
 夜になると暴れる謎は、どうも便意と関係がありそう。どこの猫もそうだと思うけれど(いやもしかしてうちの猫様だけなのか?)、猫はウンチの前にハイな気分になるらしい。ウンチをしている時、動物は無防備になるので「オレはやるぜ、オレはやるぜ、ウンコするぜ、おらおらおらー!」という状態にまで気分を高め、勢いづいたところでするということらしいのです。
 それでもお腹の調子がいい時は出せば落ち着くのでしょうが、下痢下痢ピーの時はお腹がゴロゴロいうのに出そうで出ない状態が長いので、落ち着きがなくなり、ウロウロしてしまうのではないかと(想像)。
 昨日は早いうちに下痢糞をしぼり出して落ち着いたのか(本当にブリブリ音を立ててなさるんだよ)、夜中に大暴れすることもなかったようでございます。いつもこの調子でお願いしたいものなのです。

 

12月6日(金)
 まるっきりぜんぜん関係ないことを調べようとして検索したら、ウィーンで観光用馬車の馬糞公害がすごいという話にヒットして読みふけってしまった。
 なんでもウィーン市内には 140台ほどの馬車が走っているので落としてゆく馬糞がすごいらしい。真夏になると悪臭がただよって近隣住民も困っている。いっそのこと馬にオムツをしてしまえ。アメリカなど何カ国かではすでに採用しているぞ、と。
 ところが馬車をやってる馬方さんたちが「馬は神経質な動物。オムツなんかしてお尻が蒸れたら気がちって事故を起こすかもしれない。お前だってクソ暑い真夏にオムツしたまま何時間も走り回ってみろ。馬の気持ちがわかるはずだ!」と猛反対。にっちもさっちもいかなくなっているんだって。
 観光用の馬車っていえば日本にもあるけど、やっぱり馬糞公害はすごいのかしら。何カ所かで乗ったことあるけど、ある馬方さんは馬が便意をもよおすのがわかるみたいで、タイミング良く魚取りの手網みたいなものをお尻にあてがって、上手に糞を受け止めてたけどな。まあ百発百中で取れるのかわからないし、140台も走っていれば失敗率もあがるのでオムツのほうが確実なのかしらね。
12月7日(土)
 どうも最近、ゲームやってても途中で飽きちゃって、最後まで解かずに気が済んでしまう。こりゃいかんなぁと思い、途中で放り出してあるゲームをなんとかすることにした。
 PS『ポポローグ』最後の(と思いこんでいた)ダンジョンの入り口で放り出してあったのを再開。PS『ポポロクロイス物語』の続編なのですが、前作はかなり好きでした。かなりふつーっぽいRPGだったけど、絵も音楽も珍獣的にはツボにはまっていて、ゲームを終えた後にその世界を懐かしく感じられるようなお話だったような気がします。

 ところが、今回のは出てくる人たちがどーも好みから微妙にはずれているのです。とくにムサシとユキなんか、この世界にいきなり出てこられても違和感ありすぎてどうでもいい気分になるし。猿の人とか豹の人なんかも違うよな〜って気がするんです。ミルトとクルトもカワイイけど狙いすぎててなんだかなあ。
 捕まえてきたモンスターで料理作って食べるイベントも、この世界に持ち込むにはふざけすぎてる気もする。「2」じゃなく「ポポローグ」にしたのは、あくまで番外編ってことなのかな。

 まあそれは好みの問題なのでこっちへおいとくとして、ダンジョンがすべて自動既製で出入りするたびに変わっちゃうのが、やっぱりつらくてつらくて。夢の中って言う設定になってるから、世界が変動してるって理屈はわかるんだけど、やって面白いかというのは別の問題ですぅ。
 どこでもセーブじゃないから途中でやめたくなるとダンジョンを出なくちゃならなくて、出てしまうとダンジョンの形が変わってしまうから、まーた最初から出口を探さなきゃならないのよ。そんなのが面白いのは最初のうちだけで、そのうち些末な気分になってどうでもよくなっちゃう。

 些末な気分といえば、「○○を連れた者のみ通れる」のような条件付きの扉。あれももうちょっと考えてほしかったなあ。条件を満たして戻って来ると、すでに扉が開いた状態になっているので、その通路が前から通れた場所なのか、新しく通れるようになった場所なのかわからない。
 場所を覚えておけばいいのかもしれないけど、ダンジョンは出入りするたびに変わってしまうんじゃ、覚えようがないじゃないの(自動既製ダンジョンとはいえ以前の雰囲気をつつ変化するみたいなのでわかる人にはわかるんだとは思うけど、そこまでオレサマ仕様にする必要があるのでせうか)。
 どうも達成感がないのよね。自分でしたことに対してこういう結果がありました、というのが目に見えてわからないとキツイのよねえ。いや、これがウルティマやらダンジョンマスター(たとえが古い…)だったら小難しいのを覚悟でやってるから別にいいんだけど、ポポロクロイスの世界はなまじ親切な顔してるので戸惑いが大きいっていうかなんていうか、むにゃむにゃ。

