Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.12 ) |
- 日時: 2003/04/16 01:52
- 名前: ちんじゅう
- 4月15日(火)
雨。 今日も新しく何かしたということもない。花壇は花盛りだし、イタズラで植えた島ニンジンや中華セロリの株にも花が咲いている。
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去年買ってきたランタナが今年も花を咲かせた。ランタナ(Lantana camala)という名前で売られてたけど、実際にはコバノランタナ(Lantana montevidensis)という同属の別種のような気がする。 ランタナは花が薄い色から濃い色へ変わることから七変化と呼ばれるが、コバノランタナは色の変化がはっきりしないようだ。コバノランタナという名前はランタナよりも葉が小さいことからついた名前だとか。
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ランタナの類は甘やかしてはいけないらしい。去年は最初の花が終わっても何もせずに放っておいたら枝ばかり伸びてものすごい茂みになってしまった。長く花を楽しみたいなら、花が咲き終わった頃に枝を半分くらいに切りつめてしまわなければならない。そうすると、また花芽が出てきて新しく咲き始める。 とにかく成長が早くて、去年は夏の間に何度も枝を切りつめた。切った枝を土にさしておけば簡単に発根して根付いてしまう。挿し木にしたものも枯れずに残っているけれど、こちらにはまだ花芽はついていない。
ローズマリーの花。どうもうまく写らない。被写界深度というものを設定できないカメラで植物なんか写してはいけないのかも、じゃあ、何を写すためにあるんだよとわたくしは言いたい(家族のスナップとかコンパニオンのお姉ちゃんの写真なんてものは最初から眼中にないわたくし)。 |
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.13 ) |
- 日時: 2003/04/17 11:50
- 名前: ちんじゅう
- 4月16日(水)
晴れ。 挿し木でふやしたコバノランタナには花芽はついていないと書いたけれど、今朝よく見てみたら、小さな花芽がついていた。去年の夏、無造作に土に刺しただけなのに、これほど簡単に根付くとは思っていなかった。
挿し木といえば、うちには挿し木で増やしたアジサイがある。近所の公園でアジサイの剪定をした時に、放置されてた枝を拾ってきて土に刺しておいたものだ。 5 本くらい刺して 2 本根付いた。冬になると葉が落ちて枯れたようになるけれど、春になれば必ず新しい葉が出てくる。ところが、その年は花が咲かなかった。 今年で二度目の冬を越したことになる。今年こそ咲いてくれるといいんだけれど。置く場所が無限にあるわけじゃないので、このまま変化がなかったら、アロエにつづく捨て植物二号ということになってしまうかも。
桜の根元に放置したアロエは、やはり誰にも拾ってもらえない。そのうち、もうちょっと一般受けしそうな鉢植えと抱き合わせにして「ご自由にどうぞ」と書いてみようかと思うのだけど、一般受けしそうなものは育てていないので、どうしたものかと思案中。
アジサイ
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.14 ) |
- 日時: 2003/04/18 21:50
- 名前: ちんじゅう
- 4月17日(木) 晴れ
おとなりに猫が増えた。 そういえば去年の今頃、おとなりに子猫が生まれて、親子ではしりまわってあちこちにウンコして、花壇を猫トイレにされそうになったのが「珍獣様による花壇私物化事件」の発端だったような気がする。何か植えてしまえばトイレにはされないだろうと勝手に判断し、「…というわけで猫よけに勝手にいろんなものを植えときました」と、大家さんには有無を言わせぬ事後承諾で許可をもらったのである。
その後、子猫は急に姿を見せなくなった。どこかへもらわれていったのだと思っていたら、ある夜ばったり再会。すっかり大猫になった元子猫たちは、目をまんまるにして、おとなりの玄関に駆け込んで行った。行動半径がひろがったのと、活動時間が夜型になったので目につかなかっただけらしい。
そして今朝、外へでてビックリ。 「うわっ、増殖している…」 おとなりに、またもや子猫が増えていた。大猫三匹、子猫三匹が、寝そべるやら駆け回るやらで、すっかり猫屋敷状態だった。い、いや、かわいいからいいのだけれど、おとなりもうちと同じ間取りのはず。ここに猫六匹か…それはきついんじゃないか、と余計な心配をしてみたり。
こりゃ下手に花壇の整理などしないほうがいいわね。絶対にほじくりかえされるし。それ以前に問題なのは、蒔いたばかりのヤマクラゲや丸いニンジンのプランターをトイレにされるんじゃないかってことだ。 いかんな、何か手をうたねば。 仕方がないので、ゴミ箱と化していた発泡スチロールの箱をきれいにして砂をいれておいた。名づけて「こっちのトイレは快適だぞ大作戦」である。あちこちにされる前に、ここでしろと仕付けてしまおうというわけだ。 この作戦は去年もそれなりの成果をあげている。ほじくりやすい砂さえあれば、黙っていても猫はそこでウンコをするらしい。今年もこの手でのりきれるといいんだけど。
花壇にはこんな花も咲き始めた。自分で植えたんじゃないので名前はわからない。キク科植物のような気がする。
