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3月1日(月)
 うわー、雪だよ雪。寒いと思ったら雪が降ってる。朝は雨だったしさすがに積もらないかな。でも風花みたいなのじゃなく、けっこうな量が降ってるよ。

寒い日は大根の皮
 大根・人参・カブなど、煮物にするときは皮を剥いちゃうけど、うちでは捨てずに炒めて食べてるのね。すぐに食べない時はざるに広げて乾かしてとっておくの。切り干し大根と同じで食べる前にお湯で戻してから使う。普通に剥いた皮なので見た目はきれいじゃないけど充分食べられるし味も悪くない(と、思うんだけど、干すと野菜の香りが濃くなるのでイヤだって言う人もいるみたい。特に人参が嫌われる)。

 で、寒い日に使うのは「もどし汁」の方ね。
 鍋にお湯をわかして、乾燥させた大根や人参の皮を大量に投入して火をとめて、蓋をしっかりして 30 分ばかりおいとくと、皮はやわらかくなってるし、汁に野菜の成分がとけ出してるわけよ。

 この煮汁をお風呂にどぼどぼ入れると下手な入浴剤なんかより体があたたまって冷えにくくなるからびっくりなのよ。大根のナントカいう成分の作用らしいのよ(調べろよ>わたくし)。

 昨日はあんまり寒いので大根汁のお風呂に入ったら、いつまでも体が冷えなくてかなりいい感じでした。ただし、これをやると和風の煮物の香りがあたりに漂うことになるので、ムードあふれる入浴タイムからは遠ざかるのが欠点ね。

 ちなみに使うのは汁だけ。皮は味付けして夕飯のおかずにしました。食べる趣味のない人は、皮もガーゼかなんかに包んでお風呂にぶちこむといいかもしれません。

 
3月2日(火) コンビニでお茶を買ったらお茶がついてきた
 一週間くらい前に新しいコンビニができた。100円分割引になるチラシが郵便受けに入っていたので、せっかくだから使ってみようとお弁当を買いに出かけた。

 割引分で1000ml紙パックの日本茶(定価98円)を買おうとしてレジに持って行ったら「今日はサービスでお茶付けますね」と、さらに500mlのペットボトルの日本茶を手渡されてしまった。

 えっ、うそ、そんなにお茶いらない…と思ったけど、とっさのことで「紙パックのやつ返品します」と言えず、日本茶ばっかり二種類持って帰った。得したような損したような変な気分。せめて烏龍茶にしてよ。

お茶といえば
 お茶といえば、あれは確か狐目の男がグリコだか森永だかのチョコレートに青酸をしかけて脅迫してた頃、自販機で缶入りのお茶を買って取り出し口をまさぐったら中から同じ種類のお茶ばかり 5 本も出てきて、一体これをどうしろっていうんだろうと途方にくれたことが。

 まあ、世の中的に大変きけーんな情勢だったわけで、そうでなくとも自販機を管理しているお店に帰すべきだったのかもしれないんだけど、その時は全部かかえて家に持って帰ったのよね。

 で、飲むべきか、飲まざるべきか、一週間くらい考えてから飲んでみたんだけど、まあなんともありませんでした。全部おいしうございましたわ。

 
3月3日(水)新暦ひなまつり
 今日は新暦のひなまつり。はまぐりが安かったら買ってこようかな。

第五福竜丸を見に行っちゃおうかな
 天気も良さそうだし、第五福竜丸を見に行って来ようと思うのね。ビキニ環礁の水爆実験で被爆した船のことね。展示館のある夢の島はうちからだと橋渡ってすぐだしさ(って歩くと1時間くらいかかるんだけど、っていうか電車乗れ。隣の駅だろ>わたくし)。今年は第五福竜丸が被爆してから 50 周年で、いつもとは違う展示をしてるらしいよ。

 で、前に見た時はたしか入場無料だったと思うんだけど、今はどうなってるのよーと思ってオフィシャルサイトを探してみたんだけど、トップページがフラッシュになってるみたいで、おまけにそのフラッシュがぜんぜん表示されないんでやんの。ブラウザ変えたりしてみたけどダメ〜。フラッシュでもなんでも使っていいから、出てこなかった時のことを考えてスキップ用のリンクつくっといてよー、と朝から関係ないことでウンザリ。仕方ないのでオフィシャルじゃないところで入場無料・月曜休館であることを確認しました。

寒いので歩くのやめました(軟弱)
 1 時間歩くって行ったらゲーって思う人もいるでしょうが、最寄りの駅までだって 20 分歩かなきゃいけないんです。その上、駅から電車が頻繁に出てるかっていうと、臨海公園駅は平日になると快速が通過しちゃうので次の電車までけっこう待たされます。だったら 1 時間くらい歩いちゃおうって思うでしょ。

 でも今朝は外へ出てみたらかなり寒かったので電車に乗ることにしました。駅まで行ってみたらやっぱり各駅停車が来なくて 15 分くらい待たされました。待ってる間にホームからあたりを見まわすと、南西のほうに巨大な風車が回ってるのが見えました。発電用の白い羽のやつです。発電用の風車といえば中央防波堤埋め立て地(お台場の南)に何基かあるのは知っているのですが、そんな遠くじゃなくて近いところにあるのです。

葛西臨海公園駅から見た風車
葛西臨海公園駅のホームから見える風車

 このとおり 3 基も見えるんです。手前のやつはおそらく若洲にあるんだと思うのよ。遠くの 2 基ははどこだろ? 中央防波堤埋め立て地の風車はここからじゃ見えないはず。

 あとで調べたら、遠くの 2 基はお台場のレインボー公園ってところに立ってるらしいです。今度はそっちも見に行っちゃおうかな。

 ずいぶん近くにあるな。歩いて行けちゃいそうな距離じゃんか(注:珍獣様は徒歩 1 時間を歩いて行ける距離と表現する女)。あんなとこに風車なんかなかったよねー、なんてことをいいつつデジカメでぱちり(まだ取り込んでないけどちゃんと写ってるといいな)。どこに立ってるんだろ。若洲のゴルフ場あたりまで行ったら間近に見えるんじゃないの?

 そうこうしているうちに電車が来ました。電車の窓から風車を見ていると、荒川河口を渡ったあたりで真南に見える感じでした。やはり若洲の近くに立ってるみたいです。これだったら見に行けちゃうな。一度あのでっかい風車を近くで見たかったのよね。中央防波堤にあるやつは行き方がわかんなくて近くで見たことないんだもん。

新木場駅から見える風車
というわけで風車に寄り道

 電車に乗って新木場へ。一番近い風車は新木場駅のホームからも見えました。駅の南に見えるから、やっぱり場所は若洲だと思う。駅前で若洲へ行くバス停を見に行ったら、ちょうど出発するバスがいたのでそのまま乗っちゃいました。

だんだん近くなる風車  このあたりは埋め立て地で、各種倉庫、工場、材木商の建物が並んでますが高いビルはなく、トラックが爆走できるように広くてまっすぐな道路ががーーーっと続いているので見通しがいいです。駅からちょっと離れると風車が見えてきました。
 バスが進むにつれ、風車はどんどん近づいてきます。ゴルフ場のあたりで風車を横に見て、終点の若洲キャンプ場で下りると、そこは風車の後ろ側でした。なんだ、おもいっきり海浜公園内に立ってるんじゃないの(キャンプ場も海浜公園内)。とにかくもっと近くまで行ってみなければっ。