 そんなこんなで、最後の(と思いこんでいた)ダンジョンに入ったころに、もういい加減やんなって放り出していたのですが、このほど再開したってわけなんです。しばらくお休みしてたのが良かったのか、あっさり先に進んでイドと対決してなんとか勝利。無事にエンディングを見られました。
 これでやっと放り出しゲーがひとつ終わったと思ったら「ゆめのつづき」というオマケゲームができるようになっちゃって、もうどうでもいいよっていいながら惰性で先に進んでいる状態でございます。クリアしたのに爽快感まるでナシ。おしいなあ。好きなのに、ピエトロもナルシアも。

 ところで、ゆめのつづきのダンジョンは地下50階まであって、最後にどうなるかっていうと、

[途中でゴンとドンが傭兵になって、謎の魔法使いのタモタモさんも傭兵になり、イドのようなものを倒して終わり、またゆめのつづきがはじまる]
らしいです。読みたい人は↑をマウスでなぞって色を反転させてください。もう発売されてからだいぶ立つし、これが解けなくて気分が悪いって人のために書いてみましたが(わたくしもよそ様のぺぇじで読んできたのです)、おもいっきりネタばれなのでそんなのイヤって人は読まないで。
 

12月8日(日)
 銀座にある英記茶荘というところに行ってみた。
 珍獣は家蔵六堡という黒茶(プーアル茶のたぐい)、おともだちが東方美人という青茶(烏龍茶のたぐい)、お茶請けに焼売と桃饅頭を頼んだ。料理はまあまあだったけど、お茶はもうひとつかな。
 お茶と点心1品でひとり1500円あればおつりが来る。ちゃんと食事したい人には改まった料理もあるけど安くはない。ご飯時じゃなければお茶と点心だけでも大丈夫そうなので、ちょっと休憩しに行くには悪くなさそう。三愛ビルの6階にあるので窓際の席に座ると銀座四丁目の交差点を見下ろしながらお茶飲めます。
 

12月9日(月)
 昨日から小雨まじりで寒いなあと思っていたら今朝は大雪。といってもせいぜい 5cm の積雪なんだけど、東京でこの時期に雪が積もるのはめずらしい。あちこちで電車が止まってるし飛行機も欠航してるみたい。
 昼すぎまで降ってたから、明日は雪景色かと思ったのに、午後から解けてしまいました。

 

12月11日(水)
 あれから『ポポローグ』は魔法使いのタモタモさんを傭兵にしたところで飽きました。『トルネコの冒険』みたいなダンジョンゲーだと思えばいいのかもしれないけれど、トルネコは戦闘自体がパズルっぽく工夫してあって単純にダンジョンで戦ってアイテムを持ち帰るゲームではなかったから面白かったのよね。
 いつまでも同じソフトで遊び続けられるのを喜ぶ人はいるので、こういうのもアリなのかなあとは思うけれど、珍獣的にはポポロクロイスの世界に求めるのは永遠に続くものではなく、ふりかえってみたときに美しく見えるような世界なのかな。
 

 というわけで『ポポローグ』はおしまい。
 冬ですが PS『ぼくのなつやすみ』を少しずつやってます。ずいぶん前に買ったまま、ちょうど空いてるメモリーカードがないので放り出してあったものです。
 うーん、所詮ゲーム、本物の里山の夏には負ける。でもやっぱり面白い。ちょっと前なら単なる昆虫採集ゲーにでもされてしまいそうだけど、あえて夏休みの思い出のほうに光をあててるところに良い雰囲気をかもし出しているのよね。よくこんな渋いゲームを作ったわね(なんかすごく売れたらしいけど)。

 本物の里山のほうが…とか言いながら、しっかり昆虫採集にはまってるわたくしですが、感心したのは最初から何でもとれないってこと。
 都会から来たばかりの主人公のボクちゃん(本当にそう呼ばれている)は、昆虫採集セットをもらって喜んで虫をとりに行きますが、最初はモンシロチョウとかモンキチョウくらいしか見つからないようになってる。
 どんな田舎に行っても、見えない人には虫って見えないものなのよ。あれは見る訓練をしてないと見えないの。モンシロチョウやアゲハチョウみたいに、誰でも知ってる目立つ虫は見えるんだけど、色がくすんでいたり、草と同じ色をしていたりすると、目の前にいても見えない。
 ボクちゃんも、最初は観察力がなくても見えるようなものばっかり追いかけているけど、話が進むと少しずつ出会える昆虫の種類が増えてゆくようになってる。作ってる人が故意にやってるかどうかはわからないけれど、実感あっていいなあ。
 でも、最後まで抵抗あったのは、つかまえた虫を虫かごにつっこんだまま放っておいても死なないことかな。喜んで捕まえた虫が翌日死んでひっくり返ってるのも夏休み定番の思い出じゃないの。つかまえた虫の保存期間みたいなものを設定して、期限がすぎると死んでるってのはどうかしらと思ったけれど、そこまでやると複雑になりすぎて昆虫採集ゲーにかたよってしまうのかな。
 それにしても、地元のガキ大将が虫相撲に投入してきた秘密兵器の強いこと。キングサイズのカブトムシをぶつけてみたけどまるで歯がたたず。これに勝たないと行けない場所があるらしいので是が非でも勝ちたいのですが、ダメです、ぜんぜん勝てません、ぎゅー。

