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 シュウシュウ
 水中にシュウシュウの魚が多く、そのかたちは鵲(かささぎ)のようで十枚の翼があり、すべての羽の端にウロコがあり、その声は鵲のよう。火をふせぐのによく、食べれば黄疸にならない。(北山経一の巻) 絵・文とも『山海経』より  | 
 インドクジャクの尾羽旺文社の野外観察図鑑5『鳥』より 
 ほんとはずるしないで絵に描こうとおもったんだけど、いざ鉛筆を握ったら、クジャクの羽がどんなんだかわかんなかったのじゃ。
うにゅう。これって分解するとどういう形になってるんだっけ?  | 
 そこで鳥にも目を向けてみよう。先端にウロコのついた羽といえば真っ先に思いつくのは孔雀だ。
 孔雀には、インドやスリランカに棲息するインドクジャクと、中国南部から東南アジアに棲むマクジャクがいるが、どちらにしても中国では孔雀の羽は貴重品だったらしい。『山海経』の時代よりずっと後のことだが「孔雀の羽根飾りのついた帽子をかぶる人」といえば、かなり高い地位の役人のことを意味する時代もあったようだ。 おそらく、高貴な人の服や帽子の飾りとして、尾羽だけは目にすることがあっても、ほとんどの中国人は生きた孔雀を見たことがなかっただろう。まるで、鱗のような模様の羽を持った鳥なので、魚のように水の中に棲んでいると想像したのではないだろうか。  | 
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