復刊ドットコムにて『全釈漢文大系33 山海経・列仙伝』の復刊リクエストは継続中です。おかげさまで投票数が 90 を越えました。みなさんどうもありがとう。100票獲得まで、もうちょっとおつきあいくださいませ。
全釈漢文大系33『山海経・列仙伝』復刊リクエスト
 特に『山海経・列仙伝』のみのリクエストです。上のリンクから入って、投票したい人は「投票する」というアイコンを、意見を書き込みたい人は、「掲示板」というアイコンをクリックしてください。

全釈漢文体系(全33巻)復刊リクエスト
 全釈漢文体系 全33巻すべてのリクエストです。こちらにも投票をおねがいします。珍獣は他の巻のことはあまりよく知らないのですが、「全釈」シリーズは評判がよいものが多いみたいですよ。

 
 
 
 
7月2日(水)
 今日は 半夏生

 一部地域では蛸を食べるのだと「はなまるマーケット」のはみだし歳時記で斎藤さんが言っていた。イネが蛸の足のようにしっかり根を張るようにという縁起かつぎなのだそうだ。へ〜。

 香川(だったかな)のほうではうどんを食べるらしい。この時期になると空から毒気がふってくると信じられていて、毒を抜くために小麦粉を練ったものを食べなきゃいけないらしい。

 福井越前大野では鯖(さば)を食べる。なんとかいうお殿様が領民の健康をねがって鯖をたべて精をつけろとお触れを出したのがはじまりとのこと。
 

 フジテレビの深夜番組だった『トリビアの泉』がゴールデンに移ったというので一回くらいは見ておかなきゃだと思った。司会がタモリだという噂を聞いて、そんなんじゃ番組の雰囲気がぶちこわれてダメなんじゃないかと心配したが、タモリは回答者席(クイズじゃないので品評者席とでも言うのだろうか)に座っていた。そうだよなあ、この番組、司会者が変わったら別の番組になっちゃうし。

  トリビアというのは無駄な知識という意味なんだそうで、視聴者から寄せられた無駄知識に対して、タモリや荒俣宏などの知識人が感心した数だけ「へー」ボタンを押して評価するという番組だ。

 珍獣的には割と知ってることが多く、こんなんで「ヘー」なのかと別の意味で感心することも多いがおおむね面白い。ゴールデンに移ってからは、トリビアの種というコーナーができて、「○○について解明したらトリビアになりませんかねぇ」という視聴者からの疑問を番組スタッフが実験して新たなるトリビアを生み出したりもしている。これがまた、無駄な上に暇そうでたまらない。今回はペットボトルロケットで人間を飛ばしていた。しかも種子島で。

 ペットボトルに水と圧縮空気を詰めて栓を抜くと、ロケットのように勢いよく飛び上がるが、あの力で人間を飛ばせないかというのだ。実験ではペットボトル 100 本で人間が 2 メートル 30 センチ浮かんでいた。日本初の有人ロケットばんざーい。感動した。来週も見よう。


 
7月3日(木)

もがれたチョウセンアサガオのつぼみ

 木立性のチョウセンアサガオがやっとつぼみをつけたのに、今朝見たら、丁寧につぼみだけもぎ取られてた。虫がやったにしては花だけ折って何もしないのはおかしいし、こんな未熟な蕾を小鳥がついばむとも思えない。野良猫がうろついているけれど、こんなものに猫がじゃれつくのも変。だいいち、虫や鳥や猫が、ふたつしかない蕾をふたつとももぎ取って同じ場所に転がしておくとは思えないんだよ。やはり人間か。

 おい人間、誰だか知らないが、この先君にはプチ不幸の連続が待っているのだ。
 交差点では常に赤信号だし、点滅中の信号を走り抜けようとすると中央分離帯あたりで赤に変わるのである。自販機でジュースを買えば冷却前の生ぬるい缶が出てくるし、スーパーでタイムセール中のお総菜を買えば店員が割り引きボタンを押し忘れてセール前の値段を要求され、しかも君はそのことに気づかずにレシートを捨てるであろう。一番好きなおかずを最後に食べようと残しておくと、親切なお友達または兄弟姉妹に「嫌いなら食べてあげる」と横取りされるだろうし、インスタント焼きそばのお湯を捨てようとして麺ごと排水溝に流してしまうはずである。買ったばかりの靴をはいて外出すれば雨がふるし、傘を買うとたちまち雨は止む。トイレに行けばズボンのチャックを閉め忘れ、そういう時に限って気になる異性と出会って開いてるのをしっかり見られる。テストを受ければ平均点にたった 1 点足りないばかりに追試を宣告されるし、健康診断では検便だけもう一度やれといわれて何度も自分のクソを持ち歩くはめになる。毎週楽しみにしているドラマをタイマー録画して出かけると、野球の延長でオープニング 15 分しかとれていないし、朝目覚めて時計を見ると 6:48 分なので安心して二度寝すると、次に起きたときも 6:48 分で最初の目覚めから既に 12 時間たっている。バスに乗ろうとすれば定期券またはプリカを忘れたことに気づいて現金で乗車賃を払うが、払った後でいつもと違うポケットから出てきて後の祭りだったり、満員電車で妊婦さんに席をゆずろうとすれば「アタシのどこが妊婦よ」と段腹をゆらして怒られる。床屋または美容院に行って望みの髪型を告げると急に眠気がおそってきて、居眠りしているうちに意に染まない髪型に変えられている。友達にメールアドレスを教えると翌日からウィルス付きのメールが毎日届き、よく見ると From: が自分のアドレスに詐称されている。自分とは縁もゆかりもないプロバイダのメーラーデーモンから「お前のメールにはウィルスがくっついてるので配送できないよ」とウィルス付きでメールを返送されるが送ったのは自分じゃない。友人にウィルス駆除をすすめ、やっとウィルスの悪夢からのがれたと思ったら、ウィルスを受け取った誰かが報復のために君のアドレスでエロ系のメルマガを登録してしまうので毎日お姉さんの裸つきのメールが届いてある意味ウハウハな生活を送ることになる。ついでにそのアドレスはメルマガ配信業者により世界中のスパマーに売り渡されて、日に 100 通以上の英語・韓国語・中国語のメールが届いて君のメールボックスはパンクする。

