Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.2 ) |
- 日時: 2003/04/10 21:42
- 名前: ちんじゅう
- ヤマクラゲ
山には海のものがたくさんいる。山鯨はイノシシで、山水母はステムレタスのことだ。ステムレタスというのは茎を食べるためのレタスのこと。日本に古くからあったのはこの類だといわれてる。この種はケルンという品種らしい。
種はこんなやつ。画像をクリックすれば種の拡大写真が開きます。
うまく育ったら このへん に加える予定。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.3 ) |
- 日時: 2003/04/10 21:46
- 名前: ちんじゅう
- メヌエット(ニンジン)
まん丸い小さなニンジン。品種名はメヌエット。
これが種。画像をクリックすれば種の拡大写真が開きます。
もちろんこれも このへん に加える予定。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.4 ) |
- 日時: 2003/04/15 21:55
- 名前: ちんじゅう
- シカクマメ
東南アジアでよく食べる豆。若いうちにサヤごと食べる。蔓の先や、葉、花も食べられる。花にはキノコみたいな香りがあるという話だ。 ニューギニアでは、花をかたっぱしから摘んで食べてしまう。これでは豆にはならないが、代わりに根が太って食用になる(参考[広告]>『東南アジア市場図鑑』)。
これが種。画像をクリックすれば種の拡大写真が開きます。
おぼえがき 学名 Psophocarpus tetragonolobus 英名 winged bean
フィリピンでは豆をシガリリヤス(葉巻のような の意味)と言う。ミャンマーではふくらんだ根をペーミという。シカクマメのイモはサツマイモの数倍のタンパク質を含んでいる。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.5 ) |
- 日時: 2003/04/24 02:45
- 名前: ちんじゅう
- 4月10日(木)
今日も晴れ。全国的に高気圧に覆われて、これで晴れないはずがないって、天気予報の森田さんが言っていた。でも風が強くて昨日ほど暖かくはない。
| 昨日買ってきたオレガノは、籐の籠に不織布を敷いたのに植えた。これで充分に鉢の代わりになる。もしかすると土の栄養が流れ出しやすいかもしれないから、ヨーロッパ産のハーブみたいに荒れ地に生えるものを植えたほうがいいかもしれない。
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去年はこの籠でステビアを育てた。のび放題で花も咲いた。小さな白い花で、何度か写真にとってみたけれど、どうやってもきれいに写せなかった。夏のはじめから、冬のはじまりまで、ずいぶん長いこと花を咲かせていた。種もできたけれど、そこらに散ってしまった。使い回しの土にもまざっているはずだから、そのうち勝手に生えてくるかもしれない。
オレガノなんて、生のものは使ったことがない。いつもはスパイス売り場にある葉を乾燥したのをドレッシングに混ぜて使っている。 マヨネーズとケチャップを混ぜたのに乾燥したオレガノを加え、酢をちょっと足して酸味をつける。粗挽きの黒胡椒をまぜてもいい。野菜はなんでもいいけれど、チコリやレタスが似合う。大きなボールでざっくりと和えて食べると本当に美味しい。 生葉は味が違うだろうか。もうちょっと大きくなったら使ってみよう。
- メモ - 科名 シソ科 英名 Oregano 学名 Origanum vulgare(?) オレガノ属は一種ではないので、買ってきたものが O. vulgare かどうかよくわからない。写真をみる限りでは、O. vulgare の葉は無毛だが、うちにあるのは全体に産毛が生えている。
↓ここにローズマリーに関する伝説がいくつか ケンコーコム・ローズマリー
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.6 ) |