 近づいてみたら工事中でした。風車は完成してるみたいだけど、まわりを整備してるみたいです。あわよくば白い柱をべたべたさわりまくって帰ろうと思ったのにー。でもこれなら工事が終わったら近づけそう。中央防波堤のやつは人が近づきにくいから、わざとこっちに作ったのかもね。

キャンプ場の方から見た風車
 それにしてもでっかいなー。でっかいけど想像してたのよりは小さいなあ。でもやっぱりでっかいなあ(どっちだよ)。どうでもいいけど柱に手塚キャラが書いてあるわ。それだけ手塚が一般大衆に認められてるってことなのかもしれないけど、風車となんの関係があるっつーねん。そろそろウザイなこういうのも。かといって、ナウシカじゃ書いても似合わないだろうし、駿ちゃんは嫌がりそう。

 左の写真をクリックすると未加工の巨大写真が見られます。

下から見た風車 そんなことより、ちゃんとまわってるなー(あたりまえだけど)。っていうか、風がやむとちゃんと止まるんじゃん(それもあたりまえ)。羽長いよねー。なんでこんな長くて重そうなものが風の力だけでまわるんだろ。オモチャのかざぐるまはカラカラカラっとすごい速さでまわるのに、大風車はワサッワサッワサッとゆっくりまわるよね。いやいや、速さは回転数とはちがうぞ。あの羽の長さだもん。先端の速度をはかったら、きっとものすごいにちがいないのだわ。羽までかなりの距離があるはずだけど、くるっとまわって一番下まで来る時に、かすかに風を切る音がするよ。ああ、普段つかわない感覚を刺激されて見てるとめまいがする〜。

 …ぜえぜえ。
 なんかよくわかんないけど、面白かったわ。
 そろそろ駅にもどりましょう。もうちょっとで忘れるところだったけど、今回の目的は第五福竜丸なのよ。

 バス停までもどってみたら、次のバスは 30 分後だった。ものすごい所だわ。田舎みたいにバスの本数が少ないの。それもそうよね。こんなところまで来るのは近くの倉庫で働いてる人だけだし、そういう人は朝と夕方きまった時間に乗れればいいんだもん。あとはゴルフ場に来る人だけど、そんな人は自家用車で来てそう。乗ってる車はベンツまたはBMWよ。フェラーリとかの人は若洲にはこないの(ものすごい偏見)。

 時間があるので次の停留所まで歩きました。このあたりは道が広いわりに車の通りは少なくて、道ばたにトラックがたくさん止まってます(日によっては右翼の街宣車もいっぱい止まってます)。路駐するのは邪魔じゃなければいいとして、ゴミはごみ箱に捨てろよって感じ。いたるところに食い終わった弁当の箱の入ったコンビニ袋が放置されてる。殺風景な場所だ。見てると死にたくなる。

第五福竜丸
今度こそ第五福竜丸

 バスで新木場駅にもどって今度こそ第五福竜丸を見に行きました。駅から歩いて数分、夢の島公園内にあるんです。

 展示館は広いけど狭いです。中に第五福竜丸をまるまる納めてあります。入り口を入るといきなり船尾がばーんと目に入ってきます。建物は船の大きさぎりぎりに造ってあるので船全体を眺められません。その代わり船体に触れるほど近づけます(触っていいかどうかはわかんなけど、触るなとは書いてなかったみたい)。船のまわりに資料の展示があります。

 第五福竜丸は昭和 22 年に木造の船で、最初はカツオ漁船として使われていましたが、後に改造されて遠洋でマグロ漁に使われていました。昭和 29 年、マグロをもとめてハワイの北西ミッドウェー海域まで足を伸ばしましたが不漁が続き、南下してマーシャル諸島のあたりまでやってきました。丁度その頃、アメリカ軍がビキニ環礁で水爆実験の準備を進めていましたが、第五福竜丸が漁をしていたのはロンゲラップ環礁というところで、ここは危険水域の外でした。

 ところが 3月1日の未明、水平線から真っ赤な玉が上り、虹のようにいろんな色をした雲が立ちのぼったかと思うと、1 時間半くらいあとに空から何かがパラパラ降ってきました。これが死の灰と呼ばれるもので放射能を含んだ珊瑚礁のかけらなのですが、乗員たちはそんなこと知りませんから普段通り働いていたんだそうです。けれど 3 日もすると体のあちこちが火傷のようになり、手がぶくぶくにふくれてきました。異変に気づいて帰国することにしましたが、放射能に汚染されていることがどれほど大変なことか誰もわかってませんでした。

 帰国して乗組員は医師から原爆症と診断を受けますが、入院したのは症状の重いふたりだけ。他の人たちは死の灰にまみれた服をきたまま家に帰り、そのままのかっこうで遊びに出た人もいたそうです。3月16日の読売新聞に第五福竜丸被爆の記事が載ると大騒ぎになりましたが、船員たちは「なんでそんなに騒ぐの?」くらいの感覚だったようです。でも、放射能の影響ってあとから来るものなんですよね。症状の軽かった人たちも後に癌を発症するなど後遺症になやまされています。

 入院した人のうち、症状の重かったひとりが被爆から半年後に亡くなりました。その人が水爆実験後最初の死者になりました。原爆症の治療というのがどういうものなのか、いまいちピンとこないのですが、どんな爆弾だったのかデータがないと治療しにくいんだそうです。アメリカに問い合わせても答えてもらえず、船に残っていた死の灰を必死で解析したということです。アメリカは第五福竜丸の船員の症状を今でも水爆実験の影響と正式には認めていません。

 水爆実験で被害をうけたのは第五福竜丸だけでなく、他にも何隻か日本の漁船が近くにいて放射能をあびました。船に積んでいた大量のマグロが放射能に汚染され捨てるしかなくなったそうです。急にマグロ不足になり、魚屋も寿司屋も商売あがったり。おまけに実験の影響と思われる放射能をふくんだ雨が日本列島にふりそそぎ、このままじゃ野菜も食べられなくなるんじゃないかと大変な騒ぎだったそうです。幸い雨のほうはそれほどの毒性はなく、きちんと洗って食べれば病気になる心配はないということでした。

 もっと大変だったのはビキニ環礁付近に住んでた人たちです。みんな危険区域内からは避難していましたが境界線の外側の島々の人たちは普通に生活してたそうです。死の灰をあびてもそれが危険なものだとは知らなかったので体を洗おうともせず、気づいた時には体中が火傷のように黒くなったり、目が見えなくなったりしました。癌や白血病になり、長く苦しんでいる人も多いそうです。自然への影響も大きく、普通は枝のない幹がすらりと伸びる椰子の木が、途中で枝分かれしてぐねぐねになるような奇形が見られました。

 第五福竜丸は被爆したあと、放射能を除去してから東京水産大学の練習船に改造されました。「はやぶさ丸」という名前で昭和 42 年まで活躍していたそうです。あっちこっち補修しながら長いこと大事に乗ってたみたいです。

 廃船が決まり解体業者に売り渡されると、まだ使えそうだったエンジンは取り外され、船体は夢の島(ゴミの埋め立て地ですよ)に捨てられ朽ちて沈んでゆくのを待つばかりでしたが、昭和 43 年の朝日新聞に載った読者の投稿が発端になって保存する方向に動き始めました。保存委員会が結成され、募金活動や集会がひらかれ、地元の人が船体にたまった水をくみ出す作業などを続け、昭和 51 年にやっと展示館が完成しました。

 廃船になったとき取り外されたエンジンは、よそへ運ばれる途中で運搬船が座礁して沈没、長いこと海の底にありましたが、平成 8 年(1996年)に引き上げられ、平成 10 年(1998年)に展示館に運ばれ、館の裏庭に設置されています。

