ソウギョ
水中にソウ魚が多い。そのかたちは鯉のようで鷄の足。食べればイボをいやす。 (北山経一の巻)
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これまで紹介した魚がそうだったように、『山海経』では魚といいつつ魚でないこともありそうだ。鳥や獣でも泳ぎがうまければ魚。鱗のような模様が目立てばやはり魚。では、鳥の足を持っているソウ魚も、やはり魚ではなく鳥なのだろうか?
ところがどっこい、立派な魚類なのに鳥の足を持っている奴がいる。ホウボウ科の魚たちだ。 ホウボウの仲間は、胸ヒレの一部が刺のように発達しており、まるで鳥の足がはえているように見える。この刺は触覚だけでなく味覚も感じることができ、れで海底を探りながら餌を探している様子は、まるで海底を歩いているように見えるのだ。 |
カナガシラ(ホウボウ科) 日本海・黄海・東シナ海などに棲息。普段は水深200mくらいの深いところに棲んでいて、小エビや貝やオキアミなどを食べる。春になると岸近くにやってきて産卵する。底引き網などで良くとれる。たいへん美味。 |
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