- 日時: 2003/04/11 11:48
- 名前: ちんじゅう
| 無駄にのび放題だったアロエを整理した。よく育った地上部はあらかた食べてしまい(参考>珍食(再)←略しすぎ)、残った脇芽を大胆に株分けして、いらなくなった小さな鉢に植え替えた。そして、街路樹の根元に並べて「いい人に拾われるんだよ」と言い聞かせて放置した。世に言う捨てアロエとは、このことである。 でも絶対に、誰も持って行かないの。持って行かれちゃ困るものはちょっと目を放した隙になくなるのに。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.7 ) |
- 日時: 2003/04/11 18:11
- 名前: ちんじゅう
- 4月11日(金)
昼前に雲が出てきてすっかり曇ってしまった。風も強いし、ソメイヨシノがだいぶみすぼらしくなってきた。
一鉢 78 円だった、木立性のチョウセンアサガオ。
木立性のチョウセンアサガオのことを、学名の最初の語をとってブルグマンシアと言う。昔はダツラの類に入れられていたけれど、今では別の属に分類しなおされている。 けれど、ブルグマンシアなんて呼び名では、どうもあの花の素敵さが伝わらない。貴婦人の絹のハンカチを、真ん中のところでちょんと摘んで、そのまま木の枝に縫いつけたみたいな不思議な花なのだ。
マックス・クリンガーというドイツの画家は『ドルチェ・ファル・ニエンテ』というタイトルのエッチングに木立性のチョウセンアサガオを描き加えている。 木の枝に布を結びつけたハンモックに横たわる女性。背景に富士山が見えるので、たぶん日本女性のつもりなんだと思う。一色刷の線描画の中にただよう日本への静かなあこがれ。でも、女性の髪の毛の結い方や着てるものは日本のものではなさそう。 ハンモックを結んだ木には、まるでハンカチをぶら下げたみたいな花が咲いてる。この花の名前はブルグマンシアではなく、チョウセンアサガオじゃなきゃだめだ。 花の形がラッパに似ているから、エンジェルトランペットという名前で売られていることもある。ブルグマンシアよりはましだけれど、オリエンタルな味わいが薄いのが不満だ。
なお、チョウセンアサガオは食えませんので、珍獣様が育てているからといって口にしないようお願いいたすのです。食うとやばい夢がみられるかもしれませんが、それっきりあの世に行かないとも言えませんのでひとつよしなに。
ダツラもブルグマンシアも一種類ではない。珍獣が買ってきたのがなんという種(品種ではなく)なのかはちょっとわからない。
今回あらためて調べてみたら、学名の綴りが、各サイトでめちゃくちゃで、burgmansia とするもの、brugmansia とするものの両方が存在している。日本でも、外国でも。どっちが本当だかまるでわからない。ここでは brugmansia で統一しておく。
また、
コダチチョウセンアサガオ(Brugmansia arborea) キダチチョウセンアサガオ(Datura suaveolens = Brugmansia suaveolens )
というのがあるらしく、どちらも漢字で書けば木立朝鮮朝顔で、同じものになってしまう。これがそのブツだという写真を見ると、どちらも木立性で花が下をむいてぶら下がる種類である。 もともと和名などは通称の一種なので、輸入物の植物については厳密ではないのかもしれない。想像では、ブルグマンシア属のいくつかの総称を木立朝鮮朝顔といって、その読み方は二種類あるというだけなのではないかと思う。 ただでさえ混乱しているところへ、この二種を別属として扱っているサイトもあって謎が謎呼ぶ殺人事件(いや、まだ誰も死んでない)。
まだちゃんと調べきっていないので個人的なメモの域を出ないのだけど、南米原産で、木立性で、花が下を向いてぶら下がるのがブルグマンシア(brugmansia)属で、アジア原産で、背が低く、花がぶら下がらないのがダツラ(datura)属ではないかと思うんだけどどうよ。
…と思ったけど、ケチョウセンアサガオ(アメリカチョウセンアサガオ)というのは、アメリカ原産だけど花が上を向くのでダツラ属っぽい。原産地とは無関係なのか?