 まだまだ書き足りない気分だが、君のためにこれ以上プチ不幸を羅列するのが面倒くさくなったのでこのあたりでやめておこう。思いついたら追加で念力を送るので覚悟しておけ、このクソ人間め。


 
7月6日(日)
 お台場へ買い物に行ったら、ヴィーナスフォートで TBS のイベントをやっていた。

TBS
夏!夏!夏!夏! TBS in お台場

 TBS 関連グッズの販売や、人気番組で使われた小道具の展示などをやっている。「はなまるマーケット」で紹介された お目覚(ゲストの大好物)を食べられる特設カフェもあると聞いては覗いてみなくちゃいかんだろう。

 入ってみると、お客さんがたくさんいて展示品を見ていたが、お目覚カフェには誰もいなかった。涼しげなオープンカフェ風の椅子やテーブルがあって、ちょっと休んでゆくには良さそうだったけど、ぱっと見なんのイベントなのかよくわかんなくて入りにくい。

 それでも、入ってみた。
 メニューには、水出しのアイスコーヒーとケーキがちょっとあるだけだった。
 なんというか、期待してたのはただの休憩所じゃなくて、お目覚の展示会場みたいなやつなのよ。番組見てると、ほんとにいろんなものを「好きなんですよ!」って紹介してるんだけど、会場には大した種類がなくてがっかり。番組で食べてるものはお菓子だけじゃないから持って来られないものもたくさんあるんだろうけど、もうちょっと品数があってもいいと思うし、ケーキのショーケースをもっと目立つところに置いて、ひとつひとつに「○○さん推薦のお目覚」っていう札つけて、見るだけで楽しい感じにしてほしいよね。

はなまるコーヒーカップ
 はなまる君つきのカップ。会場で販売もしてた。

コーヒーのメニュー

 コーヒーのメニュー。店長がいないのでホットコーヒーは出せないと書いてある。もとは荻窪にあるお店で出しているものらしい。
 

 お菓子には心躍るものがなかったので、水出しコーヒーを頼んだ。1 杯 320 円で普通においしかった。珍獣様がコーヒーをすすっていると、だんだんお客さんが集まってきて、ガラガラだった席が埋まってた。みんなちょっと入りたがってたんだろうけど、入りにくかったんだろうな。

 映画『陰陽師2』の小道具の展示もやっててちょっと面白かったです。入場無料で 8 月 31 日までやってるらしいので、期間中にお台場方面に行く用事のある人はどうぞ。
 
 

 買い物を済ませてから船の科学館へ行き北朝鮮の工作船を見た。2001 年 12 月に海上保安庁の船と撃ちあって自爆したあの船だ。夕方だったので 10 分待ちくらいで見られたけれど、昼間は長い行列が出来てるらしい。期間限定の展示で、工作船関連のものだけを見るなら入場は無料。若い人がけっこう見に来てる。

工作船

 工作船には穴が無数に開いている。この穴は日本人が銃で撃ち抜ぬいたもの。沈没の直接の原因は自爆だったということだけど、戦争をしないはずの日本がよその国の船と撃ちあった結果がこれだと思うと生々しい。

 船そのものの展示のほか、船から出てきた銃器類や無線機や携帯電話(機種は J-PHONE だった)なども展示されてる。船の科学館 で 9 月 30 日まで。


 
7月7日(月)
 急にゴキブリが増えた。体長 5mm にも満たない子ゴキもたくさんいるが、まるまる太った成虫をよく見かける。気温が上がって活動が盛んになったせいもあるだろうし、お隣が引っ越して人がいなくなったので、餌と隠れ場所を求めて流れてきた奴らもいるかもしれない。ゴキブリってやつは食べ物と物陰のないところには増えないのよね。

 あんまり増えるとゴキブリホイホイなんかじゃ追いつかない。コンバットのように毒餌で殺すタイプはかなり効くらしいけど好みじゃないのよねえ。毒餌を食べてもすぐには死なないから、どこかへ歩いて行って死ぬわけでしょ。死体がどこに転がってるかわからないのよ。部屋の模様がえをしようと、家具を動かしたらその後にゴキの変死体があるかもしれない…想像すると気持ち悪くない?(実際には、その死体を仲間のゴキが食べて片づけるので、ゴキの変死体に遭遇する率は低いのだけど。ちなみに、死体を食ったゴキも毒にやられて死ぬのよ。どこか目立たないところで)

 そこでテレビで宣伝してるゴキパオというやつを買ってみた。スプレー式だけど殺虫剤じゃなくて、吹き付けると泡になる液でゴキブリを包み込んで捕まえようというもの。目についたゴキブリしかとれないからコンバットほど効かないだろうけど、これならティッシュペーパーを片手に追いかけ回すより捕まえやすいし、殺虫剤じゃないから小さい子のいる家でも安心して使えそう。