 ところで、このゲーム、いつごろの時代を想定してるんでしょう。
 ゲーム中で萌ちゃんが二十年後の話をしながら「その頃はもうすぐ二十一世紀」って言ってるから、1975年以降の話じゃないかと思うんだけど、ボクちゃんは給食で好きなのは鯨の竜田揚げだって言うのよ。70年代後半っていうとかなり新しいけど、給食に鯨なんか出てたのかな。うちのほうではメニューに竜田揚げはあったけど、鯨じゃなく何かの魚だった。
 でも「田舎には駄菓子屋がない」っていうのは激しく同意。珍獣様が小学生の(ふりをしていた)頃に住んでた町は里山なんかじゃなく中途半端な田舎だったけど、いわゆる駄菓子屋はなかったよ。文房具屋をかねた雑貨屋みたいなものは学校のそばにあったけど、駄菓子屋ってのとまた違ってたな(買い食い禁止なので食べ物売ってなかったし)。駄菓子屋が懐かしい人はかなり都会っ子なんじゃないかと思う。

 台詞が説明的すぎるのがちょっと気になった。この感じはなんかに似てるなあと思ったら、TBS の『渡る世間は鬼ばかり』がちょうどそんなふう。橋田節をねらっているのかなあ。

12月12日(木)
 テレビでドラゴンクエストのCMをやっていた。そろそろドラクエの季節なのか?
 銭湯でおじいさんが背中を洗いながらドラゴンクエストのテーマ曲を鼻歌で歌ってる。それを聞いたまわりのおじいさんたちが、みんなで鼻歌をうたいはじめる。そこにナレーション。
----ドラゴンクエスト8、プレイステーション2で"制作中"
おじいさんたちがコブシをふりあげて「長生きするぞ!」とコールすると画面に「まっててね」と表示される。
 がーん、もうすぐ発売じゃなく「制作中」のCMだったのね。いくらなんでも気が早すぎるでしょう、面白いけど。

 ぜんぜん関係はないけれど、糸井さんの『マザー2』がやっと出た時「大人も子供もお姉さんも」というコピーで売ってのを見て「お姉さんでいられるうちに3をやりたいものだよ」と思っていたものよ。あれは本当に待たされましたからねえ。
 ちなみに3は出ずじまい。だいぶ前に制作中止になりましたっけね。ええ、もういいのよ。わたくしはファミコンの『マザー1』のおもひでを胸に昔はよかったなぁと言い続けます、しくしく。あれは本当にいいゲームだったわ。
 

 糸井さんといえば、もう年単位で昔の話だけれど、ほぼ日刊イトイ新聞の今日のダーリンに、車のウィンカーの話があるのを唐突に思い出してしまいました。思い出したからまるっきり関係ないけど糸井つながりで強引に書いてしまうのです。

 車を運転していると、自分のまわりの車がウィンカーを出すのと同時に車線変更しようとする。これが危なくてしょうがない。ウィンカーというのは「そろそろ曲がりたいんです。よろしくね」という合図のために出すのだから、出すのと同時に曲がっちゃったら合図の役にたってない。ウィンカーを出して数秒待ってからおもむろに進路を変えてくれれば、まわりの車は「いいよ、こっちへ入っておいでよ」と場所を空けてくれる(はず)。
 珍獣は車の運転はしないけれど、人に乗せてもらっていると、驚くようなウィンカー使いの人がたくさんいるのでヒヤヒヤする。みんなだいたい、次の十字路で曲がる時にはきちんとウィンカーを出すのだけれど、車線変更のときにはウィンカーを出すのと同時に隣の車線に割り込んでしまう。ひどいヤツなどウィンカーを出さずに車線変更してる。
 ひょっとして、車線変更のときはウィンカーを出さなくてもいい決まりなのかと思ったら、教習所では出せと教えているというから余計にわからない。お前、それ交通規則違反じゃないのか?
 自分の前や後ろの車が隣へ行くならまだマシで、逆に隣から割り込まれた時が大変。平行して走ってる車が一瞬スピードを上げたかと思うと自分のすぐ前に割り込んで来るんだから命が縮む思いである。ぽっくり死ねるなら不幸中の幸いで、中途半端に事故ると死ぬよりつらい目にあってしまう場合もなきにしもあらずなので、そこんとこひとつよろしくたのむよ、君って感じだ。

 逆に自分が進路を変えたい場合はどうかっていうと、これまた難しいみたい。ウインカーを出して「入れてよ」って合図しても、なぜだかぜんぜん入れてもらえない時がある。充分に入れる車間がある状態で車線変更するよと合図して、一呼吸置いて入ろうとすると、急にスピードを上げて「オレの前に割り込むな!」と車間を詰めようとする人がたくさんいる。なるほど、こういう扱いを度々受けると、合図などする方がバカみたい。黙って割り込んじゃったほうが話が早いじゃないの。
 だからって合図してから曲がる決まりなんだから、そのつもりで走ってる人にとってはいきなりの車線変更は危険だと思う。わたくしなんぞ精神修養ができていないから、予期せぬ動きを見ると急ブレーキ踏んじゃうかもしれないぞ。そしたらものすごい追突事故になって新聞にのれるかも(のりたくない…)。免許持ってなくてよかった。恐くてのれないよ、こんな乗り物。