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家にある園芸植物の図鑑をひっぱり出して見たところ、アフリカキンセンカ(ディモルフォセカ)という花に似ているようにも思えた。けれど、図鑑の説明とは葉のつきかたが違うような気がした。 ネット検索で写真を漁ると、これは似てる、というような写真もあれば、こっちのは全然ちがうわ、といようなものもあってはっきりしない。うちの花壇に咲いているものは、花びらの先が尖っていて、葉に厚みがあって、表はツヤのある濃い緑、裏は白っぽく、茎が立ち上がらずにくねりながら地面を這うようにのびている。ところが、あちこちで紹介されている写真では、花びらの先が丸いものもあれば、尖ったものもあり、葉が柔らかそうで色も薄かったり、這わずに直立していたりと、さまざまで一致しない。 もしかすると品種によってだいぶ雰囲気が違うのかもしれない。園芸植物の同定は思ったより手強い。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.15 ) |
- 日時: 2003/04/18 15:01
- 名前: ちんじゅう
- 4月18日(金)
晴れ。 メヌエット(丸いニンジン)が発芽した。小さくて細長い双葉。まだ写真にはうまく写らない。
街路樹の桜はもうすっかり散ってしまい、今は花びらではなく花柄が散っている。花が終わったからといって、花柄の役目が終わったわけではない。本来ならば、この後に実をつけるはずなのに…と考えてハッとする。ソメイヨシノに種などできないのだ。
先日テレビで天気予報の森田さんが、ソメイヨシノ同士で受粉してもソメイヨシノはできないという話をしていた。ソメイヨシノができないのなら、原種であるエドヒガンかオオシマザクラのどちらかに戻ってしまうのだろうと勝手に解釈したが、よくよく考えたら家の前の街路樹に実がなっているのを見たことがない。ああそうか、種自体ができない(もしくはできにくい)んだ。
いらなくなった花柄は全部散ってしまう。 家の前の歩道は花柄でいっぱい。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.16 ) |
- 日時: 2003/04/20 11:15
- 名前: ちんじゅう
- 4月19日(土)
晴れ。風が強い。 昨日は暑かったなあと思っていたら、夏日だったらしい。今日も気温があがりそうだ。
メヌエット(ニンジン)
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ヤマクラゲ
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シカクマメはまだ芽を出さない。夏日がもっと続かないとだめだろうか。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.17 ) |
- 日時: 2003/04/20 20:24
- 名前: ちんじゅう
- 4月20日(日)
雨。 昨日まであんなに暑かったのに、今日は突然寒くてコートなしで外へ出られなかった。
小さなチューリップのハーゲリーに新しいつぼみが出てきた。同じ株からいくつも花を咲かせるらしい。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.18 ) |
- 日時: 2003/04/21 18:45
- 名前: ちんじゅう
- 4月21日(月)
朝は雨。午後からは晴れ間が見えた。気温はあまり上がらなかったような気がする。
●キンレンカ 別名 ナスタチウム、ナスターシャム、ノウゼンハレン、インディアンクレス 学名 Tropaeolum majus
ペルー、コロンビア、ブラジル原産。ノウゼンハレン科。 葉の形がハスに似ているから金蓮花(キンレンカ)。花が食べられるというので時々話題になるけれど、そんな花いくらでもあるのに、なんでこればっかり騒がれるんだろう。 這うように茎が伸びる植物なので、高いところから鉢を吊して育てるとかわいい。花の色が明るくて、どこかトロピカルな風情をただよわせる花なので、真夏の太陽によく似合う。わりと丈夫そうだし、ベランダの手すりから垂らしておいたら素敵だろう(しかも食えるし)と思って、去年の夏にハンギング用の鉢に植えてみた。 ところが、この植物は暑さには弱いらしく、真夏になると花が減ってしまう。うまくすれば秋には花がたくさん咲くらしいのだが、うちではろくに育たず、貧弱な株のままチラホラ花を咲かせただけで冬には地上部が枯れてしまった。 根っこは生きているみたいだったから、空いている鉢に乱暴に埋めておいたら、今年になってから葉を出して、ここ数日で花盛り。この力強さを去年の秋頃にも発揮してほしかった。暑い時期に植え替えたりしたのがいけなかったのかな。
学名の Tropaeolum majus は大きなトロフィーという意味らしい。英名の Nasturtium というのは、キンレンカとは縁もゆかりもないクレソンの学名からとられたもので、葉の味がクレソンに似て辛いからだという。ええかげんな命名はまぎらわしいからやめてくれと言いたい。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.19 ) |
- 日時: 2003/04/21 18:48
- 名前: ちんじゅう
- ●ツルニンジン