 買ってきた直後にでっかいクロゴキブリを 2 匹捕まえた。スプレーを吹きかけるだけなら簡単と思っていたら、命中させるのが以外と難しく、床だの壁だのに泡をまきちらしてしまった。うまく命中するとゴキは泡にからめ取られて動けなくなる。即死はしないけど、ほっとけば窒息死すると思う。あとは泡ごとゴキさんを捨ててしまえば終わり。泡はフローリングの床みたいな表面のツルツルしたものだったらこびりつくこともなく手でびろ〜んと剥がせる(布だとダメかもしれない)。

 ただひとつ問題なのは、泡を指でつまんだ時にジュブジュブっと潰れる感触がちょっとキモチワルイってことかなあ。もしもゴキさんが包み込まれた部分の泡がつぶれて、指先にゴキさんのぬくもりを直に感じてしまったらどうしよう…なんてことを考えてしまうと言いしれぬ緊張感が走る。


 
7月8日(火)
 平日だが家来が休みを取ったというので足にして群馬に行った。多胡の古碑と羊太夫に関係した史跡をいくつか見てみたかったので。

 羊太夫というのは、奈良時代に群馬県にいたと言われている豪族で、足の速い馬にのり、八束小脛という童子を連れて、片道二時間で奈良まで通っていたとゆう謎の人(詳しくは このへん を読んでください。珍獣様が現在発行中のメルマガに書いたものです)。
 

◆今回まわったところ

七輿山古墳
七輿山古墳(藤岡市)
 藤岡インターから車で 20 分くらいのところにある。想像以上に立派な前方後円墳で、後円部の下に、どこかのお寺のお坊さんのお墓らしきものと羅漢像が並んでいた。また、後円部のてっぺんにも仏像が数体並んでいた。

 ここは羊太夫本人、または太夫の妻や娘が自害して葬られた場所と伝えられている。あくまで伝説であって実際には別の人の墓である可能性が高い。でも、近隣の人たちは羊様ゆかりの墓だと信じていたので、昔から大事にされていたらしい。

 

多胡の古碑多胡の古碑(多野郡吉井町)
 多胡の古碑というのは、奈良時代に作られた石碑のこと。朝廷から使者が来て「このあたりの三つの郡から三百戸ずつ集めて新しい郡を作り "羊" に与える」と言った、というようなことが記録されている。

 この「羊」という文字の解釈には諸説あって、「半」という文字の書き間違いじゃないかとか、群馬総社の方角から見て吉井町が「未(羊)」の方角だから、動物の「羊」を朝廷から給わったという意味ではないか…などとも言われているが、今のところ豪族の名前だという説が有力。

 古碑に刻まれた「羊」が何者なのか詳しくわかってはい。吉井町周辺に語り伝えられている羊太夫の伝説との関わりもはっきりしていない。

 古碑は小さなお堂におさめられて、普段はガラス越しにしか見られない。写真は碑をおさめたお堂。石碑そのものは撮影禁止だった。隣接する多胡碑記念館にホンモノそっくりに作られたレプリカがある。資料館ではガイドを頼むと専門家が無料で案内してくれる。これがとても楽しい。

 以下はガイドさんから聞いた話のおぼえがき。
 (すっ飛ばしたい人はここをクリック

・羊という動物は、朝鮮半島経由でごく少数が日本に持ち込まれたことはある。しかし、大規模に飼われたことはないと言われている。「一般に知られていない動物を人名に用いるのは不自然ではないか」と質問すると「人名に動物名をつけるのは魔よけの意味がある」との答え。古代人は、人間の伝染病が動物には感染しないことを経験的に知っており、病魔に負けないように動物の名前を付けることがあった。群馬には海がないが、なぜか「鯨」という名前の人もいたという。それも魔よけの意味があったと考えられる。

・古碑に書かれていることは「続日本紀」にも記録されているが「羊氏」は出てこない。

・胡碑にある朝廷からの命令を伝えた弁官は左大弁正五位下という位にある多治比真人三宅麻呂という名前。

・三宅麻呂は秩父の山の中で銅銭を作る役目をしていた。伝説の羊太夫は、群馬から二時間で奈良の都まで行けたというが、ひょっとすると、奈良ではなく秩父まで通っていたのではないかと言われている(秩父なら馬で二時間くらいとのこと)。

・三宅麻呂は、後に三宅島に国替えになり、その地で亡くなった。

・奈良時代、上野国(こうずけのくに:群馬県の古名)の政治的な中心地は前橋市の群馬総社のあたり。つまり、前橋は当時から県庁所在地だった。このあたりに国分寺もあった。

・多胡碑には朝廷の命令が「和銅四年三月九日甲寅」に宣されたとあるが、続日本紀には「和銅四年三月六日」と書かれている。六日に発表された命令が群馬総社に届くまで 3 日かかったためだと言われている。

・古碑には「片岡郡 緑野郡 甘良郡」の順で郡名が出てくるが、続日本紀では逆順に記録されている。続日本紀は朝廷側から見て近い順に「甘良郡 緑野郡 片岡郡」と記したのだが、古碑では群馬総社から近い順に書き記したらしい。

・片岡郡 緑野郡 甘良郡 多胡郡など、当時の文献に出てくる地名は、表記をかえて今でも群馬の各地に残っている。多胡郡=多野郡、甘良郡=甘楽町など、片岡、緑野も残っているはずだが正確な地名は忘れた。

・多胡碑には三宅麻呂の他に、碑文に記された命令を発した責任者の名前がもう三つ書かれている。ひとつは太政官二品 穂積親王(碑文では「禾」が「示」になっている)、この人は天武天皇の息子。もうひとつは左太臣正二位 石上尊、石上麻呂(いそのかみまろ)と呼ばれていた人。最後は右太臣正二位 藤原尊、藤原不比等のこと。