 そんな目にあうと、珍獣様などは凡人(いや、凡獣というべきか)なので「もういいよ。わたくしもバカだけど、まわりの人間はもっとバカ。バカ同士でつきあってても疲れるだけだし、山奥に籠もって人と会わずに暮らしたいですわ」なんて後ろ向きに愚痴って終わるのですが、ダーリン(糸井さん)は違っている。
「コミュニケーションの取り方のわからない人が増えている。知識をつめこむのではなく、自分の考えを人に伝える方法を教える学校が必要なのかもしれない」
というような意味のことを言ってました。世に出る人というのは、やはり言うことが違うわね。

 しかし、教えればどうにかなるもんなんでしょうか。って珍獣様こそ最初に鍛えてもらえっちゅう話もあるんですけどね、ほほほ。
 

 今日は強引な話はこびでダラダラつづけます。文字ばっかりで客逃げそうですね。
 突然ですが ここの12月7日あたり を読んでいて、ケーキを焼いてみたくなってしまったのです。
 ところが、卵を泡立てようとして、泡立て器が見つからなかったり、そういえば秤がないのでグラムでは計量できないなぁ、なんてこと考えてるうちに適当な物体ができてしまいました。それが下の写真。

おざなりケーキ

 想定していたものとは似ても似つかない形状の物体ですが、焼きたてのときの味は意外にもまあまあでした。冷めたら固くなってしまうのがちょっと残念。もっとも、材料を計ってないので、二度と同じものは作れないんですよ。よかったような、悪かったような、複雑な状態です。

 そんなわけで、今日の教訓は、お菓子作りに目分量は禁物である、といったところでしょうか。あと砂糖は入れたほうがいいと思う(入れ忘れたのか…)。
 

 ええい、無関係ついでにもうひとつ書いちゃうぞ。
 今日は12月12日。1、2、1、2… 行進曲の日とかだったりしないのかと思って調べたら、行進曲(マーチ)の日というのは3月1日なのだそうです。3月は英語でいえばマーチだから、だって。
 珍獣様の読みがはずれたところでお後がよろしいようで。

12月13日(金)
 13日の金曜日ですが、特別なんということもありません。

 昨日のおざなりケーキは、冷えると固まってしまい、電子レンジで温めると一瞬やわらかくなるものの、再度冷えるとさらに固くなるという呪いのケーキでございました。この件に関しては、ケーキのレシピを考えた ひろこ様も注意しておられたのですが、注意を読む前にチンしてしまったのでございます。
 けれど、砂糖を入れなかったのは不幸中の幸いと言えるかもしれません。ひろこ様が「敵はケーキではなくパン」とおっしゃったのをヒントに、オニオングラタン風のものを作ってみました。
 まず、タマネギを炒める。本格的にやるなら 1時間くらい必死で炒める必要がありますが、そこまでこだわらず、火が通ればよいことにしました。そこへ水をそそぎ、コンソメスープの素を入れて塩コショウで味をととのえ、スープを作ります。
 カチカチのパンケーキ(この場合はパンのようなケーキという意味で、フライパンで焼いたケーキのことではありません)を1センチくらいの厚みに切ってスープ皿に並べ、先ほどのタマネギスープを注いで、その上からとろけるチーズをのっけます。
 これを電子レンジでチーンとやってチーズを溶かせばできあがり。もちろんレンジでなくオーブンでやれば焦げ目もついてもっと美味しそうになることでしょう。うちのレンジについているオーブンは、あまり性能がよくないので焦げ目が付くまで頑張ると時間がかかるので今回はやめときました。
 カチカチパンケーキはスープを吸っていい感じにふやけているし、タマネギとチーズとスープの力で新たな命をふきこまれ、実にまともな物体に生まれ変わりました。もちろん固くなったフランスパンや食パンでもいけそうです。
 写真…と思ったときは半分くらい食ってしまっていたので画像はなし。
 

 『ぼくのなつやすみ』の虫相撲にやっと勝ちました。最終兵器は連続して戦えばスタミナが回復しないので、弱い虫を何匹も投入して削っていたら、キングカブトを使わずに倒せてしまいました。最終兵器のために苦労して手に入れたキングの立場は一体…
 でも、この勝負に勝ったおかげでガッツ君から抜け道も教えてもらったし、希少種の蝶やトンボもつかまえて気がすみました。全昆虫をコンプリートできなかったのと、凧を8個手に入れられなかったことなどが心残りだけど、まあこんなもんかな。次は何やろう。
 そういえば、これまた年単位で古い話なのですが、台湾のゲームで『軒轅剣四外伝〜天之痕』というやつを遂に手に入れたのですよ。秋葉原で中国・台湾のゲームソフトを扱ってるお店を見つけたので取り寄せてもらいました。ちょっと高かったけど、台湾まで会に行くことを思えば仕方ないかな(できれば買いに行っちゃおうかと思ってたのよ…行けなかったけど)。
 没落した王家の子孫が主人公で、国を建て直すために世界中に散らばっている神器を集めるお話。出てくるモンスターは中国の伝説から題材をとったものばかりで、水墨画タッチのグラフィックが渋くて素敵。『山海経』の化け物も沢山でてくるのです。化け物を味方につけたり、アイテムや化け物を合体させて別のものを作り出したり、けっこう楽しいです。もちろんアイテムも中国の古典から題材を取ってるの。
 なんとか途中までやったのですが、なんせ中国語なもんで、大まかな意味しかわかんないのであります。女の子を後宮に連れてゆくための船に、主人公(男)が女装して潜り込んでナントカ言う国にたどり着きましたが、そこらへんから話が込み入って来てよくわかんないから放り出し中(放り出しゲー多すぎ)。すごく辞書がほしい。簡体字のじゃなく繁体字で書いてあるやつ希望。
 どっかで日本語訳出してくんないかな。思ってたよりずっと完成度高くてまともだし。ちなみにキャラクターデザインは皇名月らしいですよ(←この情報は未確認。軒轅剣のどれかのシリーズに皇なつきがかかわってるのは確かなんですが、四外伝はひょっとすると関係ないかもしれません)。日本で通ってるペンネームでいうと「皇なつき」中国を舞台にした漫画をたくさん描いてる人。
 洋ゲーなんか、ろくに面白くもないものの日本語版があったりするんだから充分いけそうな気がするけどな。