 …と、長々と書いてしまったのですが、もし行くチャンスがあったらぜひ実物を見てください。展示館には三つ叉になった奇妙な椰子の木の写真や、夢の島に放置された第五福竜丸(はやぶさ丸)の写真なんかもありました 当時の新聞の切り抜きも面白くて…いや、面白いという言葉は適切じゃないかもしれないけれど、事件をリアルタイムに伝えたものの迫力はすごいんです。新聞記事の書き方も今とはすこし違うみたいで、記者の視点がみょうに生々しいというか、今同じような記事を書いちゃったら没にされるどころの騒ぎじゃないだろうなぁなんてどうでもいいことまで考えちゃったりしますよ。都立第五福竜丸展示館は JR 新木場駅前の夢の島公園内にあります。入場無料・月曜休館。開館 9:30〜16:00

ついでだから熱帯植物園も見て行こう
 第五福竜丸展示館のすぐそばに熱帯植物園があります。夢の島のゴミ処理所から出る熱を利用して作られたものです。真冬でもここは真夏。大温室の中でトロピカルなひとときを。特に何を見たいという目的もなかったので、ぼえーっと南国気分を味わってきました。あ、そうそう。ここは食虫植物がたくさんあるんですよ。ムシトリスミレ、ムジナモ、タヌキモ、ハエトリグサ、ウツボカズラ…そういうの好きな人には絶対おすすめ。ウツボカズラかわいい。すごく飼いたい。温室なしで飼えそうな品種はないのかなあ(いちおう植物なんだから飼うって言うなよ>わたくし)。

豚丼でも食べよう
 お腹すいたので駅前の吉野家で豚丼を食べました。店員がわたくしの顔をやけにチラチラ見るのですが、なんでだろうと思っていると、どうやらその人は中国人のようでした。ああ、わかった。わたくしを同郷だと思ったのですね。よくあることなのです。面白いけどわたくしは中国人ではありませんよ。ただの珍獣様です。

 豚丼はまずくはなかったけど牛丼よりしょっぱかったです。となりに座った見知らぬ兄さんが「豚丼ってつゆだくにできる?」と聞いてましたが、店員がすかさず「できますけどしょっぱいですよ」と答えてました。たしかにこの味でつゆだくはイヤだ。

さあ帰るか
 見るものはひととおり見たし、おなかもいっぱいになったので帰ることにしました。帰りは歩こうかと思ってたんだけど、やっぱり寒かったので電車に乗ることにしました。切符をかってホームへ行くと、下り電車が来たので何気なく乗ったんですが、臨海公園駅にはとまらず舞浜まで連れていかれてしまいました。快速だったか…ちっ。

 上り電車で引き替えそうとしたら、次に来るのは 10 分後で快速列車。これも通過しちゃうじゃないか。結局、20 分近く待たされて、やっと各駅停車をつかまえました。葛西って東京都内に住んでいるうまみの少ない街だと思う。 

東スポ買っちゃった
 駅の売店を見たら「六甲山上空に龍」の見出しが目に入りました。東スポです。またアヤシゲな記事をよー載せるなぁとおもいながら、やはり買ってしまいました。頭に角を持つ謎の物体が急降下って写真も載ってるんですけど…えー、これが角? どのへんが角に見えるのよ。翼だと思うけどなあ。尾が長すぎるのが気になるけど、オナガかなにかの鳥が写りこんでるだけじゃないのかしらって、そんなこと言わずに「いや、これは妖怪ですよ。少なくとも鳥や飛行機の誤認ではありません!!」なんて真面目な顔をして断言しないと妖怪王とかにはなれないのね、おほほほ。でも、鳥にしちゃ尻尾の長さを説明できないな。なんだろ、これ。

 龍の記事よりとなりに載ってるドラゴンの胎児ホルマリン漬け標本のほうが気になるー。ぱっと見はドラゴンっぽいけど、足が人間の子供みたいなのが面白いな。どうやって作ったんだろ(作ったって言うなー)。

あ…
 ハマグリ買い忘れた。うっかりカレーの仕度をしてしまった。ひなまつりだったの忘れてた〜。

 
3月4日(木)
 甘酒をつくってみた。酒粕じゃなく米麹で作るやつ。

 手順はすごく簡単。餅米(普通のお米でも可)をお粥にして 60 度までさまし、ほぐした米麹を混ぜて 50 度くらいで保温。一晩おけばできあがり。うまくできると砂糖もいれないのに甘い飲み物になる、はず。完成したら二倍に薄めて飲むといいらしい。

 いちおう、それっぽいものはできたんだけど二倍に薄めるほど濃い甘さにはならなかった。温度が低すぎたかな。原液のままなら味はいいけどドロっとしてスプーンですくって食べる感じだった。何度か作ってみないとコツがつかめないな。

 半分は甘酒として飲んで(食べてたような気もするけど)、残りは面白いから酒粕の代わりにみそ汁に入れちゃった。トロっとしちゃうけど味はいいよ。具は根菜類とか鮭がいいんじゃない?

 
3月5日(金)
 長嶋監督が脳梗塞で倒れたっていうんだけど、スポーツマンで健康にも気を遣ってて、太ってるわけでもなくて、それでもやられちゃうんじゃどぉすりゃいいのよ、ねえ?
 
3月6日(土)
 しばらく前に葛西に大勝軒というラーメン屋ができたので食べに行ってみた。東池袋(サンシャイン60の近く)にある店の支店らしい。本店では食べたことないけど、狭そうな店でお爺さんがやってて、いっつもすごい行列ができてるの。葛西店もお昼時には行列できてる。美味しいのかな?

 普通のラーメンじゃなくつけ麺が有名らしいので「あつもり」を頼んでみた。熱い盛りラーメンの略だって。一人前 650 円だって。ふーん。

 太めのストレートな麺が丼いっぱいどかーんと出てきた。普通のラーメンの 2 倍くらいありそう。麺自体は悪くないような気がする。汁は何ベースだろ。醤油系だと思うけどちょっと甘め。汁自体も不味くはないな。よし、食べてみるぞ。麺を汁につけてずずず…

 …う、う〜ん。味がない。
 あたりを見まわすと豆板醤(コチュジャンかもしれない)らしきものがあったのでドボドボ追加。醤油も入れちゃったりして、再び麺をずずずっと…

 …うーん。
 まあ、不味くはないけどさ。それでこれ、どこがどう話題の味なの?

 
3月7日(日)
 昼過ぎに風花。雲はあったけど晴れ間も出てたのにチラチラ雪が降ってた。今日は寒かったなあ。
 
3月8日(月)
 浅田農産の会長夫妻が自殺したとか。鳥インフルエンザで鶏を何万羽も死なせて、死んだ鶏を食肉処理業者に出荷して大騒ぎになってた人だ。あれだけの騒ぎだから堪えきれなかったのはよくわかるけど、死ぬ根性があるなら鶏に異常を感じた時に届け出てくれたらよかったのに。早めに発表してくれたらこんな大騒ぎにはならなかったかもしれないのにね。

 この不況だから、自分のとこから病気を出したら商売が立ち行かないって思っちゃうのかもしれないけど、黙っててバレたら儲からないどころかその業種では一生やってけなくなるかもしれない。今回の事件だと結局はおいつめられて首吊ってしまうわけだし。見てるこっちもやりきれないよねー。

 インフルエンザなんかどんなに頑張ってふせいでも入ってきちゃうものだと思う。カラスにも感染してたっていうでしょ。ほかの鳥にも感染しないとはいいきれない。渡り鳥がウィルス持ってたら国境を越えてくるかもしれないよ。そう思うと自分のとこの鶏が発病すること自体にうろたえることはないのかも。早めに見つけて早めに処分すればよさげ(ちなみに、こないだみつかったインフルエンザカラスは浅田農産の鶏から感染した可能性が強いっていうけど)。

 消費者側も病気出たからって大騒ぎしちゃうより、ちゃんと届け出があって対処もされたんだなって思ったほうがよさそう。そうでないと面倒だからって黙ってる人が増えるよ。何も知らずに危ない(かもしれない)ものを食べさせられるより、異常がありましたが対処しましたと言ってもらえたほうが安心できそうじゃない?