・実際の位は、太政官二品>左太臣正二位>右太臣正二位の順で、不比等が一番下なのだが、碑文では藤原尊だけ他より大きな字で刻まれており、政治の実権は不比等が握っていたらしいことがわかる。

・羊神社という、太夫ゆかりの神社が各地にある。ほとんどは群馬県内にあるが、なぜか名古屋にぽつんとひとつある。伝説では、奈良まで通っていた羊太夫が名古屋あたりで一服した場所と言われている。

・多胡郡をおさめていた領主(いつの時代の人か聞きそびれた)が、名古屋に国替えになったという記録があるので、その人が作った神社だとも言われている。

・多胡郡という名前は、胡人(外国人)が多い郡という意味だと言われている。つまり、渡来人の多い土地だったと考えられる。

・当時の豪族は、手こぎの小さな船で朝鮮半島に渡り、技術者を選んで捕虜として連れて帰るということを度々したらしい。

・多胡郡には渡来系の技術者が多く、焼き物や機織りなどの最先端技術が集められていた。

・群馬の国分寺(前橋市にある)で使われている屋根瓦は、ほとんどが多胡郡で作られたものだと言われている。

・多胡の古碑は昔から有名で、さまざまな文献に登場する。江戸時代には拓本が高額で売買された。

・みんなで勝手に拓本を取るので、古碑が傷まないように時の領主が拓本を禁じた。

・拓本屋は古碑のレプリカを作り偽の拓本を作って売りさばいた(当時のレプリカも現存する)。

・古碑は碑文を刻んだ本体と、その上に笠のように乗っている部分に分かれている。

・全体は多胡石と呼ばれる砂岩で作られており、とてももろい。

・笠の部分には、大きな裂け目がある。

・第二次大戦後に、米軍が古碑を持ち去るのではないかと心配し、一年間桑畑に埋めて隠していたことがある。

・一年後に古碑はもとの場所にもどされたが、笠を 90 度ずらしてはめてコンクリ付けにされたため、現在の古碑は完全に昔通りではない。もろい石で作られているので復元が難しい(昔通りでないことは、古い文献を調べると、裂け目の位置が違っているのでわかるらしい)。

・古碑に「羊」の文字があることから、羊太夫の伝説とかかわりがあるものと信じられ、近隣の人々の信仰の対象にもなっていた。そのおかげで古い石碑としてはかなり保存状態がよい。

・多胡碑の拓本は中国にも持ち込まれた。清朝中国の楊守敬は、楷書の手本とすべき文字を集めた辞典『楷法遡源』という本に、多胡碑の拓本からとった三十九文字を収録している(…でも、多胡碑の実物を見ればわかるけど、今見ると小学生が書いたみたいな字なんだよ)。

舟石
東谷の舟石(多野郡吉井町)
 畑の脇にボンと置いてあるだけの巨石。伝説の羊太夫が乗ってきた石の船の残骸だとも言われている。
舟石

 確かに船っぽい形をしてるが、ハッキリ言ってタダの石。けれど、これだけの巨石を誰かが何かの目的でここまで運んできておいたということは、何か意味があるのかもしれない。近くに住吉神社という小さなお社がある。神社の裏はとても小さな渓谷があって、澄んだ水が流れている。観光地になるほど目立った場所ではないが神秘的で心引かれるものがある。

 他の場所に「羊太夫の足跡」と呼ばれるくぼみのある巨石もあるらしい。機会があれば見に行きたい。

東谷の渓谷
馬庭内出の神馬橋(多野郡吉井町)
 事前の下調べでは、羊太夫の馬がこの場所で倒れたと言われていて、橋の近くに竜馬観世音と八束小脛(太夫の家来)の像が残っているということだった。

 地図などで調べても馬庭内出の正確な場所がよくわからず、上信電鉄馬庭駅前の郵便局の人に聞いたが、この地名には心当たりがないそうだ。

 局の人(親切なオバサンだった。どうもありがとう)が言うには、近くに井上先生という偉い人がいて、多胡碑のことを専門に研究して本を書いてるということだった。「ものすごく気むずかしい人だけど、その人に電話して聞いたらきっとわかる」とすすめられたけどやめておいた。そういう話は何日も前から電話なり手紙なりで予定をたずねてから聞きに行くものだし、運良くお話を聞けるとして「じゃあ三日後に来てください」と言われてもこっちが困ってしまう。とりあえず、先生の著書のタイトルをひかえて、あとで買うことにした。

 多胡碑記念館でガイドのお姉さんにその話をしたら、顔の前で手をふって「とんでもない…むにゃむにゃ、質問なら記念館も、歴史資料館もありますから」と言っていた。よほど気むずかしい先生なのだろう。でも、その先生じゃなくたって飛び込みで来られると困るものなので仕方がない。とりあえず、記念館の売店には先生の著書もあったので購入した。
松ノ木瀬橋
 馬庭内出の神馬橋についてはガイドのお姉さんも聞いたことがないというので、地図やら資料やらをひっぱりだして色々調べてくれたが、やっぱりわからなかった。

 地元のことに詳しい館長さんに聞いてもらったところ、神馬橋という橋には心当たりはないが「鏑川にかかる松ノ木瀬橋のことではないか」とのことだった。館長さんの記憶では、その橋のあたりで川が一番深くなっているところを「しんとくぶち(神徳淵?)」と呼んでいたそうだ。
 

謎のお堂
 現地に行ってみると、橋の北に小さなほこらがあり、中に仏像が安置されていたが八束小脛の像とは思えなかった。頭には肉髻があり、結跏趺坐をして、右手で施無畏印、左手を膝の上において薬壺らしきものを持っている。たぶん薬師如来像なんじゃないだろうか。いつごろ作られたものかわからないが、さほど古くなさそうに見えた。
八束小脛像…じゃないよねえ?
あきらかに如来像
 ここが問題の場所だとしたら、竜馬観音世音像もあるはずだ。ほこらのまわりを探してみると、草に埋もれた石像が一体でてきたが、石の光背が残ってるだけで肝心の仏様は欠け落ちて観音像かどうかさえわからなかった。

観音像?