軒轅剣四外伝〜天之痕

 このシリーズけっこう人気あるみたい。本場台湾では『軒轅剣オンライン』が出るんだか、出たんだかって話です。

[追記]
 日記には書きそびれましたがPS『バイオハザード』なんかもやりました。ぬるいのでビギナーのイージー(女捜査官)で解いたのですが、なるほどこれは面白いわ。
 ファミコン時代の『スイートホーム』っていう RPG のようなアドベンチャーのようなゲームがちょうどこれと似たようなやつだったよ。謎の洋館に迷い込んだ人たちが、館の中にあるものをうまく使いながら脱出するのが目的で、伊丹十三監督がらみの映画がもとになってるゲームだったと思います。当時はぜんっぜん売れなかったみたいで 980円で投げ売りされてたりしたんですが、これがまた面白くて、わたくしなんか何度も繰り返し解いたわよ。古ゲー好きの人はどこかで入手してぜひやってみてくださいな。
12月14日(土)
 がぼ様(猫)の下痢が止まらないのでまた病院につれてゆく。もういい加減に持ち運ばれることに慣れてもらいたいものだが、やっぱりニャオニャオ大騒ぎ。もう、小心者なんだから、この男は。
 1カ月も下痢が続いているのに体重は減ってない(むしろ微妙に増えてた)ので、小腸ではなく大腸性の下痢だろうということだった。小腸が悪いときには栄養を吸収できないので続けば痩せるという理屈らしい。
 ついでにまた尿検査をしてもらったら、また血尿が出てるっていわれてしまった。先々週から餌のせいですか聞いたら、尿路疾患用の餌に変えたのなら、そうでないものよりはずっといいはずだから、このところの寒さのせいもあるんだろうということだった。
 また注射してもらって(血尿をどうにかする薬と腸の炎症を止める薬らしい)、飲み薬をもらって帰る。
 飲み薬は、今日の先生(そこの病院には獣医さんがたくさんいて毎回ちがう人が見てくれる)が言うには、今までのは炎症を直接止めるものではなくて、腸壁を保護する薬だということだった。それで自然に治る場合もあるが、症状が回復しないなら別の薬を使わなきゃダメだろうということだった。
 うーん、こないだの先生は薬の内容を聞いたら「消炎剤」だって言い切ってて、腸壁の保護なんてひとことも言ってなかったよ。やっぱり獣医さんってよくわかんない。

 夜はお台場のシズラー(ステーキ屋)に行った。3000円分のお食事券をもらったので、ほとんどタダで食べ放題だった。フィレステーキとサラダ&デザートバイキングのコースを頼んだ。ステーキも美味しかったけど、サラダバーにあった茹でたアーティチョークが美味しくて何度も食べてしまった。

 帰りに空を見上げたら大きな流れ星がいくつも見えた。今日はふたご座流星群の極大日。東京にしては空のきれいな日でラッキーでした。

12月15日(日)
 都会では、観光地の駐車場で空きを待つのに行列ができることがある。
 そもそも、都内を車で移動するのが間違いだという話もあるけれど、たとえばお台場のように、都心から離れた場所で、駐車場スペースも沢山ある場合などは車を使う人も多いんじゃないかと思う。
 お台場に限っていえば、公共の駐車場がたくさんあるので選ばなければ止められないということはない。ただ、公共駐車場は 1日置きっぱなしで 1500円という計算なので、ほんの 2時間ばかり買い物がしたい場合には止めにくい。
 そういう場合は、買い物をするビルの駐車場に入れる。そういうところは 10〜15分ごとの課金だし、買い物した金額によっては 1時間無料サービスなんてこともある。
 ところが、ビルの駐車場は満車になったとき大変だ。そこに入れたい人の車がビルのまわりで行列になってしまう。夏休み中やクリスマスの頃になると、駐車場待ちに 30分くらいかかったりして、予定外の時間を食ってしまう。
 普通に混んでいるのなら仕方がないと諦めもつくけれど、もうすぐ入り口だなぁというところで割り込んでる車を見るとげんなりする。その割り込み方も、同じ方向から走ってきて割り込むのならば純粋に「このクソ野郎が、逝ってしまえっ…じゃなくて、そこのあたないい加減になさいませ。ビルの管理人をよびますわよ!」などと激怒する気持ちにもなれるわけですが、事はそれほど単純ではない。