先日、支柱を立ててやったツルニンジンが、早くも支柱のてっぺんまでのぼりつめてしまった。もとが野草(つまり雑草)だし、地植えなら放っておいてもいいのかもしれないが、鉢植えなのでこれ以上伸ばしても根っこに負担がかかるだけのような気がして摘芯することにした。蔓の先っぽを切ってしまうのだ。 蔓の先を切ると、それまで伸びることばかりに使っていたエネルギーが別なところへ回るらしく、脇芽が増えたり花芽がついたりするらしい。少なくともヘチマやトマトはそうなんだけど、はたしてツルニンジンにも通用するのだろうか。
| 茎を切ると、牛乳みたいな白い液が出てくる。ツルニンジンが羊乳と言われるのはこのため。
なんでも出てくる『山海経』にツルニンジンも出てくるんじゃないかと思ったけど、出てくるのは ニンジンボク だった。ちょっとガッカリ。 |
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.20 ) |
- 日時: 2003/04/23 22:24
- 名前: ちんじゅう
- 4月22日(火)
晴れ。ものすごく晴れ。でも風が少し冷たい。それほど気温は上がっていないかもしれない。 シカクマメが芽を出しそうになっている。まだ完全には土から顔を出していないけれど、前屈の姿勢で土を押し上げようとしているのが見えた。シカクマメは熱帯の植物なので気温が上がらないと発芽しないらしい。このマメが芽を出せるなら、そろそろヘチマをまいてもよさそう、と思ったら、トカドヘチマの種はちゃんとわかる場所に置いてあるのにヘチマの種がみあたらない。まずは部屋の掃除が先か。
●キンレンカの収穫
これからどんどん花を咲かせるだろうし、最初に咲いた花は摘み取って食べてみることにした。ざっと洗って、生のまま食べてみると、ツーンとした刺激で一瞬頭がクラッとする。インディアンクレスという別名のとおり味はクレソンに近く、クレソンよりずっと刺激的で辛い。この刺激はワサビにも少し似ていると思う。茹でた豚肉に添えて食べたら美味しいかもしれない。
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そしてできあがったのはこれである。豚肉とニラの炒め物にキンレンカ…ぜったい何か間違ってる。
でも、味は悪くなかった。 何かの代わりになると言う言い方はなるべくしたくはないけれど、これはたしかにクレソンと同じような使い方ができると思う。しかもこの華やかさだから、使いようでクレソン以上のものになりそう。 ただ、日本の食卓にこの華やかさがどこまで馴染むのだろう。食用より観賞用に普及した理由がわかるような気がした。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.21 ) |
- 日時: 2003/04/25 18:16
- 名前: ちんじゅう
- 4月23日(水)
曇りときどき雨。 昨日食べてしまったキンレンカは、今朝また新しく花を咲かせた。つぼみをケッパーの代わりに使うという話も聞いているけど、調子に乗って酢漬けなんか作っても持てあまして腐らせそう。ケッパーなんて普段から使わないもの。
そろそろ虫の活動も盛んになっている。アブラムシは当然として、毎年困るのは字書き虫の存在だ。この写真のように何かの幼虫が葉の間に巣くって食べ進むので、子供がイタズラ書きでもしたように見える。絵描き虫と言う人もいる。
字書き虫には大きく分けて二系統ある。ひとつは蛾の幼虫でハモグリガと総称されている。もうひとつは蠅の幼虫でハモグリバエと総称される。 それぞれ一種類ではなく、蛾の場合はネギにつくネギコガ、柑橘類につくミカンハモグリガ、柿の葉につくカキホソガなど、蠅のほうはキク科、ナス科、アブラナ科の植物につくナモグリバエ、豆の葉につくマメハモグリバエなどがある。
うちではキク科の植物がやられることが多いのでナモグリバエかもしれないが、小さくて見分けられない。
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●ラベンダー ラベンダーも花芽をつけはじめている。 ラベンダーは一種ではなく、Lavandula 属の総称だということだ。うちには二種類のラベンダーがあって、ひとつはたぶん、ピナータ(L.pinnata)というやつだ。レースラベンダーという名前で売られているのはこれではないかと思う。寒い時期に花を咲かせてしまう種類らしく、うちでも既に満開状態になっている。
ピナータは葉がレースのようで、ほっそりとした花穂をつけるので見た目はかわいらしい。しかし、ラベンダー特有の香りがまったくないのでハーブとして育てようとする人には向かない。 去年の手入れがよくなかったのか株が貧弱で、一言でいうならハゲチョロビ〜という状態になってしまった。それでも枯れずに花はちゃんとついた。
もうひとつはエトエカス(L.etoechas)というやつで、フレンチラベンダーとか、スパニッシュラベンダーとか呼ばれている種だ。花穂がずんぐりむっくりしていて、今ひとつエレガントさに欠けるけれど、香りもそれなりに楽しめる。
でも、やはり、ラベンダーといえば、細長い花穂を束ねて茎にリボンを編み込んでつくるバンドルズという細工物を一度くらい作ってみたい。花穂がほっそりしていて、花穂につづく茎が長い種類でないと作れない。エトエカスじゃだめだ。
香料にするイングリッシュラベンダー(L.angustifolia)というのを育ててみたい。この時期になると園芸店で探すのだけれど、あまり出回らないようだ。北海道で育てているのもオカムラサキ(L.angustifolia Okamurasaki)というイングリッシュラベンダーの品種だということだ。
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