 これが観音像だったとしても、ほこらの中身はあきらかに如来像だし、ここが羊太夫と八束小脛由来の地とは言いにくい。だが資料館のガイドさんの説明によれば、吉井町周辺には川が少なく馬庭内出の神馬橋というのが本当にこの近くにあるとすればここ以外に当てはまる場所はないだろうとのことだった。

 考えられることはいくつかある。お堂の中にある如来像は新しく作られたもので、八束小脛の像はすでに失われてしまったのかもしれない。あるいはもとから小脛の像などなく、傍らに龍馬観音が祭られていることから羊太夫の馬と結びつけられたのかもしれない。

 結局ここが羊太夫ゆかりの地かどうかはわからなかったが、地元では太夫を羊様と呼んで信仰の対象にしてきたという歴史があるそうだ。今では埋もれてしまった場所にも伝説のかけらが存在している可能性はある。

※…その後、松ノ木瀬橋は神馬橋とは別のものであることを地元の方から教えていただきました。用水路のような小さな川にかかる橋だそうで、八束小脛像も現存しているようです。2003年9月追記
 羊太夫と多胡の古碑にはみょうに引かれるものがあるので今後も注目していきたい。できれば日記ではないページにまとめなおしたいとも考えている。

 とりあえず他にも見に行きたいところがいくつかあるのでメモ。

・羊太夫の足跡と言われる巨石
・八束山(城山)というのがどの山か聞きそびれた。船石のあるあたりらしいのだが。
・月夜野の八束脛神社
・各地にある羊神社

 
7月10日(木)
 ベランダにアシナガバチが巣をつくった。たぶん、コアシナガバチという種類だと思う。
 アシナガバチは虫をとって食べる肉食の蜂だから、草木を食い荒らす芋虫やなんかを退治してくれる虫だ。乱暴に扱わなければ人間を襲うことはないので、できればこのまま大事に大事にとっておきたい。そっとしておけば秋には活動をやめる。巣を壊すのはそのときで充分なはずなのよ。

 でもきっと、ご近所の人にみつかったら文句言われるんだろうな…蜂はなんでもかんでも恐いと思いこんでる人も多いし。管理人にみつかったら有無を言わさず撤去されてしまうかもしれない。人にやられるくらいなら自分でやろう。暗くなって、動きが鈍くなってから、お線香かなにかで煙責めにしてから巣をとっぱらえば大丈夫なはずだから。

 その前に写真とろう。できれば晴れた日にとりたいけど(暗いと手ぶれの原因になる、ような気がする)、そんなこと言ってる間に管理人さんがかぎつけるかもしれないので三脚たててがんばりました。

コアシナガバチ?

 蜂の子も入ってるの。信州で食用にするのはクロスズメバチの子だけど、足長の子も余裕で食えますよね??

蜂の子

 暗くなってから外へ出たら風がふいている。煙ぜめは無理そう。

 アシナガバチは昼行性。昼間は巣の補修や幼虫の世話に忙しく働いていたアシナガバチも、夜になるとすっかり寝ているようでピクリともしない。素手でも捕まえられそうな気さえするけどやめておいた。

 コアシナガバチの写真は このへん にもあるのでよろしければどうぞ。


 
7月11日(金)
 コアシナガバチの巣を撤去してみましたが、詳しくは博物誌のほうに転載したのでそちらで読んでください。
 

7月12日(土)
また作ってる…
 朝起きて、夕べ撤去した巣のあとを見に行ったら、ハチたちが早くも巣の補修をはじめていた。うちのベランダはよっぽど巣を作りやすいのだろうか。これじゃ苦労して壊しても意味ないなあ。でも、一度は撤去を試みたわけだし、これでご近所から何を言われても対面はたつはず。「壊しても、また作られちゃうんですよ。でも秋には必ずいなくなりますから」って説明しよう。
 ハチの子も引っ張り出して食べてみた。これも博物誌に写真入りで掲載したので
興味のある方はどうぞ。

 ちなみに、刺された家来は「まだ少しピリピリする」と言ってましたが大丈夫みたいです。


 
7月13日(日)
 中野ブロードウェイという小さな店がたくさん入ったビルの 3F に月極でショーケースを貸してくれるお店があります。うちで余ってる食玩系のフィギュアと一緒に 山海経絵札 も置いてもらうことにしたので、中野に遊びに行ける人は覗いてみてください。

 お店の名前は KS'WAVE で、中野ブロードウェイ 3F エレベーター通りってところにあります。似たようなレンタルショーケースのお店が沢山あるので現地へ行ったら店内地図でお店の名前を確認しましょう。

レンタルショーケース

 店の奥に向かって、一番左側の棚のまんなかへんの列、下から二段目に珍獣様のスペースがあります。ショーケースには鍵がかかってますが、店員さんに言えば開けてもらえますから、興味のある人は手にとって見てください。

 フィギュア類は、妖怪根付、MIU の深海魚シリーズ、なんとかいうジュースについてた名作劇場フィギュア、タイムスリップグリコ、サンダーバード(Vol.1)、世界の七不思議シリーズ(吉村教授監修のやつ)なんかを置いときました。一個 200 円くらいです。七不思議シリーズは棚に並べきれなかったので、探してるものがある人はメールくれたら他のも並べておきますよ。メールアドレスはトップページから探してください。