 
3月9日(火)
 ネットで調べものしていると、たまにめまいがするようなページに出会う。作者が違う複数のサイトに、一字一句違わない同じ文章が載ってたりするの。引用…といえば聞こえはいいけど、まあ丸写しってやつ。サイトの内容をコピペした場合もあるかもしれないけど、たぶんお手本になる書籍があるのよね。「今日は何の日」関連のサイトに多いので、ひょっとすると制作者が自由に使ってくださいと無料でまいてるデータベースかもしれないけどね(そうじゃなさそうな所もあるのでクラクラするんだけどさ〜)。
 
 他人様の書いたものを参考にしてるって意味ではわたくしもかなり安易な部分があるので大きな声では言えないわけだけど、誤植まで一字一句間違いなく書き写してるってのは、やっぱりちょっと恥ずかしくない?

う゛っ
 誤植までばっちり書き写す話なんかしてたら、自分でも今やりそうになってヒヤっとしたわ。『図説日本未確認生物事典icon』の山姥の項目に八束脛という巨人のことがチラッとだけ出てくるんだけど、巨人が住む場所を「下野国利根郡古馬牧村三峯山」と書いてあるのよ。でも、利根郡古馬牧村三峯山は群馬(上野国)だと思うのよね〜。月夜野の上のほうじゃなかったっけ。こういうのは微妙よね。知ってればアレって思うけど、知らなかったら大まじめに信じちゃうわ。

 
3月10日(水)
 大阪でインフルエンザカラスがみつかったとか。ウィルスの型は検査中とのこと。カラスの行動半径は 10km くらいだから、大阪でみつかったカラスが京都から飛んできた可能性は薄いのだそうだ。じゃあ、どこからウィルスを持ってきたかというと、京都のカラスと中間地点で出会って感染、リレー方式でウィルスが運ばれてるかもしれないんだって。

 すでに病気でもなんでもない鶏を恐いからって処分した人もいるし、子供が学校で飼っている鳥の飼育係をやっているが感染しないかという問い合わせも増えているというけど、そういう騒ぎが大きくならないといいなあ。いっとくけど、鶏からカラスへ感染したってことは、他の鳥にも移るかもしんないのよ。でも日本中の鳥を処分することは「不可能」よ。落ち着きなされみなの衆。

「でもでも人間に移るっていうじゃない。恐いわ」
って思う人もいるよね。そりゃまあ恐いかもしれないけど、ちょっと待て。

 鳥から人間へ感染したと言われている例はいくつかあるよね。でも、何十億人もいる人間のごく一部にそういう例があるってことなのよ。鶏なんて何処の国でも沢山飼ってるんだから、感染力が強いものならもっと大勢やられてるはずだよ。つまり、滅多に移らないってこと。なにか特殊な条件がたまたまそろってしまったから起こった特殊な例じゃないのかな。絶対大丈夫とは言えないけど、怯えて病気じゃないものまでぶち殺すほどの事じゃないでしょ。

 なんかね、養鶏所では鶏にワクチンを打ちたいと言ってるらしいのね。ワクチンは 10円/1羽くらいで安いので、そんなことで防げるんなら素敵なんだけどそうはうまく行かないのよ。ワクチンでは感染を 100% 防げるわけじゃなくて、かかっても症状が軽くてすむ(ぱっと見て病気に見えない)ってことらしいの。元気そうに見える鳥がウィルスをまきちらしている状態にしちゃう可能性もあるって言うじゃない。

 やっぱり病気をみつけたらすぐ届け出るって方向でやったほうがいいよ。しばらく苦しいかもしれないけど、養鶏業の人には頑張ってほしいなあ。

 
3月11日(木)
 ぐえぇ、今日は風が強いなあ。北海道にいる強い低気圧のせいだって。お台場では虹の橋(レインボーブリッジの事よ)が強風で閉鎖されたって。ニュースで西日本で黄砂現象が見られたと言ってた。黄砂ってどんなんだろ。噂には聞くけど関東では滅多に見られないよ。

大阪のカラス
 大阪でみつかったインフルエンザカラスは京都でみつかったのと同じH5型だったって。やっぱりカラス同士でで感染して広がってるのかも。いたずらに恐れることはないけど外で遊んだら手を洗えよ。

石ころのバスク、牛のクソの…
 マドリードで爆弾テロ。173人死亡だって。バスク地方分離独立を訴えたテロだとスペイン政府が言ってるらしい。犯行声明でもあったのかな…と思ったら、最新のニュースでは関係組織が犯行を否定してるとか。なんだ、当てずっぽうかよ。選挙前だっていうからイメージ戦略か?

 バスク独立の武装組織もかなり過激なのでけっこうあやしいんだけど、スペインはアメリカに協力してイラクに派兵しているからアラブ系テロリストという線も否定しにくいみたい。どっちでもいいけど、ろくなことしないな。平和的に頑張ってる人たちの評判を落とすだけだろうに。

 スペインって、そんなにでっかい国じゃないと思うんだけど、ひとつの国の中でスペイン語のほかにカタロニア(カタルーニャ)語とガリシア語とバスク語ってのが使われてるらしいよ。方言とかいうレベルの違いじゃなくて、違う民族が使っている違う言葉なの。カタロニア語はフランス語に似てるし、ガリシア語はたしかポルトガル語っぽく聞こえたりするんだった気がする。バスク語はどんなんだったかな。なんか他に似たような言葉のない珍しい言語だっていうよね。

 それぞれの地方に独特の気風があって、スパニッシュとは違うんだという誇りが強いみたいなのよ。バルセロナがあるカタロニア地方なんか、道路標識もスペイン語とカタロニア語を並記してあったよ。街の雰囲気もほかと少しちがってて別の国みたいな感じだったっけ。

 バスクへは行ったことない。ピカソの絵画で有名なゲルニカという街があるのはバスク地方だよね。バスク人は無口で勤勉で実直で、昔の日本人みたいな気質の民族なんだって。サッカーが盛んなのでも有名らしいよね。アスレチック・ビルバオってのはバスク人のチームだって(あんまりサッカー知らないんだけど、ここって強いの?)。

 バスクのことを調べていたら、おもしろい昔話を拾ったのでメモしておこうと思う。

 むかし、イエス・キリストが使徒ペテロを連れて歩いていると、ペテロが大きな石にけっつまづいて転んでしまった。怒ったペテロは石を遠くに投げてしまおうとしたが、
「ペテロよ、その石をこちらへ。わたしはその石から新しい民族を作ろうと思う」
と言って、今でいうバスク人を作った。
 また別の時、ペテロが牛のクソをふんづけて激怒した時、イエスはクソからガリシア人を作ったという。


 すごい話だよね。要するにどっちも田舎者素朴な人たちだってことなの?

