キリン
(お手紙より)
 
 
清水映一 様よりのお手紙
 拝啓
 清水映一といいます。

 サイト楽しく拝見させていただきました。
 ところで、きりん(アフリカのジラフ)も、たとえば4本角の馬という表記には、該当すると思います。

 中国へは明代に渡来した例があるジラフ。でも、中近東やエジプトとの交流を考えれば、もっと早くから知っていても不思議はないはず。
 なお、ジラフの角は一定ではなく、7〜8本もある個体もあるようです。西洋文化圏には19世紀に初めて紹介されました。

 とりとめのない文章で失礼します。今後とも楽しいサイトをお創りください。


 
珍獣より
 清水さん、お手紙ありがとうございますなのよ。
 キリンですか。たしかにあれも馬のようで角のある生き物ですね!しかも、角の多い個体もあるとすれば、これは候補にいれておかねばなりますまい!

 珍獣もすこし調べてみました。

 キリンの角は、頭頂にある2本の角のほか、オスでは額の中央に三角形に盛り上がった第3の角がよく目立つ。さらに亜種によってはオスの後頭部の両側や、両下顎の後部など、もっとも多いもので7個の角状突起が見られる。
(学研『原色学習ワイド図鑑3 動物』より)
 なんと、頭ばかりか下顎(あご)に角のある個体もいるとはっ!!
 キリンの角については今後も注目してゆきたく思います。

 
 というわけで、注目しておるのですが、キリンの写真って遠くから撮影した写りの悪いやつが多くて、ましてや多角化したキリンの顔写真となると、なかなかみつかりませんわ。とりあえず、「オスでは額の中央に三角形に盛り上がった第3の角がよく目立つ」という解説に合致しそうな画像を用意いたしたのです。
 たしかに、額のところにでっぱりがあって、角みたいに見えなくもないです。もうちょっと目立ってる固体もいる、かな。

 このように、キリンの頭部には角状のでっぱりができやすいのはたしかなのですが、こんな感じで3本になるのが基本らしいんです。となると、四本角の馬のモデルとしてはちょっと弱い、かしら。

 とはいえ、不思議な生き物であることはたしかなのです。もっとたくさん角のあるキリンも見たいものなのです。

 キリンについて、多角化する動物については、ここらへんもどうぞ。

[関連]
四本角のカモシカ

三本角(?)のアミメキリンアミメキリン
 ひたいのところに角状の突起ができやすい。これを第三の角と呼ぶことがある。

 
キリン第三の角? [追記]2002年2月10日

 これは珍獣様が撮影した上野動物園のアミメキリン。額にでっぱりがあるのがわかるでしょうか。

 見る角度によっては、もうちょっと出っぱりが目立って見えるのですが、このでっぱりを角と呼ぶべきかどうかは、かなり微妙な線ではないかと思うのです。
 

 

↓ここの一番上の写真なんかも、ひたいの出っぱりが角っぽくなってます。

◎Momoncho Land アミメキリン
http://www.aoba.sakura.ne.jp/~momoncyo/zoo/animal_kirin.htm


 

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