レンタルショーケース

 山海経絵札は通販と同じく500円です。ここで買うと実物を手にとって見られるし、送料がかかりません。「山海経絵札」だと誰も意味わからないので「中国妖怪カード」って書いておいておきました。

レンタルショーケース

 ついでに中国妖怪 CD-R も作って並べておきました。こっちは通販はしてないので、ぜひ現物を手にとって見てください。2 枚セットで 200円です。

 とりあえず 9 月 13 日までの契約になってます。中野ブロードウェイは、中古漫画の店「まんだらけ」や、謎の武器屋、化石屋、みょーな占い屋など、オタク心をときめかせるお店の巣窟です。見るだけでも楽しいので、夏休みにでも遊びに行ってくださいな。


 
7月15日(火)
 部屋の中は蒸し暑いけど、外へ出るとそうでもないね。

 今日はシカクマメと千成ヒョウタンが開花した。ワタにもつぼみがついている。いいかクソ人間、今度むしったらブチ殺すからな←まだ根に持ってる。まあその、沢山あるものなら、ちょっとやそっとむしられたって腹はたたないんだけど、ふたつしかないつぼみを全部つみとられちゃったら温厚なわたくし(どこが?)でも本気でキレますよ。ほほほほ。

 ジャングルのような様相を呈しているベランダには虫も沢山くる。 博物誌 に、種名の同定作業中の写真を公開するコーナーを作っておいたので、卒倒するほど美しい虫写真を見たい人は覗いてみてください。これは思いっきり自慢ですが、どれもキレイに写ってます。高いデジカメってすごい。肉眼ではよく見えないような小さなものまで写るのよ。目からウロコが飛んだわ。

 というわけで、わたくしは寝ます。おやすみなさい(現在 午前1:50)。


 
7月20日(日)
 最近の『鉄腕アトム』は、心の取り扱いがどーも甘くてイライラするなあ。今日のはロボットの「心を奪うロボット」なんか現れて、心を作るAIを抜き取ってゆく話だった。ロボット同士なら人工頭脳にハッキングして、プログラムをコピーしてからオリジナルを消去しちゃえば可能なのかもしれないけど、この話では人間の心までロボットと同じように奪えるんだよね。いくらなんでもそりゃねーだろ。

 ロボットの心というのは、プログラムなのか、それ以上のものなのかの境目くらいがドキドキするんであって、人間の心と同じ質のものが当然のことのように存在してしまったら、そりゃロボットじゃなく憑喪神だよ。SFじゃなく妖怪の世界に突入してしまう。まあ、SFといっても手塚漫画だし、このくらい甘くていいのかなー。

 話は変わるけど、ロボットに取り込まれたAIの中から、人間の女の子の心を助け出すシーンは『ブッダ』に似たような場面があった気がする。シッダルタが死んだ女の子の魂をおっかけてゆくと、いろんなものの魂が固まってぐるぐる回ってる場所があって、どれを連れて帰っていいかわからない。そこへブラフマンが出てきて「死んだら魂なんかみんな同じ。どれでも好きなものを持って行けばいい」と言うので適当なのをひっぱり出して…いや、もしかすると全然別のシチュエーションで別の話を勘違いして覚えているかも。

 放映中の『鉄腕アトム』は、懐かしい手塚漫画の場面をあちこちにちりばめながらお話を作ってるみたい。そういうところはニヤニヤできて楽しいんだよね。ちょっと前のエピソードでロボット列車に爆弾がしかけられる話なんか「うわっ、おもいっきりマリンエクスプレス!」って感じでテレビの前で拍手喝采だった。お話的には手塚とは関係ないんだけど『新幹線大爆破』という昔の映画のパクリで「やりすぎダヨー」とか言いながら見た。でもすごく面白かった。

[追記]
 憑喪神というのは命のない道具が、長い年月をへて魂をもって動き回る現象のことなので、ロボットがプログラムの範囲から越えた行動をとるのも憑喪神の一種ともいえるんだよね。

 ただ、アトムのようなロボットは、魂をもつ以前に「人間によって心を持たされている」ので、普段はあくまでプログラム通りに行動してなきゃいけないんだと思う。笑うことも、泣くことも、あくまでそういうふうにプログラムされたからでしかないはず。ここまではあくまで機械的な動作であって、憑喪神のようなものとはまったくちがう。

 ところが何かの拍子にプログラム以上のことをする。たとえば転売されて電子頭脳を初期化されたロボットが、前の持ち主との思い出の場所に来ると動かなくなるとか、ウソをつかないはずのロボットが不治の病の子供をはげますために「必ず治るよ」とウソをついたとか…なんかベタな例しか思いつかないけど、そういうことがたまーにあると面白い。この程度だとバグとしても説明がつきそうだし、そうでなく機械にも魂は宿るとも思えそうで、気持ちのいい立ち位置だなあと。

 これはうろおぼえなので詳細は違ってるかもしれないけど、虫プロ版のアトムの最終回は異常な活動をする太陽をしずめるためにアトムが宇宙へ消えてゆくところで終わってるんでしたっけ。アトムがかわいそうという視聴者の声に、手塚治虫は「機械だから作り直せばいいんですよ」と言って、当時のファンに総スカンを食ったという話をどこかで読んだ。でも、日常的にコンピューターにかこまれて生活してる人の増えた今となっては、機械だから作り直せるという部分こそ面白いような気がするんだけどな。