 世の中の大多数の人は、誘導されなくても駐車場のあるビルを左回りで左折しながら入り口に近づくが、割り込む人は逆まわりで近づいてくる。下の図でいえば、緑の矢印が通常の車の動きで、割り込む人は赤い矢印のように、逆方向から近づいてきて入り口直前で割り込んでしまう。
図
 もちろん行列になっていないのなら赤い流れで駐車場に入ってもいいと思う。けれど、あきらかに空きを待つ行列が出来ているときに、赤い矢印の進路で割り込もうとしたらどうなるだろうか。
 舞台は公道なので、緑の矢印であらわした行列の脇を、青い矢印のようにただ通り抜けるだけの一般の車もいるはずだ。そこへ赤い矢印の車が割り込もうとすると、緑の人たちに失礼というだけでなく、青であらわした一般の車の進路を妨害することになってしまう。
 そもそも、駐車場待ちの行列というのは往来妨害になりかねないので迷惑なのだから、なるべく迷惑にならないように工夫するのが賢いやり方であるはず。だからこそ、たいていの人は左折で近づけるように回ってくる。ちゃんと理由があって左回りの流れができている。

 そこで問題なのは、赤の矢印の人たちが、何を考えて右折で割り込もうとするかってこと。もちろん並ぶのがいやでズルしちゃおうって人もいるはず。でも、もしかすると迷惑になる理由を知らずに「両方の列から譲り合って代わりばんこにはいればいいじゃない」と自然に思いこんでるだけなのかもしれない。
 そうなると、怒りも複雑な方向へ向いてゆく。お前に車の乗り方を教えた教習所ではそういう理屈を教えないのか、それよりビルの管理者は、交差点に係員を置いて、左折で入るようになぜ指示しないのか(人件費が出せないのなら看板を立てればいいじゃないの)。なんでそうしないのよ意味わかんないキー!!

 車のウィンカーの話で、糸井さんがコミュニケーションのしかたを教える学校が必要だと言っていたので、珍獣様も見習って建設的なことを言ってみようと思うのですが、知識だけでなく、ものの考え方を学ぶ学校が必要なのではないかと思うのです。
 おそらく教習所では「駐車場には左折で近づきなさい」とは教えない。けれど、右折禁止の交差点があることは教えるはず。それがなぜか考えれば、赤い矢印の割り込みがいけないことがわかるはず。でも、単純に教えられたことだけ守っている癖がついていると、一生知らずに過ごしてしまうのかもしれないのです。

12月16日(月)
 中国の食材や雑貨を扱った店が増えている。デパートの特設会場や観光地ではなく、普通の街に八百屋さんや魚屋さんと同じ感覚で店を開いていたりする。
 近所に新しくできた店に入って、薔薇のつぼみのお茶を手にとった。薔薇に見えたし薔薇だと書いてあったけど、中国の物産なのでハマナスのつぼみかもしれない。
 手にとったら、たまたま口が開いていたのか袋の中身がザラザラっとこぼれてしまった。うわっ、開いてるよこれ、と慌ててその場に置いたが、薔薇のつぼみは床にもこぼれてしまった。食べ物なので拾って詰め直しても仕方ないし、どうしようかなぁと思っていると、店員さんが来て片づけてくれた。
 お店をひとまわりして、ナツメを甘く煮たのと、甘草の花を乾燥させたもの(お茶じゃなく、水で戻して炒めて食べる)を選んでレジまで行った。お茶をこぼしてしまったので、あやまろうと思って(場合によっては同じものを買いますと言おうと思ったのだけど)、ふと見ると、さっき拾い集めた薔薇のお茶を袋に詰めて封をしなおしていた。
 あやまりそびれた…(笑)
 薔薇のつぼみは床にもこぼれてた。床にこぼれたものも詰めたかどうかは見てないのでわからない。でも、奥から別のを出してきた様子もなかったので、床にこぼれたのを詰めないと他の袋より少なくなってしまうと思う。
 植物なんて地べたから生えるものだし、製造工程を見たらもっとすごいのかもしれないし、お茶だから熱湯を注いで飲むだろうし、そもそも中国のお茶は洗茶といって一煎目を捨てて飲むことさえあるので(※)、その程度のこと気にしてもしょーがないんだとは思うけど、日本ではこっそりやったほうがいいかもね…あははは。
 まあ、原因は袋が開いてたことなんだけど、ちらかしたのは珍獣様であることだし、ここはひとつ、見なかったふりっちゅうことで(おい)。
※ 洗茶をするのはカビの菌を付けて長期間発酵させる黒茶(プーアル茶など)や、茶葉が固く丸まっている青茶(烏龍茶など)だけで、すべてのお茶でするわけではない、と思う、たぶん。しかも、中国でも賛否両論あって、しなくていいという人もいるって聞いた。
12月17日(火)
 がぼ様(猫)が昨日の夜からウンコをなさらないので、どうなっちゃっているのかなぁと思ったら、さっき立派なのをしてた。まだゆるいけど、ろぐろを巻けるくらいの濃度はあるよ。やった、これでトイレ掃除が楽になる〜(喜ぶポイントがちがっている)。
 