というわけで、この件に関してはマジつっこみ希望。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.8 ) |
- 日時: 2003/04/11 22:15
- 名前: ちんじゅう
- ザッと調べてみると、やはり背が低く、花が垂れないのがダツラ、高い木になって花が下に垂れるのがブルグマンシアとするのが信憑性ある感じ。原産地についてはどこのサイトもあやふやなことが書いてあってよくわからない。でも、ブルグマンシアは、ほとんど南米のもののような…(いや、やっぱり違うかもしれん)。
なので、キダチチョウセンアサガオ(B.suaveolens)をコダチチョウセンアサガオ(D.arborea)とあえて別属に分類しているサイトは、書いた人の勘違い、もしくは参考にした本が複数あって、それぞれの本に片方ずつしか載ってなくて、しかも分類法が違ってたのではないかと想像(…お気の毒に)。
ダツラとブルグマンシアの違いはこんな感じだとして、ダツラ属の中だけを見ても、あれとこれが同じだとか、いや違うとか、しっちゃかめっちゃかになっているみたい。こんなに目立つ花を咲かせる植物なのに、以外と注目度が低いというか、合理的な分類をちゃんとした人がいないんじゃないかという印象(そんな馬鹿なと何度も否定したくなるわたくし)。
主なダツラ属
チョウセンアサガオ(マンダラゲ) Datura metel ケチョウセンアサガオ(アメリカチョウセンアサガオ) Datura inoxia アメリカチョウセンアサガオ Datura meteloides
ケチョウセンアサガオ=チョウセンアサガオ=D.matel とするサイトが複数あるが、珍獣は眉唾だと思っている。思っているだけでウソかもしれない。
ケチョウセンアサガオ=アメリカチョウセンアサガオとするサイトも複数ある(珍獣はこの説が一般的だと思っていた)
ケチョウセンアサガオとアメリカチョウセンアサガオを別種とし、ケチョウセンアサガオ≠チョウセンアサガオとするサイトも複数ある(これもかなり信憑性が高い)。
ヨウシュチョウセンアサガオ(フジイロマンダラゲ) Datura tatula シロバナチョウセンアサガオ Datura stramonium トゲナシチョウセンアサガオ どうやっても学名がわからん。 ヤエチョウセンアサガオ Datura fastuosa
たぶんダツラ属にはもっと沢山の種があるのではないかと思うんだけど、代表的なのはこのくらいでしょうか。
主なブルグマンシア属
コダチチョウセンアサガオ Brugmansia arborea キダチチョウセンアサガオ Brugmansia suaveolens
arborea というのが木立性のという意味なので、コダチだのキダチだのいうのはこの種につけるべき和名ではないかと。ところが、B.suaveolens をキダチの和名をつけて呼び分けているサイトが大量にあるので、ひょっとしたらこの紛らわしい呼び分けが本当になされているのかもしれない。どうも眉唾な気がするのだけど。
ブルグマンシア・ヴェルシコロル Brugmansia versicolor ブルグマンシア・オーレア Brugmansia aurea ブルグマンシア・サンギネア Brugmansia sanguinea
ブルグマンシア属には、このほかにもたくさんの種があると思うんだけど、ぱっと見つかるのはこのくらい。 Brugmansia x Candida という交配種もあっちこっちに出てくるのだけど Candida っていうのは一体どういう植物なのかしら。
で、うちの子はいったいどれか、花でも咲かないとわからないわね。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.9 ) |
- 日時: 2003/04/14 16:36
- 名前: ちんじゅう
- 4月12日(土)
雨。こんな日はやることがあまりない。去年から育てているもののことを少し書いてみようかと思う。
●ツルニンジン 去年の春に、ツルニンジンの鉢植えを買ってきた。キキョウ科の植物なので、野菜のニンジン(セリ科)とも薬にするチョウセンニンジン(ウコギ科)とも別のもの。薬にするときの名前は羊乳という。茎を傷つけると白い液が出てくるから乳というのだろうけど、なぜ羊の名が付いているのかはわからない。根を去痰薬にする。痰がからんでいるときに飲む薬のことだ。
夏に水やりのしかたが悪かったのか、地上部がすっかり萎れてしまった。鉢から掘り出してみたら、根は生きているみたいだったから植え替えることにした。ニンジンの名は根がチョウセンニンジンに似ているからというけど、まだ若い株なので貧弱な根茎が数本絡み合っているだけだった。もっと太らせたら似てくるのかな。根っこは生きているみたいだったから、寒くなるまえに植え替えて様子を見ることにした。
3/30
| 3/30
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歳を越した頃から少しずつ芽吹きはじめて、三月の終わりには手のひらにのるくらいの小さな茂みになった。こうなると、あとはどんどん成長する。四月のはじめには、やわらかい子供の手のような蔓が出てきて、空をさぐるような手つきをしていた。