 機械なので、理論的には同じものが作れるはず。記憶はバックアップをとった時点まで巻戻ってしまうだろうけど人間とちがって完全に無になってしまうわけじゃない。ただ、前とはやっぱり違うはず。そもそも「魂」なんて、まわりの人間が自分勝手な希望を投影しているだけかもしれないわけで、作り直されたロボットに以前と同じ魂の存在を「人間は」認めることができるのか、「ロボット自身」はどうなのか。
 まあ、そこまで考えちゃうとアトムじゃなくなるとゆう話はちょっとあるかもしれないが。


 
7月21日(月)海の日
 八王子のほうに用事があったので、ついでに高尾山に登った。

 ケーブルカーの駅に着いたのはお昼前。雨はたまにぱらつく程度で道が少しぬかっているが、このまま大雨にならなければ山頂まで行けそうな気がした。

 高尾山のケーブルカーは海抜 201m のところにある清滝駅から 472m の地点にある高尾山駅まで、最大勾配 31 度 18 分という急な斜面にレールをひいて、135 人乗りの車両をケーブルでひっぱりあげる形式だ。雪山によくある空中にケーブルを張ってゴンドラをぶら下げるタイプのものはロープウェイと言うのが専門的な呼び方らしい。

 乗車賃は往復で大人 900 円。片道なら 470 円だ。前に来たときは天気がよかったので帰りは歩いて下りた記憶があるのだが、今日は地面がぬかっているので往復切符を買った。

 朝から雨がふったりやんだりで登山むきの天気ではないが、訪れる人は少なくない。発車直前の電車に乗り込んだせいもあるが座る場所はなく、窓からも離れた位置にかろうじて立ってるだけで景色もまともに見られなかった。

 31 度 18 分というのは日本のケーブルカーでは一番の勾配だそうだ。車両は傾きにそなえて階段状になっているが、それでも場所によってはつんのめりそうになるくらい傾いてしまう。倒れないようにふんばったまま高尾山駅に到着。ここはまだ山頂ではない。山頂はさらに上、海抜 599.3m のところにある。

 ケーブルカーを降りると、あたりは霧の海だった。山から下を見下ろしても真っ白で何も見えない。下界から切り取られた別世界だ。とりあえず次の目標に向かって歩く。山道とはいってもかなり整備されているから晴れた日なら子供でも歩けそう。

 駅から山頂まで行く道の途中に薬王院というお寺がある。今から 1200 年ほどまえに行基さんが建てたもので、薬師如来を本尊としている。天狗信仰とも関係があるらしく、あちこちに天狗の面や飯縄大権現の像があった。都心から近すぎるせいかあまり大騒ぎされないが、高尾山は霊山としてはかなりのパワーを秘めてるんじゃないかと思う。今回はゆっくりまわっている暇がなかったので残念だったが、お寺の由来などを下調べして来ると楽しいかもしれない。

 途中で カシワマイマイ の幼虫や スジクワガタ のオスをみつけて写真をとった。暗くてあまりよく写らなかった。ちょっと残念。カラスアゲハらしき黒い蝶も見かけたので望遠でとってみた。近眼なので目で見てもわからなかったが写真で確認すると ミヤマカラスアゲハ のようだった。

 薬王院を見てから山頂へ向かうはずだったが、急に雨が激しくなってきたので山を下りることにした。ロープウェイの駅にもどる頃には土砂降りになってしまった。みんなが雨をさけて下山してきたので駅はものすごい人混み。135人乗りの車両ひとつには乗り切れなくて、次の便の発車を早めて対応していた。帰りは最前列に乗れたので、日本一の傾斜を思いっきり堪能できた。たかが 31 度なのに下を見ると真っ逆さまに落ちそうなスリルを味わえる。

 清滝駅まで下りてくると、いくらか雨足は弱くなっていた。近くに自然博物館(入場無料)があるというので覗いてみた。高尾の動物や昆虫の標本がたくさん置いてある。展示にも工夫が見られて、入場無料の小さな博物館としては楽しめる感じだった。

 博物館の近くで アオハナムグリ をみつけて、これも写真にとった。今日の写真はどれも暗くていまいちだ。曇った日でもうまく写すコツがあるのかな。

 午後 2 時ころ、そろそろ用事をすませに行かなきゃいけないので高尾山を後にした。今度はもっとゆっくり来よう。


 
7月22日(火)
 中野ブロードウェイの KS'WAVE に置いてもらっているフィギュアがぼちぼち売れているらしい。相場がよくわからないのでまわりの店より少し安めの値段をつけておいたせいかもしれない。ひょっとすると転売されてるかもね。でも高く設定して売れなくても困るし、今回は出血大サービスということで。

 場所が中野なので珍獣様は直接見に行けないんだけど、あっちのほうに仕事場があるおともだちに商品を補充してもらってます。こないだ出しておいたコレクトクラブはパーッと売れてしまったみたいなので、並べきれなかったものを入れときます。お近くの方はのぞいてみてください。何が残ってるかは珍獣もちょっとわかりません。

 ついでに山海経カードと CD-R も買ってってくれると嬉しいです(笑)


 
7月23日(水)
 涼しいね。もう 23 日なのに扇風機で充分だし、夜なんか窓をあけておくと寒いくらい。今月のお言葉に「とにかく暑いのよ」とか書いた日はたまたま蒸し暑かったのに今は逆に涼しいよ。こんなんでお米は大丈夫なのかな。何年か前の冷夏みたいに米がなくなって大騒ぎにならないといいけど。

 珍獣様のベランダでは、千成ヒョウタンが花盛り。小さいけど実も成ってます。でもトカドヘチマに花がつきません。昨日は雄花がみっつくらい咲いてたけど、雄花じゃ実がならないんだよね。ヘチマはもうちょっと暑くならないとダメかな。