12月19日(木)
 その後のがぼ様ウンチ騒動ですが、下痢はなおったようなのです。が、しかし。今まではふんばらなくてもブリブリっと出ていたのに、固くなってきたので猫なりに落ち着かないものがあるのか、ウンチをしたあとにトイレを激しくかきまわし、しっちゃかめっちゃかにしてしまうのです。
 自分でかきまわしたのだから、散らかっていても自分のせいなのです。しかし、猫様の世界では、そのような理屈は通りません。昨夜は自分でかきまわしたトイレが気に入らないといって、がぼ様ったら夜明け前に布団の上でシーコしやがったんですよ。ひとが爆睡してるそばで〜!!
 布団を水に通したり、しっちゃかめっちゃかのトイレを片づけたりして(ああ、下痢便じゃなく塊だったさ、おめでとう、おめでとう、おめでとう、がぼ様。たのむからおとなしくクソをしろ)、今日もぐったりです。

[追記]
 その後、下痢はすっかり治って快便生活を送っているようです。尿路疾患(尿道結石とかそういうやつ)は体質もあるだろうし、餌を変えて様子を見るくらいのことしかできないだろうし、まあしょうがないわねえ。オシッコはちゃんと出てるから大丈夫でしょう、たぶん。たまに尿検査だけしたいのですが、敵も学習するのでコンビニ袋作戦(先月の日記参照)なんかじゃだまされてくれません。こまった男だ…
12月21日(金)
 おともだちがいうには『猿カニ合戦』という昔話はつまらないらしい。とにかく意味がわからないという。何がわからないのかと聞いたら、おにぎりと柿の種を交換してしまうところから意味不明だという。なぜカニが「おにぎり」を持ち歩いているのか。そして損するのが目に見えている取引に、どうしてのってしまうのかと。

 ううむ、そう言われてみれば不条理な話のような気もする。
 カニがおにぎりを食べようとしていると、猿がやってきて横取りしようと考える。「おにぎりは食べてしまえば終わりだが、柿の種は育てれば木になり毎年おいしい柿の実をみのらせる」という猿に、カニはそれもそうかと、おにぎりをわたして代わりに柿の種をもらう。けれど、猿がいうようにうまくいけばいいが、種なので芽が出る保証はない。ギャンブルに近いような取引だ。おまけに普通のカニは木登りをしないから、自分で実をとって食べることさえできない。どうするつもりなのだ?
 案の定、くだんの猿は収穫の時期にやってきて「君は木登りができないだろうから、自分が登って取って来よう」と言って、カニには青い未熟果を投げ与えて自分だけ甘い実を食べてしまう。あげくのはてに猿が投げつけた柿の実にあたってカニは潰れて死んでしまう。

 こんな話は理解できない。面白くない。というお友達に、わたくしはこう言ってやった。
「うむ、わからないといいまくるネタならそれでもいいが、ネタをふる相手を選んでからするのだな。悪いがわたくしは "そうそう、つまんない話だよね〜" などと相づちを打ったりはしないぞ。まあ聞け、そこに座れ。
 まず "にぎりめし" だが、主人公がカニだったことにヒントがあるのではないかね。君はコメツキガニを知っているかな。砂浜で砂と一緒に餌を口にいれては、余分な砂を丸めて捨てるカニのことだよ。そのカニが食事したあとには米粒状の砂団子が無数に転がっているのだ。カニの食事風景は田んぼを耕して米を作る農民の作業を意味しているのだよ。
 それから猿だが、これは頭のいい役人かなにかだろう。農民が汗水たらして作った米を、みょうな理屈をこねて巻き上げてゆく悪い役人だ。カニは米を巻き上げられてしまったので柿を育て始めるが、これは飢えた農民たちが米を刈り取ったあとの田んぼで自分たちが食べるためのものを細々と作ってる様子かもしれない。だが、猿はこれも横取りしたのでカニは死んでしまった。
 こうまでされて黙っていられるだろうか。昔話では臼と蜂と栗がやってきてカニの仇を討つことになっている。百姓一揆を暗示しているのかもしれないし、実際には暴動を起こすことさえできないので、物語の中だけでも悪者をやっつけて楽しんだのかもしれないな。
 まあ、簡単にいえば、弱い者いじめをする悪いやつをこらしめてやったというお話だ。水戸黄門や暴れん坊将軍は面白いだろう。あれと同じだ」
 ネタにはネタを。おともだちの"わかんない"攻撃は、珍獣様の"どうだわかったか"攻撃によって倒された。だがおともだちはレフリーが10数える前に立ち上がり、次のように言ったのだ。
「じゃあなんで臼と蜂と栗なのよ」
 おともだちがいうには、臼や栗が歩き回っているのも理不尽だし、蜂がカニのともだちだというのもよくわからないらしい。ううむ確かにわからないな。
「臼が動き回ることについては、たぶん憑喪神というやつだろう。長く使われた道具に魂がこもる現象だな。農民が大事に使っていた身近な道具に魂がこもって敵討ちをしてくれたんじゃないかな」
「じゃあ栗は?」
「ううむ…」
「蜂はどうなのよ」
「む、むぅ…」
「いっそ身近な道具つながりで、針と糸とハサミとかじゃだめなわけ?」
「ぬぅ、手強いな。だが、針じゃダメなのかという問いには、蜂がいるじゃないかという答えでどうかね。針が歩き回るのより "針をもった蜂" のほうがドラマチックではないかね。
 実際のところ、アイヌの昔話では針が出てくるぞ。アイヌは農耕の民ではないからシチュエーションもちょっと違っている。主人公は女神で、悪い化け物が求婚してきたのを断ったせいで命を狙われているのだ。女神の危機を救うために、針男とカニ男と臼男がやってきて…あとは猿カニ合戦の後半部分とほぼ同じ。この話ではカニも参戦しているのでハサミもあるじゃないか」
「で、栗は?」
「ええい、なんとゆうしぶとさなのじゃ。わかった、悪かった。栗はわからん。なんらかの道具を暗示しているのかもしれないが、それらしいのを思いつかんわ」
「ほっほっほ、どうよ、やっぱりわからない話だわ」
 おともだちよ、たしかに今回はお前の勝ちかもしれないが、相手は昔話なのだからそういうこと言いはじめると、まともな話はひとつもなくなるぞ?

