Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.32 ) |
- 日時: 2003/05/04 08:30
- 名前: ちんじゅう
- 5月2日(金)晴れ
ホウキグサの種をもらった。 ホウキグサというのは、あのホウキグサのことなのかと聞いたら、ホウキグサにアノやソノがあるのかと聞かれた。そもそも、その人はホウキグサがなんなのかもよく知らないらしい。
「珍獣が知っているかぎり、ホウキグサと呼ばれているのはふたつあって、ひとつは別名をホウキギといってトンブリのなる植物。これのことをホウキグサと呼んでる人が多い。もうひとつは別名をホウキモロコシとかいうやつで、座敷ぼうきの材料にするやつ。 でも、ほうきの材料なんて他にもありそうだから、日本全国にはもっとたくさんのホウキグサがあるかも」 と、前にメルマガに書いたことを繰り返してやったら、ヘーと言っていた。お前、うちのメルマガとってただろう。げしげし。
で、どのホウキグサかというと、どれだかはわからないそうだ。本屋さんのレジの横に「ホウキグサの種、ご自由にお持ち下さい」と書いてあったのでもらってきたのだという。 なんだってまた、本屋さんでホウキグサの種なんか配っているのだろう。これがアサガオやヒマワリの種だったら驚きもしないけれど。渋い趣味の本屋さんもあったものだ。 種はとても小さくて、たとえていうなら毛虫の糞みたいな感じだった。トンブリを乾かすとこんなふうになりそうだ。たぶんホウキギの種だろう、あれなら観賞用に売られていたりもするし。 とりあえず蒔いてみることにした。うまく発芽するといいんだけど。
ホウキグサの種。こんなのを 5 袋ばかりもらった。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.33 ) |
- 日時: 2003/05/02 17:18
- 名前: ちんじゅう
- カタバミにマイブーム中。調べ始めたら自分の知りたいことの 0.5mm 手前で素通りしたみたいな情報が多くて今ひとつ納得がいかない。ベニカタバミ(仮)がムラサキカタバミとはあきらかに違うことはわかるけど、ベニカタバミとイモカタバミの違いがハッキリしないのだ。ベニとイモとでは葉のツヤが違うというのだけれど、並べて見たことがないのでどう違うのかわからないし。根の形はどうなんだろう。イモカタバミはイモのようになるというけれど、ベニ(仮)は大根みたいだ。でも、これがイモなんだと言いはる人がいるならそうかもしれないとも思うし。
ムラサキカタバミの鱗茎(りんけい) ムラサキカタバミは種ができないので鱗茎を作って増える。上の写真の根っこの部分にある塊は、小さな鱗茎が集まってできている。すべての株にこんな立派な鱗茎があるわけじゃないので、鱗茎が太るタイミングがあるのだろう。>>30 の写真4に写っている牙型の塊茎(?)は、ひょっとすると塊からばらけた鱗茎かもしれない。
# ちょっと修正しました。
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ムラサキカタバミの萼(がく) 萼の色に何か意味があるかどうかはわからないけれど、何が種を特定する条件なのかわからないので、気づいたところは記録してみようかなぁと思う。ムラサキカタバミの萼はこの写真のように明るい緑色をしている。
珍獣がベニカタバミだとにらんでいる花の萼は >>29 の写真4のように赤黒い。ベニカタバミと似てるものにイモカタバミというのがあるが、あちこちのサイトに載っている写真をみるかぎりでは萼が明るい緑色をしている。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.34 ) |
- 日時: 2003/05/02 17:44
- 名前: ちんじゅう
- カタバミの謎は解決。うちに生えている >>28-29 はベニカタバミ Oxalis brasiliensis だった。北隆館『日本帰化植物図鑑』によれば、ベニカタバミの萼片は長楕円形で紫色をおびるとのこと。
