珍獣日記えくせれんと(臨時復活)
2005年9月13日(火)海外小切手を換金しにいったぞ
Google AdSense(グーグル・アドセンス)はサイトにタグをはるだけで広告を表示してくれるサービス。もし広告がクリックされたらサイトの持ち主に手数料が入る仕組み。普通のバナー広告は、サイトの内容にあったものを自分で選ばなければいけないが、Google AdSens はサイトの内容をかってに判断して、読者が興味をもちそうなものを表示してくれる。 たとえば珍獣の館の例でいえば、以前やっていた暦と歳時記のページに貼ってみたところカレンダー付き手帳の広告が表示されたり、珍獣様の博物誌に貼ってみると茸から抽出した成分のサプリメントの広告、日記で法律問題にふれれば弁護士事務所の広告が表示されたりと、検索エンジンを提供している会社ならではのきめ細かさ。 ワンクリックに対していくらの広告費が入るかというと、その時々で違うのでなんともいえないが、うちでは半年くらいで 130 USドル の儲けになった(読者のみなさまありがとう)。100ドル超えるとアメリカから小切手が送られてくる決まりである。 が、しかし。そんな手軽なことで本当にお金になるものなのか。さすがに Google ほどの有名な会社ならばウソはつかないと思うけれど、相手はアメリカの会社だし、払いが送れるなどの問題は発生しないのかと、ずっと首をひねっていた。 案ずるより産むが易し。果たして小切手は届いたのである。131ドルといえばそれなりに大金なわけだが、書留でもなんでもなく送られてくるところがすごいっちゅうかなんちゅうか。無事に届いたんだし別にいいか。報酬が100ドルを超えてから二ヶ月くらいで小切手は届いたのである。支払い銀行はアメリカのCITIBANKである。 1ドル110円として131ドルは14410円である。六ヶ月で割ったとして約2400円。大したことないっつえばないけれど、何もせずに入ってくる金額だと思えばこんなものじゃないかと思って内心でほくそ笑んだ。 さて、問題はどうやって換金するか、である。 CITIBANK の小切手だから、日本のシティバンクに口座を持っていれば手数料がかからない(?)のではないかと思う。が、シティバンクに口座を開くと口座維持費というのをとられてしまうので面倒くさい。仕方がないので近所のりそな銀行で換金することにした。歩いていける範囲にそこしか窓口がなかったのである。 銀行といえば「お支払い、払い込み」などと書かれている普通の窓口と「新規・ご相談」などと書かれている窓口と、そのさらに奥には「ご融資・為替」などと書かれた窓口があって、いちばん奥の窓口には滅多なことでは用事なんかないのである。でも今回は小切手の換金なのでいちばん奥の窓口である。 窓口のおねえさんに小切手を見せると、奥にすっとんでいって別のおねえさんと交代した。うちのあたりだと海外の小切手を持ち込む人はあまりいないらしい。以下はおねえさんとの会話。 行員「ご本人様ですか?」
りそなであるだけでなく「この支店」の口座が必要だということだった。海外小切手の換金は、あくまでその支店のお客さん相手のサービスということらしい。つまり自宅近くの支店に口座を持っている人は、仕事場の近くで換金するのに別の口座を開かなきゃいけないのでかなり面倒くさい。 わたくし「これでいいですか?(と、旧大和銀行の通帳を見せる。支店はここ)」
ここでしばらく待たされる。 行員「○○様」
事前に人に聞いた話では小切手を持って行くだけでいいようなことを言っていたが、それだけじゃダメで身分を証明できる何かが必要であるらしい。りそなでは「免許証」「保険証」が有効だった。ほかのものは何が使えるか聞きそびれたのでよくわからない。 行員「それでは、こちらにご記入ください」 そういって、おねえさんは「小切手の取り立て依頼書」を手渡して奥へひっこんでしまった。えー、はじめてで何もわからないんですけどー。そもそも外国小切手の換金に来たと言った時からおねえさんが不親切なのである。りそな銀行はわりと人当たりのいい行員が多いので変だとは思っていたのだけど、ひょっとすると外国小切手は嫌がられている? とにかくこのままではラチがあかないのでベルをならしておねえさんに来てもらい「すみません、バカなので全部教えてくださ」と言って一から十まで説明させてしまった。 まず、英語表記で名前を書く。これはローマ字で普通に書けばよい。わたしなんか外国人にも姓・名の順で自己紹介するのでこういう時も姓・名の順で普通に書いちゃうけど別になんとも言われなかった。あとで何か言われるかもしれないけど。 それから小切手番号。 わたくし「小切手番号ってなんですか?」
おねえさんも困っていた。なんだ、プロでもまごつくのか。もしかしたらアメリカの小切手の書式は銀行によってバラバラなのかもしれないわね。小切手にある「CHECK NO.」ってところの数字を書けばいいみたいだった。 ほかに、支払い銀行名の欄にCITIBANK N.A.と書いて、振出人名は Google INC. と書く。 受領理由というのもあって、ここは日本語で適当に書けばいいらしい。広告費と書いたらおねえさんが変な顔をして 行員「広告費…ですか?
おねえさんはなんか変な顔している。じゃあほかにどう書けば適切なのかと。家に帰ってから調べてみたら、はやり「広告料の支払い」とか書けばいいみたいだし。大きく的を外したことは書いていない…よね??? 日本語で住所と氏名と電話番号とかを書く欄があって、印鑑(はんこ)を押してくださいと言われた。幸いこの時は持っていたけれど、これも聞いていないと忘れて行きそうな気がする。 行員「では、こちらは手数料として1500円と、送料として1000円を現金でいただきますがよろしいですか」
手数料1500円というのは事前に人から聞いてたんだけど送料ってなんなのさー。結局2500円もとられてしまった。これ、小切手が不当たりだったら(振り出し側の銀行口座にお金が入っていなかった時は)どうなるの? そんなこんなで131ドルの広告料は、換金手数料+送料をさっぴくと108ドルくらいになってしまった。月割りにしたら約18ドル1980円くらいである。なんだよ、最初の計算からずいぶん減っておるではないか。 ついでに言えば、こういう手続きをして即時にお金になるわけじゃなく、なんか確認してから自分の銀行口座に振り込む形になる。正確にいつ振り込まれるかは窓口のおねえさんがモゴモゴ言ってよくわからない。海外相手なのではっきりいつと言いにくいのかもしれない。これは後日、入金を確認したら報告予定。
ここまでのまとめ
Google からの支払いを小切手で受け取る以外に「銀行口座振込(電子決済)
(ベータ版) 」という受け取り方があり、これだと日本の銀行口座に振り込んでもらえるのだと思う、たぶん。ってことは面倒な手続きをしなくても日本円で受け取れそうだがベータ版というのが怪しすぎて手を出せない(注:2005年11月現在、すでに本運用になっているようです。日本の銀行ならとりあえずどこにでも振り込んでもらえるみたいでした)。
[追記] |
|