[追記]
 あれからもうちょっと考えたのですが、年貢でもっていかれてしまう米のかわりに食べるもののひとつとして栗が出てくるというのはどうかしら。口さみしいので囲炉裏で栗を焼いて食べようとしていたら、栗がパンとはじけてビックリするというようなことが日常的にあったので、猿をやっつける小道具に加えられたんじゃないでしょうか。
 さらに蜂ですが、これは農家の軒先に巣を作ってしまったスズメバチかなんかではないかと。その家に住んでる人はどこに巣があるか知っているので気を付けて通れば蜂に襲われることはない。でも、よそ者がやってきて乱暴に踏み込もうとすると蜂が驚いて攻撃態勢にはいる…と。実際、田舎へいくと、スズメバチの巣をむげに壊したりしないで共存してるとこもあるし(少なくとも珍獣様の小さい頃はまだあったよ)。そう考えると、蜂は都会派の役人をやっつけるのに適役という気がしてくる。
 アイヌの昔話で、蜂が針になっているのは手作業への親しみの違いかもしれません。女の子は小さい頃から地面に模様を描いて刺繍の図案を作る練習をしてるそうだし、アイヌの場合、主人公はカニじゃなく女神だから、女の人の身の回りの道具と考えれば納得できそう?
12月23日(月)
 ケーキ作り再び。 
小麦粉 2カップ
ベーキングパウダー 5グラム
全卵 2個
砂糖 2/3カップ
バター 50グラムくらい(たぶん)

1カップ=180cc(お米用のカップだから!) 

 今度はちょっとだけ真面目にやりました(ちょっとなのか)。砂糖はもうちょっと入れても良さそうでした。ベーキングパウダーはもっと少なくても大丈夫かも。前のおざなりケーキとちがって冷えてもそんなに固くはなりません(スポンジケーキみたいにはならないけどね)。やった、大成功。秤がないときは、粉 100cc = 50g で換算すればいいみたい。

 作り方は、卵に砂糖を入れて泡立て器でよく泡立てる。小麦粉にベーキングパウダーを加えたものを空気と一緒にビニール袋に入れ、口を閉じてふりまわして粉と空気をよく混ぜる(ふるいの代わり? 簡単でいいね)。バターを溶かして(湯煎してもいいけどレンジで軽くチンしても可。加熱しすぎないよう注意)卵にまぜ、そこに小麦粉を加えてさっくり混ぜる。焼き型にバターを塗ってオーブンにつっこんで焼く。竹串を刺してみて生地がついてこなければ中まで焼けてるはず。
 ベーキングパウダーじゃなく重曹を使ってもよくて、ふくらみ方がそれぞれ違うらしいです。なんか理科の実験みたいでおもしろいですわ。

ちょい真面目ケーキ

12月29日(日)
 ガスコンロを新調した。前のはマッチを使わないと点火しなくなってしまったからだ。パロマの IC3300F とかいうやつ。売り場にあったもので一番安いのを選んで「じゃあこれ」って買って帰ろうとしたら、店員さんにホースは大丈夫ですかと聞かれてハタと立ち止まる。ガスコンロはガスホースを繋ぐ場所がものによって違う可能性があるので、前に使ってたホースが使えない場合もあるのだそうだ。しまったそこまで考えてなかった。
 市販のガス用ホースは 50センチの次は 1 メートル。たぶん 50センチで足りそうな気はしたけれど、念のために 1 メートルのやつを買って帰った。実際に設置してみると、50センチじゃギリギリで余裕がなく、60センチでちょうどいい感じ。短いの買ってたらやばかったわ。
12月30日(月)
 今年も浦安にある魚河岸に行ってきました。でも今年はあまり変わった魚もいなくて、マグロの目玉と頬肉、鮭のスジコを買って帰りました。

 
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