またイモカタバミの「イモ」は根ではなく、あくまで塊茎なのだそうで、いくつかの本で写真を確認したところ、これならいくつかほっくりかえせば絶対にわかるという自信がもてた。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.35 ) |
- 日時: 2003/05/07 10:06
- 名前: ちんじゅう
- 5月3日(土)憲法記念日
晴れ。
メヌエットは本葉をだしはじめた。もうちょっとしたら間引いたほうがいいかな。関連>>>3、>>16
ヤマクラゲの近況。本葉もだいぶ大きくなったのでいくらか間引いた。関連>>>2、>>16、>>27
シカクマメ。豆類は発芽してからの成長が遅いような気がする。ナタマメも豆の皮が裂けて今にも芽を出しそうになっているけれど、そこから先へなかなか進まない。関連>>>4、>>15-16
フレンチラベンダーの開花。関連>>>21
タイムの花盛り。関連>>>22
※書き忘れたので追加 ヘリクリサム、セイヨウノコギリソウ、黄花センニチコウの種をまいた。ヒガンバナの球根を植えてある鉢の隙間に散らばしてみただけなので、ちゃんと育つかどうかわからない。
ヒガンバナの球根はアパートの花壇からほじくりかえしたもの。去年、花壇の整理をしたとき、ヒガンバナの球根ばかりバケツいっぱい出てきて驚いた。あらかた捨ててしまったけれど、とりきれなかった分が花壇にもまだ残っていて葉を出している。ほうっておくと際限なく増えるので、あまり花壇向きの植物じゃないと思う。 都会の人はわりと喜んで栽培しているのを見て、軽いカルチャーショックをおぼえたことがある。田舎では、ヒガンバナを摘むと火事になるといって嫌う人が多かった。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.36 ) |
- 日時: 2003/05/05 08:58
- 名前: ちんじゅう
- 5月4日(日)
晴れ。
ワタの発芽
ワタの芽が出た。アサガオに似た大きめの双葉。
ムラサキカタバミ
蔓バラの茂みの後ろに手をつっこんで草をむしったら、こんなに大きなカタバミの葉が出てきた。茎に毛があって葉裏と葉表は無毛だからムラサキカタバミのものだ。葉の質も普段見るものよりしっかりしていて緑が濃い。茎も太くて長かった。少しでも日を浴びようとして葉を大きく、背を高くしているのだろうか。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.37 ) |
- 日時: 2003/05/07 12:38
- 名前: ちんじゅう
- 5月5日(月)
晴れ。
千成ヒョウタンが発芽した。
トカドヘチマはまだ発芽の気配なし。ナタマメも発芽しかかっている。
ハゴロモジャスミンの開花。一昨年買ったもので、買ったその年はたくさん花を咲かせたが、冬に水やりをおこたったせいか葉がほとんど枯れてしまい、翌年は禿た状態で夏を迎えたので花が咲かなかった。わずかながら新しい芽が出ていたので捨てずにおいたら復活した。
次第に初夏らしくなって、虫の種類も増えている。 ヒメマルカツオブシムシの成虫がチデークニ(島ニンジン)の花にたくさん集まっている。花粉を食べているようだ。この虫は成虫になると植物性のものを食べるが、幼虫のあいだは動物性のものを食べるので、台所の乾物にわいたりウールの服に穴をあける。部屋に入り込まれるとやっかいだと思うけれど、防ぎようもないのでほうっておく。
チュウレンジバチ の成虫。腹の黄色いハチらしくない姿のハチ。ツルバラの葉にとまっていた。チュウレンジバチの幼虫はバラの葉を食い荒らす。卵を産まれたらやっかいだなぁとは思うけれど、これも防ぎようがないので放っておく。
フタオビハバチ(?)の成虫。チュウレンジバチと同じで幼虫がバラの葉を食べる。卵を産まれるとやっかいだなあと…以下同文。
アシナガバチの仲間。アシナガバチは一種類ではないが飛んでいると種類がみわけられない。うちのまわりに巣はなさそうなので通りすがりだと思う。