 
3月12日(金)
 スペインの爆弾テロはバスクの独立を訴える ETA とは手口がちがうのでアルカイダの一派の仕業ってことになったみたいね。そういう犯行声明も出てるとか。でも、使ってる爆弾が ETA のと似てるから、一部の過激派がアルカイダと手を結んでる可能性もあるとか。アメリカの同盟国をねらったんだとすると日本にも来るかもしれないよ。通勤列車に爆弾置いてくるだけならわりと簡単にできちゃいそうで恐いな。
 
3月13日(土)
 BS2で「うる星やつら」を見ていたら、諸星のお父さんがテレビをつけてる。小さなつまみをひっぱって電源を入れてる。もちろんそれで正解だし、まったくおかしな点はない。今のテレビはスイッチを押して電源を入れるけど、当時のは小さなつまみを引いて電源を入れてた。しかもそのスイッチはたいていの場合ボリュームつまみと共通で、回すと音が小さくなったり大きくなったりしてた。でも、一瞬だけ「あれ?」と思ってる自分がいるわけなのよ。すでに記憶があやふやになってるの。10 年くらい前まで、そういうテレビをまだ持ってたはずなんだけどなあ。

 最近の子供たちはアナログ時計を読めないとか、ダイヤル式の電話番号を見せると回さずに押そうとするっていうけど、これからはあまり笑えないかも。知ってても忘れちゃうくらいだもんねー。

 
3月14日(日) 思いつき話
 二十一世紀の眼鏡は視力を矯正するものだった。あくまで見えにくい人のために存在し、いかに裸眼に近く自然に見えるかが重要だった。

 レンズは最初はガラスで作られ、次にプラスチックが主流になる。非球面レンズというものの開発により、強度の近視の人でも像をゆがめることなく視力を矯正できるようになった。

 しかし眼鏡の発展はそこで止まらなかった。それというのも視力矯正手術という強敵が現れたからだ。レーシックと呼ばれるそれはレーザーで角膜を薄く削り屈折率を変えるもので、手術時間も片目で 10 分と短く入院の必要すらない。今や盲腸の手術と同じくらいあたりまえになった。

 それでも初期の頃は近視しか治せなかったので、遠視の患者には眼鏡が必要だった。ところが技術の進歩というのは無慈悲なまでに早く、ついに遠視や老眼まで簡単な手術で矯正できるようになってしまったのである。

 そうなると困るのは眼鏡屋だ。最初のうちはファッション性を重視したサングラスの販売で生き残りをはかったが限界があった。そこで始まったのが裸眼より美しく見える眼鏡の開発である。

 レンズの表面にある特殊な加工をすることにより、赤はより赤く、青はより青く、ものの輪郭もくっきりと見える眼鏡が完成した。これにより眼鏡は新たな時代を迎えることになった。落ち込んだ気分の時も眼鏡をかければ気分が爽快になるというので若者を中心に密かなブームになった。軽い鬱症状の患者に処方したところ効果があったという報告もある。

 そのうち、ただ色濃く見えるだけでなく、北欧風のあわい光や、南の海の鮮烈な光を演出する眼鏡まで発売され、眼鏡をかけるだけで世界旅行に行った気分になれると大ブームとなった。興味深いことに若い世代の麻薬犯罪が激減するというデータもある。体に悪影響もなくトリップできるのだから薬になど手を出している場合ではないというわけだ。勉強したくなる眼鏡や体力がアップする眼鏡など、目的に応じたさまざまな眼鏡が登場し、学校も親も子供に眼鏡の着用を推奨するようになる。

 ところが新たなる問題が浮上してきた。裸眼現実を拒否する子供たちが現れたのである。幼少のころから眼鏡をかけて生活している子供たちは、裸眼で見る世界を「ぼやけている」「現実感がない」などと表現し、眼鏡をはずすことを極端に嫌う傾向にある。この症状はオーグル(Over-Glass-Reality の略 )症候群と呼ばれ社会問題となっている。

 
3月15日(月) 思いつき話
 おじいちゃんが寿命をむかえるというのでお母さんがお赤飯を炊きました。お父さんも今日は早めに帰ってきてみんなで食卓を囲みます。

「高雄くん、わざわざすまんね」
「何おっしゃってるんですか。お義父さんび晴れの日じゃありませんか」
「はっはっは、私がいなくなれば君も肩の荷が下りるといったところだろう?」
「お義父には参ったなあ、ホントに明日死んじゃうんですか?」

 おじいちゃんは 35 歳の時に老化停止手術を受けてから見た目には歳をとらなくなりました。でも本当の年齢は 93 歳です。人間は老いを克服しました。たいていの病気は発病する前に治療することができるようになり、病死する人もいなくなりました。

 けれど寿命を決める遺伝子の長さを変える方法はまだみつかっていません。その長さをはかり、終わりの瞬間がいつくるかさえ正確に予想できるというのに。人は老いることなく寿命をむかえ、眠るように死んでいきます。事故にでもあわないかぎり、死は苦しみをともないません。

「さあ、鯛の尾頭付きですよ」
「なんだ、鯛か。サンマのほうが好きなんだがなあ」
「お父さんのお祝いにわざわざ作ったのにそういうこというの?」
「作ったって、電子レンジでチンしただけじゃないか」
「仕方ないでしょう。こんな大きな鯛、うちのグリルじゃ焼けないんだから」
「だから私はサンマのほうが…」
「まあまあ、お祝いの席ですからそのくらいで」

 それからわたしたちは、みんなで鯛の尾頭付きとお赤飯を食べて、おじいちゃんの好きなナイター中継を見てから休みました。

 朝になってわたしが起きた時には、おじいちゃんはすでに死んでいて、葬儀屋さんがやってきて、
「このたびはおめでとうございます。葬儀は先に亡くなられた奥様と同じく仏式でよろしゅうございますか」
と、にこにこしながら言いました。

 
3月16日(火) 惑星って何さ?
 冥王星の外側に第 10 の衛星があるんじゃないかって話は昔からあったのですが、2003年の秋に発見された天体が、どうやら 10 番目の惑星じゃないかってことになってるらしいです。
◆第 10 惑星?メモ
 仮称 セドナ(イヌイットの海の女神にちなむ)
 発見 2003年11月パロマ天文台にて米研究チームが発見
 最大直径 1700 km
 公転周期 1万 500 年
 太陽からの距離 130 億 km(最も遠い時で 1300 km )
 地表の温度 零下 240 度
 組成 氷と岩の星
 こういうニュースがあると常に思うのは「どこまでが惑星で、どこからがそれ以外なのか」ということ。太陽のまわりを公転しているという意味では火星と木星の間にある星くずだって惑星と呼んでいいのかもしれないけど、これは「小惑星」と呼び分けてるわよね。彗星だってハレー彗星のように公転しているものは惑星と言ってよさそうなのに呼び分けてるでしょ。

 もし大きさに関係があるのだとすれば、どのくらい大きければ惑星なの? セドナと同じく冥王星の外側をまわるクワーオワーという天体は直径 1250 km というけれど、これは第 10 惑星になりそこねて「小惑星」あつかいされている。(ここではどうでもいいことだけど小惑星と日本語で言った場合、火星と木星の間にある小惑星帯の天体を指す場合と、冥王星の外側にあるカイパーベルトやオールトの雲にある天体を指す場合があるので注意が必要らしいわよ)

 …と、思ったら、惑星の大きさは明確に定義されてるわけじゃなく、冥王星(直径 2300 km)ですら惑星と呼ぶべきではないという学者もいるんだって。へえ、そうなのって感じ。

 そんなこんなでセドナを第 10 の惑星と呼ぶべきかとても微妙な状況なんだけど、現在見つかっているもので太陽をまわる天体としては、セドナは冥王星に次ぐ大きさだって。

◎CNN
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200403150008.html

◎asahi.com
http://www.asahi.com/science/update/0316/003.html

  
3月18日(木)
 東京に桜の開花宣言が出たらしいです。うちの前にある桜並木はまだ咲いてません。
 

セドナまで何マイル?
 天文関係のニュースの時はいっつもそーだけど、なんかまたあやしいのよ。asahi.com には太陽からセドナまでの現在の距離が 130 億 km って書いてあるのに、CNN の一部の記事には「観測結果からセドナの位置は、地球から約130億キロ、太陽から約1300億キロの地点」って書いてあるの。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200403160003.html

 でもー、地球から太陽までの距離はせいぜい 1 億 5000 万 km くらいなのよ。ってことはCNN 的に言うと 130 億 + 1 億 5000 万= 1300 億?