 
7月26日(土)
  『山海経・列仙伝』 のリクエストもあとちょっとで 100 票に到達します。100 票達成しても復刊交渉が始まるだけで、かならずしも本が出るとはかぎりませんが、目標に一歩近付くということなので感慨深いですね。100 票まであとほんのちょっとなので、まだ投票していない方はぜひご協力をお願いします。

 ところで、珍獣様はこのサイトを立ち上げた当初から『原色日本蛾類幼虫図鑑』という芋虫や毛虫の図鑑がほしくてほしくて仕方がないとあちこちで言いふらしてきましたが、山海経・列仙伝が一段落したらこっちも復刊リクエストを立ち上げようと思ってたんです。で、そろそろやるかーと、復刊ドットコムを見に行ったら、今年の 1 月から復刊リクエストをはじめてる方がいらっしゃるではないですか。おおっとっ、出遅れたか。でもいいです、勝手に盛り上げます(笑)

◎復刊リクエスト投票ページ
保育社『原色日本蛾類幼虫図鑑』上下巻(全2巻)
 蛾(ガ)の幼虫の図鑑です。カラー写真と詳細な解説付き。この手の図鑑では最強のものだと思います。

保育社『原色日本蝶類幼虫大図鑑』Vol.1-2(全2巻)
 同じ出版社から出ている蝶(チョウ)の幼虫の図鑑です。やはりカラー写真と解説付き。『蛾類…』とセットで手元におきたい本です。

 珍獣様のような芋虫フェチにはもちろんですが、ガーデニング好きの人などは、育てている植物につく虫がなんなのか知りたい時に役立ちます。何年か前から版元品切れ状態で、お金ためて買おうと思ったら買えなくてすっごく残念だったのです。虫好きの方、ぜひご協力ください。


 
7月27日(日)
 手塚治虫原作のアニメ映画『ぼくの孫悟空』を見に行った。7月12日からやってるらしいんだけど、ものすごく限られた映画館でしかやらない。東京ですら池袋・新宿・板橋でしかやらないんだって。うちから見ると全部山手線の向こうっかわじゃないのよ。色んな意味でキビシイわね。イクスピアリかアクアシティーのどっちかでもやってくれると嬉しいんだけど。もしくは上野あたりで手を打とう。

 それでも見に行っちゃうファンの弱みといいましょうか、板橋はちょっと遠いから、新宿か池袋にしようと思って映画館のサイトにタイムスケジュールを見に行って、もういちどビックリ。うげぇ、新宿ピカデリー4は午後しかやってないし、シネリーブル池袋は午前中のみの上映だ〜。これはキビシイ。かなりキビシイよ。誰が見に行くんだろう。

 ええい、こうなったらキビシイついでに一番すいてそうな時間に行くぞ。シネリーブル池袋の 9:30〜 でどうだ、と日曜だってのに早起きして池袋に行きました。
 想像どおりお客さんは少なくて、親子連れが 7〜8 組くらい…いや、もうちょっといたかなあ。池袋で映画なんかほとんど見ないのでわからないけど、朝一番の回でこのくらいお客さんがいたら、むしろ人がいるほうなのかもね。

 映画の内容なのですが、普通におもしろかったです。手塚治虫で孫悟空というと、テレビアニメになった『悟空の大冒険』のイメージが強いので、ドタバタ喜劇にされてるんじゃないかと若干心配してましたが、あれとはまったく別のものでした。ふつうに『西遊記』の物語をたのしめます。「ナンバーワンになれなくてもいい」なんて歌が流行ってるこの時代に、強くなりたい、一番になりたいと突き進んで挫折して、それでも大切なものがあるぞと立ち上がる悟空を見てると気持ちがいいです。 

 ただちょっと気になったのは、時間経過の説明があまりにもなさすぎるってこと。悟空がお釈迦さんと対決して岩山に閉じこめられたあとに 500 年たってるはずなのに、まるで昨日のことみたいな感覚で次のエピソードに移ってしまう。
 この話の後にヒロインの愛鈴ちゃんがパタッと出てこなくなるんだけど、見ている側には時間経過が伝わってないので理由がよくわかんなくなってる。砂漠で死んだ坊さんの正体も時間経過と深くかかわってるのに残念な感じ。
 かといって、時間経過の説明をくどくどやるとウザイ気もするし(まちがっても愛鈴ちゃんが老いて死んでいくシーンなんか挿入してほしくない!)…お釈迦のゲンコツ岩の風景が、時間経過の前と後でがらりと変えるだけでも、かなりわかりやすくなんないのかなあ。

 

7月28日(月)
 今日はいい天気。さほど暑くもなく風は爽やか。でもまだ梅雨はあけてないんだって。午前中にミンミンゼミの初鳴きを確認。アブラゼミの声はまだ聞こえない。

 家のまわりを散歩していたらシオヤアブのオスが虫を食べてるところに遭遇。すごく大きなアブなんだよ。フワフワ毛が生えてて、尻の先に白い房毛があるの(メスにはない)。最近はいつでもカメラを持ち歩いているので、あわてて電源をいれたけど、シャッターを押す前に逃げられてしまった。おしい。


 
 …ってなわけで7月の日記でした。今月は外部へのリンクは google の検索結果に飛ばしてみました。リンクの際に連絡がほしいというサイトが増えてめんどくさいというのもあるのですが、google の検索結果を見たほうが余計な知識が増えておもしろそうな気もするしね〜。

  

今月の素材
背景画像
アラベスク…なのか?
色違い0  色違い1

 

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