ヨコバイの仲間。ヨコバイも一種類ではないが見分け方が難しいので種類はわからない。翅の先まで緑色だったのでツマグロヨコバイ以外のものだとは思う。ポピーの茎などにとまっている。
字書き虫ことナモグリバエ(たぶん)の幼虫があいかわらず創作活動に意欲を燃やしている。目に付き次第むしりとっているのに、二三日すると新しい作品が増えている。
コカマキリ(?)の卵。鉢のへりにくっついているのをみつけた。まだ羽化前だと思う。もうすぐ小さなカマキリたちがぞろぞろ出てくる予定。
ハサミムシ。これも種類はわからない。少なくともオオハサミムシでないことはハサミの形でわかる。鉢の下に隠れていることが多い。去年はハサミムシのと思われる卵もみつけた。
昆虫が増えているのでクモの活動も活発だ。きれいな巣をはるものや、巣をはらないものなど、何種類かいるようだけれどクモの見分け方はよくわからない。
ダンゴムシ。ひょっとするとダンゴムシも一種類ではないのかもしれないが、どんな種類がいるのかさえ知らない。枯葉の集まるところには必ずいる。
ミミズ。鉢の中ではなく、なぜか鉢の下に隠れていたりする。家の前に桜並木があるので植木鉢のまわりに落ち葉がふきだまる。そこへダンゴムシがたかって細かく食いちぎり、さらにミミズが食べて土にしているらしい。 ミミズも一種類じゃないはずだ。上の写真のものは何ミミズだろう。見分け方を調べる前に放してしまった。プランターの土の上においてやると慌ててもぐっていった。
ナメクジ。なんというナメクジかはわからない。鉢の下にかくれていることが多い。何かの葉を食べているはずだが、ナメクジの仕業と思えるような食害に気づいたことはない。
カタツムリ。たぶんオナジマイマイというやつで、どこにでもいるありふれたもの。不思議とナメクジほどには目立たない。
トカゲのたぐい。鉢の影にいて、鉢をどかすとさーっと逃げていく。ニホンカナヘビとは色やシルエットが違う。一瞬だったので足の形などはっきり見られなかったがヤモリではないかと思う。 ヤモリは新宿区のビルの中で何度も見たことがある。都会でも珍しくはない生き物だが、知人が言うには「江戸川区ではあまり見ない」とのこと。そういえば葛飾でも見たことはない。いても気づかないだけかと思っていたが、その実体やいかに。
他にも、小さなヤスデの仲間なども沢山いる。名前のわからないごく小さなハエも見かける。ひょっとするとナモグリバエの成虫かもしれない。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.38 ) |
- 日時: 2003/05/06 09:30
- 名前: ちんじゅう
5月3日のナタマメ。
5月5日のナタマメ。大きな豆が重そう。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.39 ) |
- 日時: 2003/05/07 11:35
- 名前: ちんじゅう
- 5月6日(火)
薄曇り。気温は高い。今日も夏日だということだ。夕方から少し雲が厚くなってきた。明日あたりからお天気は下り坂だとのこと。
5月6日のナタマメ。大きな豆がやっと地面から出てきた。茎も太くてしっかりしている。豆はふたつに割れかけていて、中に小さな葉っぱが見えている。
これはシカクマメ。ひとつのポットに 3 個ずつ種を蒔いてあるのに芽を出したのは 3 個だけ。もう少し様子を見よう。
ワタの芽。種を 9 個まいて、5 個まで発芽している。残りも少し待てば出てくるかもしれない。
家の前にある街路樹の桜に オビカレハ の幼虫がついている。
毎年でてくる虫だけど今年はいつもより数が多いような気がする。桜並木を歩いていると、あっちにもこっちにも青みがかった幼虫が落ちている。大きさからして、まだ三齢。あと一回脱皮しなければ蛹にはならない。餌をもとめて這い回っているうちに枝から落ちたのかもしれない。 オビカレハがこれだけいるということは、今年は他の虫の活動にも期待(?)できそう。無農薬ベランダ菜園(ほったらかし農法ともいうね)にとっては頭がいたい一年のはじまりだ。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.40 ) |