 天文学ってむずかしいわね。言ってることの意味がわかんないわ。

 
3月20日(土)
 寒いわよ。雨降ってるわよ。靖国の桜はもう咲いてるっていうのに寒波が来てるらしいわね。今日は上野動物園の開園記念日で入場無料なんだけど、この雨じゃねえ…ってわたくし年間フリーパス持ってるんだったわ。すっかり忘れてた。上野にミミセンザンコウが新しく入ったというし、そろそろまた行こうかなあ。
 
3月21日(日)
 ラーメンの敗北はラーメンで取り返すべし。大勝軒葛西店のつけそばに肩すかしをくらった珍獣様は、激戦区第二の店ラーメン二郎環七一之江店へ向かうのだった!

 店についたのは夜 8 時ごろ。この店はお昼時と夜しかやっていないらしい。店はそれほど広くなくカウンター席のみ。15 人で満員になる。ちょうど満員で席があくまで 5 分くらい待った。

 メニューはラーメンのみで麺の量と焼豚の枚数で値段が変わるようだ。小ラーメンというのが標準でその上は大盛りになる。食券売り場に「はじめての人は小ラーメンから」「量があるのでお子さま二人で小ラーメン一杯」というような意味の注意書きがあった。「ぶた 5 枚入り小ラーメン」というのを頼む。

 さらに値段とは関係ないトッピングも選べるらしい。ラーメンができあがると店員さんがカウンター越しに「ニンニク入れますか」と聞いてくれるので「からめ、脂多め、野菜多め、ニンニク」などと答えると好みの味にしてくれると張り紙があった。最初なのでよくわからないから「野菜多めのニンニク」と頼んでみた。

 出てきたものを見てびっくり。大きなラーメンどんぶりにてんこ盛りの野菜。その下に麺がどっさり。これで小ラーメンとは、大盛りだったらどんな量なのだろう。激戦区のラーメン屋というのは量の限度を知らないのか?

 まあ、少ないよりはましかな、なんてことを考えながら箸をつける。いただきます。

 ずるずるずる…

 麺は太くてちょっとつぶれかけた無骨な感じ。汁は醤油なのかな。背脂がどっさり入ってるので限りなく豚骨っぽい。この汁が無骨な麺とがっちり手をつないでなかなかの食べごたえ。焼豚(というより煮豚っぽい)が厚めでかなりのボリューム。いい感じの脂身が入ってとても柔らかくて美味しい。

 これはいけるかも!

 …と、思ったのもつかの間、三分の二くらい食べ終わったところでスイッチがカチンと音をたてて切り替わった。豚骨風のいい香りと思った背脂の香りが豚臭く感じられる。とにかく脂っぽい。脂臭い。焼き豚も 3 枚くらいまでは美味しかったのに 4 枚目からはただの拷問だった。 5 枚入りを頼んだのは失敗だったかな。脂っぽさは野菜で解消できそうなものだけど、麺が多いのでせっかくの野菜が汁につからず野菜炒めを別に頼んだような状態だった。うーん、もういいです。もうたくさん!

 でも、決して不味くはないので自分の限界を知ってさえいれば美味しく食べられそうな気がした。初心者は「ぶた 2 枚小ラーメン、脂少なめ、野菜普通」くらいから挑戦するべきかもしれない。などと分析はしてみたけど家から遠いのでもう来ないかも。

 特別にラーメン好きってわけじゃないけど、なぜか江戸川区は環七ラーメン激戦区の終点(もしくは始発?)というので有名店が揃ってるのであちこち味見しに行ってしまう。背脂いっぱいといえば「天下一品」というチェーン店もそんな感じだった。ここの脂は半端じゃなくて、スープが白濁してポタージュにようになってるほどなんだけど(ベースが豚骨だから白いってのもある)、不思議と脂の嫌みを感じずに最後まで食べられる。でも、こんな脂っこいものを脂っこさを自覚せずに食べてしまうのはある意味キケンな食い物じゃなかろか(笑)

 逆にまったくあっさりした系統だと「ちばきや」ってのが葛西の駅のそばにある。ここは和風で汁に干し椎茸を使ってるのかな。かなりあっさりした汁が単独では最高に美味しかった。ところが、その あっさり が曲者で麺の不味さがストレートに出てしまうように感じられる。珍獣的にはもういいです状態だった。汁だけ良くてもだめだなんて、いろいろ難しいわね。ラーメンにはまる人の気持ちがちょっとわかるわ。

 
3月22日(月)
 寒いです。雨降ってます。真冬並みに冷え込むと天気予報で言ってました。

長さん逝く
 先週の土曜日にドリフの長さんこと いかりや長介さんが癌で死んじゃったって。癌で闘病中って話は聞いてたし、もう 72 歳だっていうし、いろんな人のコメントの端々にあきらめに近い色が見えてた気がするので意外ではないんだけど、「全員集合」を知ってる世代としてはやっぱり寂しい感じがするよね。1 時間のバラエティ番組を公開生放送で毎週やってたのよ。あれはものすごい迫力だったよ。

 
3月23日(火)
 今日も寒いです。なかなか桜が咲きません。

 久しぶりにメールでウィルスが来ました。W32/Netsky.p というやつ。3月に入って急に感染者が増えてるみたいです。

W32/Netsky.p 情報

◎シマンテック
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.netsky.p@mm.html

◎日本ネットワークアソシエイツ(マカフィー)
http://www.networkassociates.com/japan/security/virN.asp?v=W32/Netsky.p@MM

 シマンテックによればこいつに感染すると「独自の SMTP エンジンを使用し、ハードドライブ、およびマッピングされているドライブのスキャン中に発見した全メールアドレスに自分自身を電子メールで送信する」だとか。

 ってことは、まちがって自分が感染してしまうと、アドレス帳に記録してないようなほとんど知らない相手にも送信しちゃうってことみたい。たとえば偶然一度だけ見たサイトに書いてあったメールアドレスなんて、感覚的には「知らない」はずだけど、ブラウザのキャッシュに残ってるから送信される可能性があるってことなのかな。

 ちなみに、うちに来たやつはメルマガの管理用にしか使ってないのでメルマガの読者様が感染してる可能性アリです。ヘッダを見ると btopenworld.com というイギリスのプロバイダを経由してるみたい。あと、from が「@melma.com」になってるのでメルマ系のメルマガをとってる人もちょっとあやしい。心当たりのある人はとりあえずウィルスチェック。

