挿絵に見るヒツジの種類 |
『山海経』は絵地図+解説文の形で成立したと言われており、絵地図の部分は現存していない。現在残っている『山海経』の挿絵は、ずっと後の時代に付け加えられたものだ。
そのことをふまえた上で、挿絵のヒツジたちに注目してみたい。 |
左の図はカンの挿絵である。この絵の特徴は、
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そして、左の図はハクイのもの。
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最後はシンヨウの絵。
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これらの絵を描いた人は、ヒツジ、ヤギ、カモシカを明確に見分けていなかったようだ。絵師のせいというよりは、それが一般的な感覚だったのかもしれない。 カモシカに詳しいまうご犬さんのサイトに、未(ひつじ)年を祝う香港の風景が掲載されているが、ヒツジの像とならんでカモシカやヤギまでが飾られているのにはビックリさせられる。角があり割れた蹄を持つものは同類ということらしい。 当サイトでは便宜上、偶蹄類を羊の怪、牛の怪、豕の怪と分けて、カモシカを牛の怪に入れてしまったが、むしろ羊の怪に加えたほうが良かったかもしれない。
(まうご犬さん提供) 向かって左は角が渦をまいており、まちがいなくヒツジと言えるが、右のものはあごひげがあり、角や尾の形からしてもヤギである。そして、中央に一段高く飾られているのはどう見てもカモシカだ。 |
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