- 日時: 2003/05/07 13:16
- 名前: ちんじゅう
- 5月7日(水)
天気予報では下り坂だと言っていたような気がするが、わりと天気がいい。曇っていたのは午前中だけ。
ヘリクリサムが発芽した。まいてから三日。成長が早そうだ。
ホウキグサの鉢に小さな芽がいくつも出ているが、ホウキグサの芽かどうかわからない。茎が赤く、長楕円形のごく小さな双葉。葉の縁もかすかに赤みがかる。
センニチコウ、セイヨウノコギリソウは発芽の様子なし。
トカドヘチマは発芽の様子なし。種をまくまえに水につけていたのがいけなかったのだろうか。もうしばらく様子を見てダメそうなら、残してある種をもう一度まいてみよう。
千成ヒョウタンの双葉が開いた。
八百屋で買ったサトイモに芽が出ていた。品種はよくわからない。植えてみることにした。サトイモの葉にたまった朝露で墨をすり、七夕の短冊を書いてみたい。新暦だと七夕まであと二ヶ月。間に合わないか?
そしてこれが今日のナタマメ。九つまいて、今のところ出てきたのはこれひとつ。
ヤマクラゲ。だいぶ葉が大きくなってきた。しかし喜んでもいられない。レタスはキク科。ナモグリバエの大好物だ。早くも字書き虫にやられている。めだつところはむしり、あとは放置する。もうどうしようもない。
メヌエットも本葉をしげらせて次第にニンジンらしくなっている。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.41 ) |
- 日時: 2003/05/07 20:29
- 名前: ちんじゅう
- 山海経動物記の改訂作業もやらなきゃいけないというのに、初夏の植物たちが珍獣様を放さない。狭いベランダと狭い花壇によくぞまあこんなにいろいろ生えているものだ。我ながらすこし呆れた(植えすぎだっちゅーの)。
今日はカタバミについて、またひとつ発見があった。
サトイモを植えるのに草だらけの発泡スチロール箱をひっくりかえしたら、ムラサキカタバミのような鱗茎をもち、ベニカタバミのような太い根を持つカタバミがみつかった。 つぼみを見ると萼の部分が緑色をしている。ベニカタバミなら赤いはずだ。もっと育ってから赤くなるのだろうか? 茎は無毛で、葉裏にわずかな毛が生えている。やはりベニカタバミか。
あらためて、花壇のムラサキカタバミを見なおす。花と同じところから生えいる葉を調べると葉裏に毛が…!? 大きく育った葉はどれも無毛だったが、若い葉には毛が生えていることがあるのかもしれない。この問題に決着をつけるには、毛のある葉が本当にムラサキカタバミのものか調べなければならない。ほじくりかえして、花と同じ根から生えていることを確かめればいい。しかし、ムラサキカタバミの株は少ないので、できれば掘りたくない。ほじくり返して枯らしたら、次に掘りたくなったときに掘れないからだ(来年また絶対に生えてくるだろうけど)。
さらにとんでもないものを発見した。ムラサキカタバミの鱗茎と思えるものに半透明で太い根がにょきっと生えている個体があったのだ。ムラサキカタバミの根は太くならないと思っていたのだが、どういうことだろう。こちらは葉がついておらず、見分ける手がかりが少なすぎる。ひょっとするとベニカタバミなのかもしれない。
とにかく、これらの鱗茎は捨てずにどこかへ埋めてみようと思う。枯れずに根付くかもしれない。
写真もとってみた。整理に時間がかかりそうだ。それより近所の空き地まで、去年から目をつけているナワシロイチゴの成長を見に行こうと思う。イチゴの仲間は白い花を咲かせるものが多いが、ナワシロイチゴはピンク色の花を咲かせる。そろそろ咲く時期じゃないかと思う。
まだ咲いてなかった。もうちょっと。
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