 ウィルスチェッカーを持ってない人は↓にある無料のやつ落として使うといいかも。

◎日本ネットワークアソシエイツ(マカフィー)の Stinger
http://www.networkassociates.com/japan/security/stinger.asp
 Stingerv2.1.6 というやつをダウンロードしてダブルクリックするだけ。解凍もインストールも不要。超簡単(ドライブが c: だけじゃない人はちょっと設定がいる)。

 
3月25日(木)
 突然ですが引っ越します。でもあんまり大変じゃありません。だって荷物は前の引越の時に箱詰めしたまま 8 割くらいほどいてないもんね(ほとんど本ばっかり)。
 そんなわけで引越に際して自前サーバが一時的に止まります。止まるのは26日の午後からだと思うんだけど、復旧の見通しはいまいちハッキリしません。たぶん 2〜3 日中には復旧すると思います。
 
3月26日(金) 引越準備中
 今日から引越、と思ったのですが、本格移動は明日からになりました。自前サーバは最後に移動するのでガッツリ止まるのは明日以降になりそう。

 こないだの引越の時は容赦なく本を箱詰めしたり、いろいろ大変だったけど、今回はそれほどでもないのであんまりネタがないですー。今回も例によって引越業者を頼まずに(お金ないし)家来に車を出させてなんとかしちゃおうという夜逃げ状態の引越なのです。とほほです。でも今回は張り込んで 2t トラック借りました。

 行った先にも NTT の光ケーブルを呼ぶ算段をしてあるので、工事が済んだらつなぎ直して設定をこちょこちょっと直すだけっぽいです。でも「5 分で終わります」といいながら「あっれ〜どうしてかなあ」と 1 時間くらいいじくり続けるのがこの業界のお約束で、しかも「ゲイツがさぁ」と言い訳するのもお約束らしいので、どうなるのかよくわかりません。

 ちなみに珍獣の館の自前サーバはゲイツじゃなくて Linux です。みなさんごまかされてはいけません。わたくしもごまかしを受け付けない覚悟でがんばります。ってサーバの管理は技術担当者(家来)にすべてやらせているのでたまに蹴りとか入れながら見てるだけです。きちんと繋がらなかったらコイツの技術はそこまでということなのです。ちなみに家来は自傷忍者でシステム屋のプロらしいです。失敗したらコイツが働いてる会社もそこまでだってことになるので必死なはずです。というより命がけと言うべきかもしれません。

 というわけで、明日から自前サーバ(www.chinjuh.mydns.jp)が繋がらなくなりますが、まあそのうち復旧するんじゃないかと思います。復旧しなかったら家来をつるし上げて笑いものにする予定なので乞うご期待。
 

[追記]
 おかげさまでサーバの移転は無事済みました。基本は繋ぐだけなので大した問題はなかったです。でもとにかく置く場所の確保ができなくて困ってます。本が多くて整理がつくまでLANケーブルもまともに這わせられないのよ。いやんなっちゃう。ドラえもんの四次元ポケットが欲しいわ。ブルマが持ってるカプセルでもいいな。そしたら書庫ごと小さくしまっておけるのに。
 
3月27日(土) 引越〜
 現在 28 日の午前 1 時 46 分。まだサーバは江戸川区にあったりする。つまるところ引越が終わってないということである、えっへん。いやはや、トラックってのは慣れないとけっこう大変だわ。シートをかけるのもロープでくくるのも初めてやると要領がわかんなくていけませんわ。

 でも時間がかかってる原因はそれじゃなくて、わたくし作業中にちょっぴり負傷いたしたのでございます。本のたくさんつまったダンボール箱を足の指にがつんとぶつけてしまいました。

 ぶつけた直後はイタイジャナイカコノヤローって思ったのですが、痛みはすぐに引いたので何ともないと思ってまた作業していると指から血が出ているじゃありませんか。よく見たら爪が浮いてぐらぐらしてました。

 血まみれで爪が浮いてるなんて、激しく痛そうでしょ。自分でも「こりゃぁ痛いよね。うん、これは大変だ。痛くなきゃおかしいよ」と、まるで他人事のように痛そうに感じたのですが、頭でそう思ってるだけでぜんぜん痛くないのです。本当に痛かったらイテーと泣き叫びながら医者はどこよと大騒ぎするところなのに痛みを感じないと逆にどうしていいかよくわかんなくて激しく困りました。

 荷物の積み込みを手伝ってた家来が「医者に行くか」というので「はあ、そうね。行ったほうがいいのかもね」という感じで西葛西にある外科医院に行ってみました。お昼頃だったのですが、土曜日なので診察時間が終わってて、患者さんはほとんどいませんでした。これならすぐに順番がまわってくるかと思ったら、診察室に呼ばれてからが長かった!

 まず看護婦さんらしき人がやってきて、どういう怪我かと聞くので、
「ええと、荷物の入ったダンボール箱をぶつけて右足の人差し指の爪がぐらぐらして血が出てるんですよねえ」
と言うと、看護婦さんはカルテにそのことを書き付けているんですが、
「そうねえ、なんて書いたらいいかしら。右足第二指にダンボールの箱をぶつけ…爪が浮いてぐらぐらしている…ってこれじゃヘンな文章かしらねえ?」
なんてこと言うので、
「え〜と、よくわかんないけど、状況がだいたいわかればいいんじゃないですか〜?」
と答えたんだけど、なんでわたくしがアドバイスしてるんだろ。
「痛みはありますか?」
「うーん、あんまり」
「骨とかは大丈夫なのかしら」
「え、ええと、よくわかんないけど大丈夫じゃないんですかぁ?」
 って、なんで医者に来て患者のわたくしが判断してるんだろう。
「そうねえ、腫れてなさそうだし…爪が浮いてぐらぐらしている。出血あり、痛みは軽度…こんな感じかしらねえ」
「そうそう、そんな感じ。ナイスですよ」
と、だんだん愉快になってくる。

 それから看護婦さんは「もうちょっと待っててくださいね〜」と言って奥へひっこんでしまい、順番が来るまで診察室の片隅で待ってたんですが、ふたりいる先生たちはずーっと患者さんと語り合っててぜんっぜん先にすすまないの。

 患者さんはどうやら痛風かなにかでコレステロールと尿酸値が高い人みたいで、どうすればコレステロール値が下がるのかという話を延々としてるみたい。

医者「コレステロールに気をつけてください」
患者「どういうものがいけないんですか」
医者「動物性脂肪がいけません。カツを食べるならラードで揚げずに天ぷら油にしてください」
患者「ほかには?」
医者「そうですねえ。チーズはコレステロールの塊です。趣味でちょっと食べるならいいですが、沢山たべたらだめですねえ。バターもコレステロールの塊です。バターはよしてマーガリンにするといいですねえ…それから卵の黄身もコレステロールの塊です。一日一個ならいいけど二個以上食べるとコレステロール値が上がるといわれてますねえ」
患者「食べたほうがいいものはありますか」
医者「食物繊維を食べてください。たとえばミカンの袋は食べたほうがいいですねえ」
患者「ミカンの袋は食べてもいいものなんですか」
医者「もちろんいいんですが…ああ、でも沢山は食べないでください。果物を食べ過ぎると尿酸値があがります。それに肉の筋も食物繊維ですよ。でもあれは食べにくいですからねえ。あとは玄米ご飯かな。でも玄米はぼそぼそして不味いですからねえ。うちでもたまに炊きますけどねえ、体にいいからって頭で食べるので不味くはないですよ