4/9
| 4/13
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支柱をたててやったら、翌日にはからみついた。今年は枯れずに育つといいんだけれど。うまくすると、白地に紫の斑が入った釣り鐘型の花が咲くらしい。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.10 ) |
- 日時: 2003/04/14 13:50
- 名前: ちんじゅう
- 4月13日(日)
晴れ。アパートの花壇にも春の花が咲き始めている。アパートの花壇とは名ばかりで、珍獣様が私物化して勝手なものを植えまくる謎の花園になりつつあるのだが。
●チューリップ
一昨年くらいにチューリップを植えたくなって、安売りの球根を埋めておいたら、左上の写真のような立派な花が咲いてしまった。やたらと大輪のチューリップだった。これはこれできれいだけれど、背が高すぎて狭い花壇に植えても落ちつかない。意図していたのはこういうのじゃなくて、もっと背が低くて花が小さいやつなのだ。
それで、新しくハーゲリーという品種のチューリップを植えてみた。地植えにしようかと思ったけど場所がなかったので、ひとまずは鉢植えにしてみた。つぼみが出てくるのが遅く、今年はもう咲かないんじゃないかと思うこともあったけれど、一足遅れて今朝やっと開花した。想像どおり、背の低い小さな花だ。もうちょっとしたら花壇を整理して植え直そう。来年は大きいのと小さいのが入り乱れて咲くかもしれない。
●ローズマリー
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今年はローズマリーの花も咲いた。三年くらい前に苗で買ったものでこれまで一度も花なんかつけたことはなかった。今年はまだ寒いうちからチラホラ咲き始めて、今朝はこのとおり。ローズマリーはシソ科植物だそうで、花の形はシソに似て青く、蜜があるのか散った花にアリが集まってくる。まだつぼみが沢山ついているので、これから花盛りになると思う。 どういうわけか同じ株から挿し木で増やしたものには花が付かなかった。ある程度大きくならないと花がつかないのだろうか。
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ローズマリーの和名は、迷迭香と書いてマンネンロウと読む。迷迭香というのは中国の呼び名で、おそらく香りの強いことからついた名前だろう。わからないのは和名のマンネンロウのほうで、意味も通らないし、漢字の音読みでもない。一説によれば、万年香と書いて、マンネンコウと書くべきところを、誰かがまちがえて書き写したのが最初ではないかと言われている。
けれど、この植物にはマンネンロウという響きがよく似合っている。薔薇の花には少しもにていないのに薔薇の聖母(rose = 薔薇 mary = マリア)だなんて、あまりピンとこない。そうかといって万年香だなんて直接的な名前も似つかわしくはない。 もっと流動的で、形のないものがいい。それでいて、うんと存在感がなくてはいけない。たとえば大地にあたためられた春の空気のように濃くわき上がるような。
もっとも、ローズマリーという英名は、ラテン語の rosmarinus から来たもので、本来の意味は海の露なのだという。この植物が海に面した崖にはえることから、くだけちる波のしずくから生まれた植物だと思われていたからだ。 そう言われてみれば、ローズマリーの香りはどこか海の匂いを連想させる。色にたとえれば緑色と青の中間。反射光ではなく透過光の色。海の底から見る空の色に似ている。少なくとも薔薇にたとえられるよりはずっといい。
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Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、重そう) ( No.11 ) |
- 日時: 2003/04/14 22:54
- 名前: ちんじゅう
- 4月14日(月)
曇り。晴れた日がちっともつづかない。それでも気温はだいぶ高くなって、セーターもいらなくなった。
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ハーゲリー(チューリップ)は次々に咲き始めている。通りがかりの人が「チューリップみたいな花ですね」と言った。つまりチューリップには見えなかったのだろう。原種に近いチューリップなのだというが、野生のチューリップを見たことがないのでウソかホントかよくわからない。
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ヤマクラゲが発芽していたけれど。まだ小さすぎてうまく写せない。
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