『山海経』の絵について

 ここでは『山海経』の挿し絵について説明いたそうと思うのですが、この件に関しては、実は詳しいことをよく知らないのでどーしたもんやら困りましたのです。

 ええと、「はじめに」でちらっと説明しましたが、『山海経』が最初にまとめられた時には、どうやら絵地図+文章のかたちだったらしーんです。でも、当時の絵は失われてしまって、どういうものだったか知る人はいません。

 それから時代は下って中国が清と呼ばれていた頃(今から400年くらい前)になると、いろんな学者たちが、『山海経』を研究し、注をつけてまとめなおしました。たとえば『山海経存』とか『山海経広注』とかいわれるものです。これらには新たに挿し絵もつけられました。このサイトに掲載されている絵で 『山海経』より とあるのは、存や広注や、その他の本につけられた挿し絵です……たぶん。
 たぶん、などと煮え切らないことを言うのはなぜかというと、どの絵がどのテキストからの出典なのか、珍獣様は不勉強で正確にはわかんないからなのね。まあきっと、そのうちわかる日もあるってものさ、はっはっは。

 そのほかに、『山海経』を題材にして描かれた怪物図なんかも残ってます。明の時代(今から600年くらい前)の中国で作られた『百獣図』や、江戸時代の日本で作られた『怪奇鳥獣図』がそれです。ずーーーーっと新しい時代には、水木しげる先生などもそういうことをなさっておりますわ。

 ってなわけで、ほんのさわりだけですが、『山海経』の絵をご紹介いたそうかと思うのです。

山海経広注(中国 清の時代)

山海経存(中国 清の時代)

百獣図(中国 明の時代)

怪奇鳥獣図(日本 江戸時代)


 
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