 こんな絶妙な会話がずーっとずーっと続いてる。お医者さんも絶妙だけど患者さんもかなりのツワモノで、

医者「○○さんはお酒の方は?」
患者「ほとんど飲みません。でも飲むとたくさん飲んじゃうんですよねえ」
医者「何合くらい飲むんですか」
患者「そうですねえ、最近うまい酒をみつけまして」
医者「ほう?」
患者「○○(酒の名前)で割って飲むんですよ。だからよくわかりません」
医者「はあ、なるほど…それじゃ、くまのいって薬を出しましょう。熊のキモで作った薬ですよ」
患者「本物の熊ですか」
医者「そう。ウルソといって、どこの病院でも出してますねえ。飲み続ければ効くかもしれませんねえ

 土曜日の昼下がり、こんな話を 30 分ばかり聞き続けてしまいました。あんまり面白いからできることならそのまま 2 時間くらい聞いていたかったんだけど、これじゃ引越が終わらないので「まだ時間がかかるなら一度帰ります」と言ったらやっと順番がまわってきました。

 それで、やっと見てもらったところ、それほどひどくもないので爪ははがさずに置けばくっつくかもしれないと言われました。消毒してガーゼあててもらって、
「破傷風の予防注射をしときましょう。今時だから、破傷風なんてあまり心配はないんですけどねえ、万が一かかると有名な医者へ行っても五人のうち三人くらい必ず死にますからねえ」
なんてことを言われて注射を打たれました。負傷した時より注射のほうが痛かったです。
「しばらく消毒に通ってください。まあ、それほど長い間じゃないと思いますが」
毎日通うんですか?
そうです。でも明日は休みです。月曜から通ってください」
「は、はあ」
おまけに一カ月後に二度目の予防接種に来てくれとかいわれて、引っ越しちゃうのにどうしろっていうんじゃぁと思ったけど、なんか激しく面白かったからもういいやって気持ち。

 そんなこんなで行き帰りの時間もふくめて 2 時間くらい無駄にしたものだから引越はあんまりはかどりませんでした。もっとも月末までに引き払えばいいことになっているので余裕はあるのです。ただ、2t トラックは今日で返さなきゃいけないのでちょっともったいなかったかな。

 というわけで、明日もひっこし。サーバの移転は明日以降です。ちなみに足は後から痛くなったりするのかと思ったけど別になんともないです。というわけで寝ます。

 
3月28日(日)引越引越
 おはようございます。今日も引越作業なのです。今日こそ自前サーバが止まるかもしれません。ひょっとしたら止まらないかもしれません(爆死)

 江戸川区の桜は咲き始めたようですが、珍獣様の家(旧)の前にある桜はまだ咲いてません。一本裏に入った道の桜は咲いているので日照時間が影響しているのかも。引っ越しちゃうと桜並木から遠くなるので寂しいような、掃除が簡単でいいような複雑な気持ち。桜はきれいなんだけど散り始めてからがすごいのよ。茶色くなった花びらがそこかしこにたまって掃除が大変。

 どうでもいけど日記書いてたら鉄腕アトムを半分見逃してしまいました。最終回だったのにすっごくブルーな気持ち。なんかよくわかんないけど天馬が泣きながら「さらばだ」とか言ってるわ。あとでビデオ借りて見るかしょうがない。
 

結局まだサーバは江戸川区にあったりする
 引越は順調に進んでますが、諸般の事情でサーバの移転は最後にすることにしました。3月31日以降に数日間止まるかもしれません。

 
3月29日(月)
 引越作業中に負傷した足を消毒してもらいに絶妙トークのお医者さんに行きました。診察室に呼ばれると、

「…爪…の方ですね」
と、何か確認されたような気がするんだけど、聞き取れなかったので生返事をしていたら、
「くっついてるかな…あら? これは院長に処置してもらったんですよね」
「はあ(あの人は院長先生だったのかな)」
「普通はここのところザックリ切開するんだけど、軽かったのでしなかったのね」
「はあ(そ、そうなの?)」
「あなたの足は人差し指が長くなってるでしょう。だからちょっとぶつかっただけで爪をはがしやすいんです。こういう足の人はちゃんとした靴を履かないとだめ」
「はあ(靴って、なんの話だ?)」
「細い靴はいてると巻き爪がひどくなりますよ」
「はあ…ええと、家の中で素足にものをぶつけたんですけど」
「え?」
「巻き爪じゃなくて、荷物の入ったダンボール箱をがつんと」
「あら、ごめんなさい。最近へんな靴が流行っているのか巻き爪の人多いのでてっきり…(汗)」
「そうですよね。増えてるって聞きますよね(汗)」

 ひょっとするとこの些細な思いこみと勘違いが医療過誤のもとなのかもしれないと、医者も患者も血の気が引く一瞬でございました。思えば最初に何か聞かれた時も「巻き爪の方ですね」と言われたのかもしれません。ヘンだと思ったら即ツッコミが医療トークの基本らしいです。命がけのネタなのでみなさんメモして良く覚えてください。でも全身麻酔中にボケられたらどうやってツッコミ入れたらいいのかしら。

 はがれかけた爪はどうやらちゃんとくっついたみたい。もし爪が割れて指に刺さったりしていると厄介だそうですが、軽くはがしただけなら 5 日もあれば治るそうで、みょうな菌にやられて化膿したり、破傷風になったりするほうが心配なんだそうです。爪なんか滅多にはがさないから事情がよくわからなかったけど、なるほどって感じ。というわけで明日も消毒に行って化膿止めの飲み薬をもらってきます。
 

ウィルスが激しいです
 Netsky ウィルスがすごいです。先日のイギリス経由のやつは Netsky.p ってやつでしたが、今来てるのはそれの亜種で Netsky.q ってやつみたいです。今度もメルマガ管理用のアドレスに届いてるので、やっぱりメルマガの読者様があやしいです。ODN 経由でバカスカ届いてます。心当たりのある人は念のためにウィルスチェックを。定義ファイルの更新を忘れずに。 Stinger を使ってる人も、新しいヴァージョンが出てるのでダウンロードしなおしましょう。

 
3月30日(火)
 家(旧)の前の桜がやっと咲き始めました。

 さて医者通い三日目。今日はとどこおりなく終わりました。これじゃネタになりません。適度にボケてくださいったら(おい)。

 帰り際に気づいたのですが、待合室に平凡社ライブラリーの『山海経』がありました。もしや先生か看護婦さんのどなたかがウチの読者様であらせられたりしたらどうしようと思ったけど今さらもう遅いよ。あることないこと書きまくっちゃったわ。

 おかげさまで傷は大したこともなく順調に治ってるのでもう通わなくていいそうです。あとは一カ月後の破傷風の注射のみ。もう引っ越しちゃってると思うけど、なんだかんだいいつつ楽しいので注射にもちゃんと行きますよ〜。 

 
3月31日(水)
 今日こそ家(旧)を開けなきゃだわ。細々したものを運んだりして、掃除したり掃除したり掃除したりして、最後にがぼ様(猫)を持ち運んだりしなきゃなの。一番大変なのはがぼ様(猫)なの。籠に詰めて 30 分くらいはご機嫌にしていらっしゃるんだけど、それ以上になるとうぁーおぉぉぉ、あぁぁぁおぉぉ、と変な声で鳴きながら暴れるのです。もういやんな感じ。
 
 
 
壁紙
今月の素材
御簾(みす)に桜が舞ってる感じにしてみたのです。
前にも使ったことがあるかもしんない。
 
 
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珍獣の館正面玄関山海経動物記