その他の豹たち

 
ソウ
ソウ
ソウ

 獣がいる、そのかたちは赤い豹のようで、五本の尾、ひとつの角、その声は石をかちあわせるよう、名前はソウ。(西山経三の巻)--095
 

絵・文とも『山海経』より

 
 尾が5本というのを言葉通りにとれば、哺乳類ではなく鳥類なのかもしれない。鳥ならば尾羽がたくさんあっても不思議はないからだ。石をかちあわせるような声というのも、哺乳類よりは鳥にふさわしい気がする。
 しかし、頭に角……うーん。

 
 オウ
オウ

 獣がいる、そのかたちは豹のようで文ある首、名はオウ。(北山経一の巻)--148
 

『山海経』より

 
 頭(首)にだけ模様があるという意味なら、ゴールデンキャットがそういう模様になることはすでに述べたが、頭にも体にも模様があるということなら、たいていのネコ科動物にあてはまってしまうのだ。
ウンピョウ
 漢字で雲豹と書く。体に雲のような模様があるからなのだが……しまった、顔だけ描いちゃった。

 
 
シャク
西山経二の巻、中山経八の巻に各1回ずつ

 豹(山猫?)の一種らしいが詳細は不明。「豹のような皮をもつ獣で、犬に似て、頭部に模様がある」(『字彙』)
 
ヒョウ
西山経一の巻、二の巻(各1回)
中山経八の巻(3回)、九の巻(2回)、十一の巻(1回)
海外南経、海内西経、大荒東経、大荒南経、大荒北経(各1回)

 クロヒョウ
黒豹 中山経十一の巻、海内経(各1回)


 

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